2009年09月15日

ふん・鳴き声こりごり 富山・磯部町、サギの群れ公園に居座る【北日本新聞2009年9月15日】

樹木に止まるサギ。住民がふんや鳴き声に悩まされている=富山市磯部町公園
神通川右岸の富山市磯部町公園に、サギが群れで巣を作り、近くの住民がふんや鳴き声に悩まされている。春から夏にかけての繁殖期を過ぎてもとどまり、公園 内の草木をふんで白くしている。富山市は樹木を剪定(せんてい)し、サギが寄り付かないよう対策を講じているが、目立った効果は出ていない。

磯部町公園では、4年ほど前からアオサギやゴイサギ、アマサギなど複数の種類のサギが巣を作るようになった。夕方になると鳴き声がうるさく、公園内には抜け落ちた羽根が散らばり、巣周辺の草木や地面はふんで白くなっている。

雨上がりには悪臭が立ちこめ、公園で遊ぶ子どもも少なくなった。

磯部町1丁目町内会長の山本明さん(63)は「今年は特に数が多いようだ。早くサギがいなくなり、皆が利用できる公園に戻ってほしい」と話す。

県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)によると、サギはカエルや小魚などを食べ、繁殖期にはえさ場となる水田や川辺、海沿い近くの高木に群れで巣を作る。同町は神通川や松川が近くを流れ、樹木も多く、巣作りの条件がそろっているという。

住民の苦情を受け、市は昨年からサギが巣を作る樹木を剪定している。今年は7月下旬にイチョウ4本の枝を刈り込み、サギが枝に止まれないようにしたものの、園内の別の樹木に移るなど効果は限定的だ。

ねいの里によると、繁殖期のサギは巣への執着心が強く、音や光で追い払うことは難しい。木に巣を掛けさせないことが被害を防ぐ一番の対応策となる。巣作りの前に枝打ちをしたり、巣をこまめに取り払うことが有効としている。(社会部・藤田涼子)

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2009年09月02日

鶴岡でサギの被害相次ぐ 騒音やふん害、打つ手なく【山形新聞2009年9月2日】

鶴岡市内の寺院などではサギが樹木に営巣し、ふん害や騒音などの被害が相次いでいる=鶴岡市・常念寺
鶴岡市内でサギによるふん害や騒音などの被害が相次いでいる。市中心部の寺院では、境内の樹木に防鳥用の風船を設置するなど、あの手この手の策を講じているが、関係者は「被害はいっこうになくならない」と頭を悩ませている。巣ができた樹木を伐採するなど本格的な防止策に乗り出した神社もあるが、「市街地から緑が減っていくのは残念」と嘆く市民の声もある。

サギは、長い脚とくちばしが特徴。川や水田を餌場にして魚や両生類を食べる。山形大農学部で昆虫環境生理学を専門とする後藤三千代客員教授によると、サギは群れをつくる習性があり、5月から8月下旬にかけて繁殖期を迎え、樹木などに営巣するという。繁殖後は群れを解くため、被害は一時的なケースが多い。後藤客員教授は「近年進んでいる河川改修などにより、河川近くの営巣場所が少なくなったため住宅街に多くすみ着くようになったのでは」と指摘する。

鶴岡市環境課によれば、市民からのサギによるふん害や騒音の苦情は寄せられていない。サギの飛来数の推計はなく、駆除は検討していないという。サギの被害を防ぐ対応策として、同課は▽営巣された樹木を伐採する▽樹木を防鳥ネットで覆い、営巣を防ぐ▽飛来した際、爆竹などを使って警戒する−などを挙げ、「これらを複合的に組み合わせて実施するのが効果的だと思う」と話す。

しかし、市中心部の寺院などではサギによる騒音などが後を絶たない。同市睦町の常念寺では、サギの集団が今年5月ごろから境内のスギにすみ着き、騒音やふん害が目立ち始めた。「6月には境内上空が一面サギの群れで覆われるほどだった」と渡辺成就住職。これを受けて、カラフルな風船を樹木に付けてサギの警戒心をあおるように工夫したが、一時的に若干飛来数が減ったものの、最近は徐々に個体数が増え始めているという。

同寺は今後、檀家(だんか)から数百万円ほど寄付を募り、9月以降に境内にあるスギやイチョウなど約100本のうち7割ほどを伐採するという。同寺の近所住民からは「夜も眠れないほど鳴き声がうるさい」という声もあり、渡辺住職は「サギが巣を作らないため、樹齢100年を超える大切なスギを切らざるを得ないことに歯がゆさを感じる。なるべく緑を残しながら、効果的に対策を講じていければ」と頭を抱えている。
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