1966年04月04日

大空を追われ 兵庫でコウノトリ一羽死ぬ【毎日新聞1966年4月4日】

<1966(昭和41)年4月4日朝刊社会面>

 【豊岡】三日、兵庫県豊岡市で特別天然記念物“コウノトリ”一羽が死体となって発見された。これで国内に残るのは福井、熊本を合わせて十羽となった。

 同日午前十時半ごろ、兵庫県出石郡出石町大谷、農業、田結庄慶一さん(31)が、同地区の農業用水路近くの水田でカラスの群れにつつかれているコウノトリ一羽の死体を発見した。但馬コウノトリ保存会(会長・佐川豊岡市長)の監視員が現場に急行したところ、コウノトリは左翼の付け根付近を骨折、同付け根あたりに幼児のこぶし大の傷口をあけていた。死んだのは同日早朝とみられる。

 同保存会の調べによると、このコウノトリは約一キロ離れた豊岡市引野の裏山中腹の松で巣づくりしていた一つがいの一羽であることが確認された。事故死か病死かはわからないが、ドジョウなどを常食しているところから、農薬禍も考えられるという。
http://mainichi.jp/articles/20160712/org/00m/040/021000d

http://archive.is/Jh2aN
大空を追われ 佐渡のトキの幼鳥死ぬ【毎日新聞1966年3月30日】
大空を追われ 農薬で汚染したエサが死因 コウノトリ【毎日新聞1966年3月16日】
大空を追われ 佐渡のトキが一羽死ぬ【毎日新聞1966年3月7日】
大空を追われ 人工飼育のコウノトリ重傷【毎日新聞1965年12月21日】
大空を追われ 「豊岡市に飼育頼む」 小浜市・コウノトリのメス二羽【毎日新聞1965年7月3日】
大空を追われ 自然ふ化に失敗 コウノトリ【毎日新聞1965年5月21日】
大空を追われ 一羽だけ生息確認 石川県のトキ【毎日新聞1964年11月25日】
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大空を追われ 能登のトキは二羽とも健在【毎日新聞1963年9月24日】
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大空を追われ 兵庫のコウノトリ一羽死ぬ【毎日新聞1963年3月6日】
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大空を追われ 珍鳥は滅びず 絶滅寸前のコウノトリの巣 今年は11個も発見【毎日新聞1958年6月17日】
大空を追われ 少なくなったコウノトリ ツルにそっくり 六月に全国で数を調べみんなで大切に保護【毎日新聞1958年5月10日】
大空を追われ “斜陽”のバレリーナ 田園に舞うわずか30羽 コウノトリ【毎日新聞1957年9月1日】

タグ:コウノトリ
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1966年04月01日

死因は水銀農薬の中毒死【神戸新聞1966年4月1日】

 東京教育大学農学部の武藤聡雄教授は、1日午前9時から京都大学教養部で開かれた日本応用動物昆虫学会で「特別天然記念物コウノトリの死因」について研究発表を行い、死因が水銀剤農薬の慢性中毒によることをはじめて学問的に明らかにした。
 コウノトリは現在、豊岡市、福井県小浜市、熊本市に計11羽生息しているが、絶滅の危機に瀕しており、文部省文化財保護委員会は同教授に死因究明を依頼していた。薬害検出は去年6月に大腸菌のため卵泌症を起こして死んだ豊岡市の雌(人工飼育)と、12月にケージ無いの木に激突して死んだ雄(同)、および6月に感電死した3羽について行われた。
 この結果によると、塩素とリンの含有量については、とくに異状は認められなかったが、水銀の含有量は非常に高く、小浜市の雄は27.2ミリグラム、豊岡市の雄からは68.8ミリグラムが検出された。
 これを体重1キログラムあたりに換算すると、小浜市の雄は約7.3ミリグラム、豊岡市の雄は約14ミリグラムで、比較対象にした鶏の極微量と比べると、きわめて高い量だった。鳥類は哺乳類よりも毒物に対して抵抗力が低く、餌を通じて体内に蓄積された水銀がコウノトリにとっても致命的だという。

注 東京教育大は現筑波大。
  武藤教授は昭和58年6月死去。
(『コウノトリ誕生 但馬の空、いのち輝いて』但馬コウノトリ保存会 神戸新聞社編)

つがい捕獲【神戸新聞1965年2月12日】
テスト成功【神戸新聞1965年2月9日】
「これが卵だ」【神戸新聞1963年7月4日】
“犯人”ではない【神戸新聞1956年6月7日】
30羽“健在”【神戸新聞1956年4月20日】
春風に舞う【神戸新聞1956年4月19日】
親鳥を待つヒナ【神戸新聞1955年5月19日】
タグ:コウノトリ
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