2007年05月25日

京都迎賓館のコイがピンチ 景観上、ネット張れず【京都新聞2007年5月25日】

京都迎賓館の池に泳ぐニシキゴイ。サギが毎日飛来、稚魚を食べていく(京都市上京区・京都迎賓館)
世界の要人が集う京都迎賓館(京都市上京区)の日本庭園にサギが毎日のように飛来、池のニシキゴイの稚魚をつまみ食いしている。最近はカワウも時折訪れ、コイを狙うようになったが、景観上の理由から池に防鳥ネットは張れず、同館事務所は「しばらく成り行きを見守るしかない」と話している。

日本庭園は、晩餐(ばんさん)室や会議室などに囲まれて迎賓館の中央にあり、桜守で知られる佐野藤右衛門さんが造園の棟梁(とうりょう)を務めた。池には松を配した亀島があり、各部屋や廊下からニシキゴイが泳ぐ様子が見える。ニシキゴイ発祥の地で、新潟中越地震(2004年10月)で被害を受けた旧山古志村(現長岡市)から、被災地支援の一環で取り寄せたコイ110匹を放った。

サギは、開館半年後の05年秋から見られるようになった。近くの鴨川から飛来するようで、アオサギのほか、ダイサギ、ゴイサギも時折見られるという。赤や紅白など多彩なコイのなかで、目立つ金色が狙われやすく、迎賓館によると、1羽につき1日1匹程度の稚魚を食べているようだという。

一昨年11月の日米首脳会談でブッシュ大統領が訪れた際も、和室で小泉首相と昼食中にアオサギが飛来。思いがけない野鳥が大統領を喜ばせたが、テロ警戒の厳しい警備体制のためか、その時は稚魚を取らずに飛び去ったという。

全日本錦鯉振興会(事務局・新潟県)によると、サギは稚魚を食べたり病気を媒介するなど、養殖のコイにとっては「害鳥」。養殖業者はいけすにネットを張るなどしているという。

今年4月には、食欲旺盛なカワウが飛来しているのが見つかった。このときは職員が大声を出して追い払ったが「カワウは水面下に潜って根こそぎ食べるので、サギより厄介」(ニシキゴイ愛好家)との指摘もある。

現在、池のコイは、自然死などで約90匹。同事務所は「庭園の池に新たな生態系が生まれ、鳥たちの憩いの場所になっているのはうれしい。サギも稚魚を食べ尽くしはしないはず。ただ、カワウは想定外。野鳥とコイが共生していけば」と見守っている。

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“アオサギ団地”ほのぼの子育て 札幌北区・住宅街の緑地【北海道新聞2007年5月25日】

巣の中で行儀よく並び、親鳥から餌をもらうアオサギの幼鳥(手前中央)=24日午前10時30分、札幌市北区の「篠路五ノ戸の森緑地」(小野弘貴撮影)
札幌市北区篠路の住宅地に囲まれた緑地で、70組ものアオサギが巣を作り、子育てに励んでいる。

篠路五ノ戸(ごのへ)の森緑地(篠路3の10)で、毎年3月下旬ごろ飛来し、高さ15メートルほどの木に小枝を集めて巣作りを始める。生活環境が適しているせいか、アオサギの巣は7、8年前から徐々に増えているという。

それぞれの巣では、親鳥がせっせと餌を運び、幼鳥が時折羽をばたつかせている。親鳥から順番に餌をもらうほのぼのとした光景に、連日多くの市民が訪れ、カメラを構えている。

近くに住む無職東川国夫さん(67)は、「夜に大きな声で鳴かれるのは困るが、一生懸命子供に餌を与える姿を見ると応援したくなる」と目を細める。

アオサギの子育ては6月末まで続く。
タグ:アオサギ
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2007年05月24日

カラスの狼藉、それに…【秋田魁新報2007年5月24日】

最近、拙(せっ)宅周辺でカラスの悪さが目に余り、いささかうんざりしている。まさか、カラスに負けまいとライバル心を燃やしているわけではないだろうが、アオサギの“勇み足”も耳に入るようになった。

カラスは、近所の林にテリトリーを構えるハシブトガラスの一派である。名前の通り、この種類は嘴(くちばし)が太く、上嘴が曲がり、額(嘴の上)が出っ張っているのが特徴。英名はジャングルクロウとあるくらいだから、本来は森林に住む鳥だったが、今では都市部で繁殖し、ハシボソガラスを圧する勢いである。

その狼藉(ろうぜき)ぶりを列挙すると▽ごみ収集所を荒らす▽飼い犬のえさを食い尽くす▽ビニール袋や空き缶、紙コップなどのごみをくわえて持ち運び、散らかす―などなど。中でもごみ収集所では、ごみ袋を覆うビニールシートの端々をレンガと木片で押さえ付けているにもかかわらず、それを突破してしまう。知恵だけでなく、体力も相当なものだ。また、犬のえさあさりは、散歩の合間を見計らって実行に及ぶ。当座の策として食器にふたをかぶせているが、この作戦も打ち破られるのは時間の問題か。

一方、アオサギの方の悪さとは、民家の庭の池に舞い降りて飼っている魚を食うという、人間からみれば食害である。最近、耳にしたのは金魚を食われたケースが2件、釣って放しておいたフナをやられたケースが1件。対策としては、釣り糸を張り巡らすのが効果的だが、すき間が大き過ぎると万全とは言えない。これは、被害に遭った友人の体験に基づいた教訓である。

アオサギの被害を聞いて間もなく、暗やみの田んぼに立つ一羽を見掛けた。仕事を終えて帰宅途中の午前1時ごろのことだ。長い足に細長い首。頭が少し動き、小動物を狙っているように見えた。暗がりの中でも見えるのかなという思いとともに、生きるために懸命なんだな、という同情心も沸いた。考えてみれば、アオサギもカラスも同じ地球号の乗組員である。多少のことで目くじらを立てることもないか。当分、知恵比べは棚上げとしよう。(那)
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