2004年04月25日

島にも人間生活の弊害?【中日新聞2004年4月25日】

多数のアオサギが氷見市沖の虻が島に生息し、大量のふんをまき散らしている。ふん被害から少しでも島内の植物を守ろうと地区住民たちが先日、島に渡り小枝などの営巣材の除去作業をした。

島には何度か渡ったことはあったが、ふん被害を確認した覚えはなかった。「果たしてどんな状態なのか」。そんな思いで船に揺られていると、アオサギがいるわいるわ。船上からでも、島の上空を飛び交う数十羽のアオサギが見えた。1つの木に多い場所で10個ほど巣があり、周辺の木の幹や葉の表面はふんで真っ白。においも漂う。放置すれば確かに島内環境は悪化しそう。

なんとかすべきだとの思いを強くしたが、これも人間の営みによるしわ寄せ? そうだとすれば、少しアオサギが気の毒になる。(本安幸則)

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2004年04月20日

アオサギがのクスノキ群(岩国市楠町)に集団営巣【防長新聞2004年4月20日】

天然記念物のクスノキの上に作られたアオサギの巣

アオサギのふんで白い斑点ができたクスノキの根元の祠(ほこら)の屋根

巣材をくわえ、クスノキの上を飛ぶアオサギ
樹齢300年以上のクスノキやムクノキの巨樹が並び、県の天然記念物の指定を受けている岩国市楠町のクスノキ群にアオサギが集団ですみつき、繁殖のためのコロニー(巣)を形成している。

一帯は市民の憩いの場であり、頭上から落ちるふんや餌の残りかすは住民や、いせきを通行する市民に不快な思いをさせるだけでなく、ふんがリンの成分を多く含むため、クスノキを枯らす原因にもなるという。アオサギは鳥獣保護法で繁殖が守られている野鳥。市文化財保護課は「駆除はもちろん、追い払うこともできない」と、いずれも保護対象物とあって、板挟みの状態に頭を抱えている。

同所は川下デルタの頂点で、錦川が門前川と今津川に分岐している。クスノキ群は岩国藩時代に堤防を守るために植えられたという。現在では高さ30メートルを超す古木になり、1980年4月に県の天然記念物に指定された。いせきの周辺に豊かな木陰を作り、有数の水辺の空間として市民に愛されている。

クスノキ群では、以前からノバトやヒヨドリなどが営巣していたが、大型鳥のサギ類の営巣はこれまで無かった。今年3月末ごろから、アオサギの群れが枝類をくわえて巨木の上を飛び交う様子が観察されていた。現在はクスノキの頂点部分に十数個の巣ができ、繁殖活動が見られるようになった。

サギ類は樹木に集団で営巣して子育てを行う。同市は、かつて「シロサギの集団渡来地」(繁殖地)として天然記念物指定を受けたが、集団営巣の周辺では、ふんや食べ残したえさ(小魚など)の腐敗臭、鳴き声などが嫌われ、一部で住民が追い払ったことや、宅地化の進展で営巣に適した場所が減って、サギ類が分散して営巣するようになったことで、93年5月に天然記念物指定が解除された。アオサギも、繁殖場所の減少に伴い、クスノキを繁殖地に選んだらしい。

市文化財保護課は県に現状を報告、対策を協議しているが、アオサギはすでに繁殖時期に入っており、駆除は法的に難しいことが分かった。現時点では巣の数も少ないため、「ただちに枯れるような恐れはない。アオサギは、ヒナが巣立てば、その場から離れるため、ふん害が出るのは繁殖時期に限定される」として、当面は見守ることにした。ただ、周辺住民への影響も考えられるため、「監視態勢を強化、県とも協議しながら文化財保護の観点から対応を検討する」としている。
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2004年04月19日

アオサギのフン害防げ 虻が島で営巣材撤去 氷見市教委と住民連携【中日新聞2004年4月19日】

(上)植物の葉も、アオサギのふんで真っ白、(下)地区住民らがアオサギの巣の材料となる小枝などを撤去した=いずれも氷見市沖の虻が島で
氷見市沖の富山湾に浮かび、県天然記念物にも指定されている虻が島(あぶがしま)で18日、地区住民ら約60人が市教委と連携し、島に生息するアオサギの巣の材料となる小枝などの撤去を実施。アオサギのふんによる植物への悪影響が懸念されているほか、悪臭が漂うなどの被害が出ており、抜本的対策に乗り出した。

虻が島にはエゾヒナノウスツボなど寒地性植物と、タブノキなど暖地性植物が混生し、独特の植生を持つ。現在、島には多数のアオサギがタブノキや松の木の上に巣を作り大量に生息している。

この日は、地元・女良公民館(高正一郎館長)の「地域文化財護(まも)る部会」が市教委からの指導を受け作業開始。同市女良小と灘浦中の児童生徒らも参加し、島に渡って巣の材料となりそうな枯れ枝や枯れ草を拾い集めた。

島内の木の枝や葉、地面までがアオサギのふんを浴びて真っ白に。灘浦中科学部二年の宮下亜紀さん(13)は「こんなにアオサギのふんがすごいとは知らなかった」と驚いた様子。高館長によると、5、6年ほど前にもアオサギのふんの影響で、タブノキの葉が枯れるなどしたという。1時間半ほどで、ごみ袋約60杯の枯れ枝を集めた。

市教委では、今年3月初旬にもアオサギの巣約60個を撤去した。しかし、アオサギがすぐ巣を作り直し効果はあがっていないという。今後も巣作りの状況をみながら、具体的対策を講じるとしている。(本安幸則)
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2004年04月16日

「オオタカ密漁」関係者に衝撃 鷹匠 継承に障害【中日新聞2004年4月16日】

 県内の鷹(たか)狩りグループの幹部が、野生のオオタカなどを不法に捕獲していた事件は、自然保護に取り組む人や、伝統的な鷹狩を守ろうとする人々に衝撃を与えた。鷹匠(たかじょう)の継承者が大幅に減っているだけに、関係者は「文化継承の障害になる」と困惑している。(鈴木 智行)
 特定非営利活動法人(NPO法人)「吉田流鷹狩協会」代表の鈴木秀雄容疑者(52)らが捕獲したとされる約三十羽の中には、愛・地球博(愛知万博)の会場となる瀬戸市の海上の森で捕ったものもあった。
 猛きん類の保護活動に取り組む日本ワシタカ研究センター(尾張旭市)の中島欣也所長は「オオタカは近年増えつつあるが、かつての数には遠く及ばない。大変なことをしてくれた」と嘆く。吉田流は徳川幕府の鷹匠も務めており、同流の鷹匠らは「彼ら(鈴木容疑者ら)を吉田流と認めたくない」と怒り心頭だ・
 鷹狩りに詳しい中部大国際関係学部の堀内勝教授は「日本における人と鷹とのかかわりは密接で、世界に誇れる」と話す。一方、野鳥保護団体からは今の鷹狩りは外国産のタカで行われることから「国内種と交雑する」との指摘も。名古屋鳥類調査会の森井豊久代表は「文化は否定しないが、周囲から認められた人だけが取り組んでほしい。単なる趣味では困る」と注文する。
 だが行政は、実態を十分に把握できていない。鷹狩りを免許制にしている国も多いが、日本は不要。猟具を介した管理もできず、鈴木容疑者のNPO法人を除けば任意団体もない。堀内教授は「事件を機に、鷹狩りが廃絶に向かってはならない」と心配し、関連法の整備などで鷹狩りの社会的位置づけを明確にする必要性を説く。
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