2010年05月12日

アオサギの集団営巣地29カ所 環境保全研が初の調査【信濃毎日新聞2010年5月12日】

安曇野市穂高の樹上で集団営巣するアオサギ=2009年3月(堀田主任研究員提供)

養魚場での魚の捕食が問題になっているアオサギの集団営巣地が県内に29カ所あることが、県環境保全研究所(長野市)の調査で11日までに分かった。堀田昌伸主任研究員らのグループが2007年3月〜09年5月、日本野鳥の会会員による目撃情報などを基に各地を訪ね、樹上の巣を目視で数えた。同研究所によると、全県が対象のアオサギの生息調査は初めて。千曲川、天竜川、犀川沿いを中心に生息域を拡大しているとみられる。

調査によると、29の集団営巣地に計718個の巣を確認した。最も多かったのは安曇野市穂高の134個で、次いで千曲市雨宮の129個、佐久市中込の63個など。上水内郡信濃町の野尻湖周辺や飯山市常盤周辺でも50個を超える巣が確認された=地図。

アオサギは体長1メートル前後で、日本に分布するサギ類の中で最も大きい。河川や水田で魚やカエルなどを食べるが、近年は養魚場でニジマスやコイなどを食べる被害が目立つ。県農政部園芸畜産課によると、08年度、アオサギやゴイサギなどサギ類に食べられた養魚場の魚の量は16.9トン、被害額は約2千万円に及ぶ。

県野生鳥獣対策室は昨年9月〜今年1月に、県内全市町村や各地の漁業協同組合などを対象にアンケートを実施。サギ類による漁業被害や騒音、樹木の枯死などの被害は、78市町村のうち52.6%の41市町村、漁協は30団体のうち76.7%の23団体から報告があった。

同対策室によると、アオサギの営巣地は1980年代までは県北部に数カ所あった程度とみられる。増加の原因は詳しく分かっていないが、被害地で追い払うと周辺地域に分散する−といった事例が確認されているという。

堀田さんは「アオサギは全国で増加傾向にあり、県内で抑制対策をしても、他県から移ってくる可能性が高い。隣接県などと連携した取り組みが必要だ」と指摘している。

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「鳴き声好き」無許可で野鳥育てた大阪市元職員逮捕【スポニチアネックス2010年5月12日】

 奈良県警田原本署は12日、鳥獣保護法違反の疑いで、同県田原本町、大阪市元職員で同市交通局の外郭団体「交通サービス」嘱託社員岩野勝徳容疑者(68)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は12日午前、岩野容疑者の自宅で、許可なくオオルリやメジロなどの野鳥8種類14羽を育てていた疑い。鳥獣保護法では野鳥の捕獲や飼育が禁止され、奈良県ではメジロの場合1羽に限り許可があれば飼育などができるが、岩野容疑者は許可を受けずにメジロ4羽を育てていた。

 同署によると岩野容疑者は約3年前から同県天理市などで鳥を捕獲。「鳥もちで捕獲した。鳥の鳴き声が好きだった」と話しているという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/05/12/kiji/K20100512Z00000570.html

ttps://archive.is/iITw5
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2010年05月08日

アオサギ大量出没 公園、神社でふんや鳴き声被害【中日新聞2010年5月8日】

アオサギの巣が張られた木。卵を狙ってカラスが訪れ、親鳥が威嚇している=一宮市玉野の八剱神社で(渡部与明さん提供)
大型のサギの一種アオサギが西尾張地方の公園や神社に大量出没し、ふんや鳴き声の被害が深刻化している。かつて河川敷や森に見られたが、木々の減少で営巣地を求め、市街地に移動してきたという。生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の名古屋開催を控え、生態系を壊さず共存するすべが問われている。

一宮市玉野の八剱(はちけん)神社。市天然記念物に指定されたクロガネモチの木の上では、アオサギが集団で巣を作り、卵を温めている。

幹や根元を見ると、ふんで真っ白に。親鳥がエサとして運んでくる魚とともに異臭を放つ。やがてひながかえれば、鳴き声による騒音被害も発生する。

「アオサギの営みは大事だけど、貴重な木も守らなければ…」。野鳥の撮影を趣味とする近くの渡部与明さん(69)は困惑する。

県弥富野鳥園(弥富市)によれば、アオサギは3月下旬〜6月上旬、高い木々の上で集団営巣。ふんは酸性が強く光合成を妨げるため、放置すると木が枯れる恐れがある。

松林がふんにまみれていた一宮市萩原町の万葉公園では、市がクレーン車で巣の撤去作業を続け、昨年から飛来数が減少した。

一方、数1000羽のサギ類が生息する東名阪自動車道の弥富、蟹江両インターチェンジの緑地帯では今春、共生の試みが始まった。

車との接触事故の恐れがない区域に、高さ4.5メートルのフェンスで囲った「サギの生息空間」を造成。サギたちは狙い通り、空間内で営巣を始めている。中日本高速道路名古屋支社は「せっかくすみ着いた環境を壊したくなかった」と説明する。弥富野鳥園の伊藤康宏所長は「被害がひどければ、巣の撤去や木の伐採などもやむを得ないが、ひなが生まれる時期を避けて実施するなど、共存できる方策が望ましい」と話している。

(谷悠己)
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