2008年10月24日

レンコンの産地・茨城県に不気味“首つりカモ死体” 防鳥ネットに年間1500羽【zakzak2008年10月24日】

蓮田の防鳥ネットに首からぶら下がって死んだメスのコガモ=23日、茨城県土浦市(明日香治彦さん撮影、クリックして拡大)
 日本一のレンコン産地として知られる茨城・霞ケ浦沿岸が異様な首つり現場と化している。蓮田を覆う防鳥ネットにカモなど年間1500羽もの野鳥がかかって動けなくなり、その多くが首つり状態で死んでしまっている。愛鳥家がネットの改良や撤去を求める一方、レンコン農家にとって食害は死活問題なだけに、両者の主張は平行線をたどるばかりだ。

 まもなく正月向け商品の収穫最盛期を迎える蓮田の上に、多数の“首つりガモ”がぶら下がる。付近の住民は「毎年のことだけど、気味が悪い」(主婦)と顔をしかめた。

 日本野鳥の会茨城支部が調査したところ、昨年度に蓮田の防鳥ネットにかかった野鳥は約1100羽にのぼった。夏に苗が植えられるレンコンは11月から春が収穫期で、同支部によれば「昨年度の調査は1月中旬に実施したもので、収穫が終了する5月までには計1500羽が被害にあったとみられる」という。

 水草の根が好物のカモにとってレンコンは最高のごちそうだ。約1600ヘクタールの作付面積を誇るレンコン栽培日本一の茨城県では以前から野鳥の食害被害に悩まされてきた。特に作付面積約500ヘクタールの霞ケ浦沿岸では収穫量の2割が食い荒らされる生産者が出るなど被害が深刻化。2004年度に国が設置費用の半分を負担する防鳥ネットが導入された後、“首つりガモ”が続出するようになった。

 レンコン栽培は、ぬかるんだ蓮田から掘り起こす収穫が長期に及ぶ重労働のため、専業農家が多い。そのため収穫量減は年間の総収入減として家計を直撃する。土浦市で年に800万円を稼ぐレンコン農家の男性が語った。

 「1カ所かじられるとそこから腐るので売り物にならない。うちはネットを張る前、毎年2割近く荒らされた。サラリーマンなら年2回のボーナスがカモに食われたようなもの。かわいそうではあるが、やられる一方ではこっちが食っていけない」

 保護活動に取り組む野鳥の会は「鳥が引っかからないようなネットへの改良を求めているが、理解を得るのが難しい。だが、黙ったら負けなので時間をかけて訴えていく」との構えだが、一部の生産者は「1ヘクタールあたり80万円かかるネットの購入費を誰が負担するのか。だいたい趣味の集まりにどうこう言われたくない」と激しく反発。両者は地元JAを交えた協議会を年1回開いているものの、有効な対策は見つかっていない。
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008102411_all.html

http://archive.is/AMbjz

posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする