2008年07月30日

脚に釣り針刺さり衰弱したアオサギ、佐賀城公園で保護【読売新聞2008年7月30日】

アオサギの脚に刺さったルアーの針を抜き取るレスキュー隊員
佐賀市の佐賀城公園のお堀で28日、釣りに使うルアーが脚に刺さって衰弱したアオサギを、佐賀消防署のレスキュー隊が保護した。動物病院で傷を縫合し、栄養剤の注射を受けて回復に向かっている。公園を管理する県佐賀土木事務所によると、県条例でお堀での釣りは禁じられているが、釣りをする人は後を絶たず、ルアーが人の体に当たったという情報も寄せられているという。同事務所はこれらの事例を受け、週3回、平日に行っている巡回を土、日曜日にも実施することを検討している。(丸谷一郎)

アオサギは体長約70センチ、体重1.5キロ。通りかかった市民の通報でレスキュー隊員が駆けつけると、羽をばたつかせて逃げようとしたが、衰弱して飛べず、浅瀬で横向きに倒れた。針を取ろうともがいたのか、脚に数か所の切り傷があった。三つまたの針が両脚に刺さり、血まみれで立つこともできない状態だった。

レスキュー隊はニッパーなどを使って針を抜き、ぬれたタオルで体を包んで県の担当者に引き渡した。野鳥を保護したのは初めてという下村稔隊長(51)は「動物も人間も命は同じ。無事だといいが」と心配していた。県は完全に回復すれば野生に戻すことにしている。

県佐賀土木事務所によると、お堀にはブラックバスやブルーギルなど、ルアー釣りの対象となる外来魚がいることが確認されている。釣りを禁じた県条例には5万円以下の過料という罰則規定もあるが、適用されたことはなく、巡回の際に1日あたり1〜3人の釣り人を注意しているという。

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2008年07月23日

サギ300羽すみ着く 日枝神社境内 鳴き声やふんの被害も【荘内日報2008年7月23日】

日枝神社境内の杉の樹上に多くのサギがすみ着いている
鶴岡市日枝の日枝神社(田村哲夫宮司)境内の雑木林に300羽近いサギがすみ着いている。近所の住民は「夜明けごろに一斉に鳴き出すと安眠を妨げられ、 大量に落ちているふんは不衛生。何とかならないものか」と悲鳴を上げている。

市環境課によると、大型(体長90センチ前後)の白い種類 と小型(体長60センチ弱)の黒い種類の2種が境内(広さ約6000平方メートル)にすみ着いているという。大型はアオサギ、小型はゴイサギとみられ、ともに夏ごろ樹上に木の枝を組んで営巣し、集団繁殖地をつくることがあるという。

同神社によると、サギは以前から、毎年3月ごろに飛来。 これまで100羽前後が杉などの木にすみ着いていた。ところが今年はその3倍近いサギが飛来、6月ごろから営巣を始めた。これに伴い、付近の住民は鳴き声 やふんの被害に悩まされるようになった。

近所の住民は「鳴き声の被害はほとんど24時間。夜明けに鳴き出すと安眠を妨害される」と話す。また、「ふんはにおいがひどく、鳥インフルエンザの騒ぎもあったのでウイルス感染しないか不安」と表情を曇らせる。

市環境課は「樹木の伐採などで、市内の営巣地が少なくなったことが日枝神社境内の生息数増加につながった可能性がある」とみる。

16日に同神社総代ら 関係者が集まり、市の担当職員を交えて対策を検討したところ、「ひながかえっており、鳥獣保護の観点からそう簡単には追い払えない」「越冬のため飛び立つ10月以降、営巣を防ぐ方法を検討していく」という方針でまとまった。

同神社の田村宮司は「ふん害などについては市と相談しながら消臭 剤の散布を検討する。山大農学部にも相談をし、来年のサギの飛来期までに効果的な対策を立てたい」と話した。鳴き声の騒音については解決策が出なかった。

環境課では「私有地なので市は対応策を決定できない。神社にアドバイスしながら対応を進める」と話している。
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2008年07月18日

放水で鳥獣保護法違反 波久奴神社がヒナ死亡で県に陳謝【近江毎夕新聞2008年7月18日】

樹上約30メートルで巣作りを活発化させる波久奴神社のアオサギ
高さ約30メートルの樹上で巣づくりを活発化させるアオサギの糞害に手を焼く、長浜市高畑町の波久奴神社が今年5月11日、地元消防団に依頼して、消防放水による追い払いを試みたが、放水でアオサギのヒナが落下して死亡したため、県自然環境保全課が、鳥獣保護法違反(無許可駆除)に当たるとして注意し、神社側が「てん末書」を県に提出して詫びる一幕があった。

バードウォッチング中の日本野鳥の会滋賀支部のメンバーがたまたま放水とヒナの死亡を目撃して県に通報していた。
同神社では境内奥の樹木にアオサギの巣が20余りあり、糞による樹木の枯死が問題化している。消防団の放水は昨春に始まり、今年4月20日にも行われていた。この日は湖北地域消防本部長浜消防署が安全確認のため、署員を派遣していた。また長浜市の農林水産課も放水による追い払いを事前に知らされており「駆除ではなく、追い払いと認識していた」としている。

消防署では今後、消防放水による野鳥の追い払い行為を原則認めない方針で検討しており、長浜市も「産卵、孵化期の追い払いは慎重に行うよう指導していきたい」としている。しかし地元では「市にも相談し、時期を選んで放水した。違法行為とされ憤りを覚える」「巣の多くが高過ぎて、放水も届かなかった。万策尽きた思い」などと、落胆する声が出ている。

鳥獣保護法では、すべて野生動物の捕獲、駆除を自治体の許可制としており、自治体は害獣捕獲基準に従い許可判断を示している。市町が許可するのは哺乳動物でニホンジカ、ニホンザル、イノシシ、アライグマ、ハクビシン、鳥類でカラス、ドバト、スズメ。その他は県の許可。

波久奴神社の場合、境内での銃駆除は「好ましくない」と自粛し、神社近くの西池など一帯が鳥獣保護区に指定されていることから、「とりあえず境内での巣づくり阻止」を目的に放水を発案したという。

県自然環境保全課では「巣落としや、放水による威かくは違法ではない。しかし、ヒナが死亡した場合は、駆除行為と見なさざるを得ない」としている。
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2008年07月16日

タンチョウ、野生アオサギへ アジおすそ分け…兵庫・姫路市立動物園 15年前から毎日 金網穴から口移し【読売新聞2008年7月16日】

タンチョウ(右)が15年にわたって続けるアオサギへのエサのおすそ分け(姫路市立動物園で)
兵庫県姫路市本町の市立動物園で、飼育中のタンチョウ2羽が、野生のアオサギへのエサの“おすそ分け”を15年前の1993年夏から毎日、続けている。専門家も「聞いたことがない」と驚く種を超えた鳥同士の交流で、同園では「ほかの動物園や自然界ではまず見られない珍しい光景。実際に目で確かめて」と来園を呼びかけている。

91年から飼育しているつがい(ともに21歳、体長1.3メートル〜1.4メートル)で、人間で言えば50歳前後。アオサギは、エサやりの午前10時が近づくとオリのそばの木や事務所の屋根に止まり、飼育員が立ち去ると金網前へ。タンチョウはエサのアジ10〜12匹のうち1、2匹をくちばしにく わえ、金網の穴(縦6センチ、横3センチ)から器用に口移しで渡している。

アオサギがおすそ分けにあずかり始めたのは93年8月ごろからで、当時は、午後だったエサやりに合わせて昼から現れていた。15年がたち、アオサギの個体ややってくる時間帯は変わったが、同園によるとアジが取り持つ交流は、途切れることなく続いているという。

タンチョウを31年から飼育する上野動物園(東京都台東区)の担当者は「ヒナにエサを与える行動が相手をアオサギに変え、習慣化したのではないか」と推測し、「こうしたケースも、これだけ長期間、続いているのも非常に珍しい」。市立動物園の福岡敏夫園長は「いまや園の日常となっているほほえましい交流。ぜひ見に来てください」と話している。
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2008年07月06日

フン害に住民憤慨 サギ数百羽営巣で対応苦慮【日本海新聞2008年7月6日】

鳥取市国府町の甑(こしき)山(標高110メートル)に大量のサギが住み着き、地元住民はふんや悪臭、鳴き声の被害に悩まされている。数百羽の集団に膨れ上がり、木々の枝を伐採したが、営巣は止まらない。効果的な対策が見いだせず、一方では保護を訴える声もあり、関係者は対応に苦慮している。

「チュ、チュ、チュとうるさくて」。甑山のふもとに住む村田勲さん(74)=同町町屋=は、夜に鳴き声で目覚めることがよくある。車はふんで真っ白になり、頭上に落ちることも少なくない。妻喜久栄さん(72)は洗濯物を室内に干す。窓を開けるとふんのにおいが鼻を突く。「何とかしてほしい」とため息をついた。

甑山の近くには清流があり、えさは豊富。周辺が開けているため、外敵を見つけやすい。市は「繁殖地としての好条件が整っている」と説明する。

住民によると、サギの営巣は20年ほど前から確認され、毎年、春から秋にかけて現れる。その数は年々増え、ふんは枯れ木の原因にもなっているという。サギの子育てラッシュが続く中、農作物の被害も深刻だ。福谷正義さん(66)=同町美歎=は「どうにもならん」とあきらめ顔。畑のスイカやトマトがつつかれていた。他の農家では田んぼの稲が踏み荒らされるケースもあったという。

行政に何度も陳情してきた住民らは昨年2−3月、市の補助を受け、業者に委託して約50本の木の枝を伐採した。だが、効果はいまひとつ。土砂崩壊につながるため、効果的とされる木の伐採は二の足を踏んでいる。また、県と市、住民らは2006年度から共同で対策を協議。甑山をネットで覆う、花火を打ち上げる、ライトを照らす…。さまざまな案が出たが、いずれも現実的ではなかった。

一方、通り掛かった同市青谷町内の男性(68)は「子育てを眺めるにはほのぼのといいのだが…。この自然を崩すべきではない」と指摘。市林務水産課によると、生息するサギの中には県の準絶滅危惧(きぐ)種もあり、捕獲は困難という。

国府町総合支所産業建設課は「卵を駆除するわけにはいかない。産むまでの対策が重要だが、現状ではお手上げだ。何かいい対策があれば教えてほしい」と話している。
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