2010年08月10日

ののちゃんのDO科学 カラスはハトを食べるの?【朝日新聞デジタル2010年8月11日】

 ◆ツバメやスズメだって食べてしまうの

 ◇ののちゃん きのう学校(がっこう)から帰(かえ)るとき、空(そら)を見(み)たらびっくり。カラスがすごいスピードでハトを追(お)いかけ回(まわ)してた。ちょっとこわいくらいだったなあ。

 ◆藤原先生 カラスはハトが大好(だいす)きなのよ。

 ◇ののちゃん 大好きだったら仲良(なかよ)しじゃないの?

 ◆先生 違(ちが)う違う、栄養(えいよう)があって大好きなの。

 ◇ののちゃん ということは……。ええーっ! カラスはハトを食(た)べちゃうの?

 ◆先生 はい、食べます。ほかにもツバメ、シジュウカラ、ムクドリ、スズメなども食べます。

 ◇ののちゃん カラスって、生(なま)ゴミをあさって食べているのしか見たことがなかったなあ。

 ◆先生 ちょっとくわしくお話(はな)ししましょうね。ふだん私(わたし)たちが見かける黒(くろ)いカラスには、ハシブトガラス、ハシボソガラスという二種類(しゅるい)がいます。町(まち)なかで多(おお)いのはハシブトガラスの方(ほう)ね。

 ◇ののちゃん 私が見たのはハシブトかなあ。

 ◆先生 くちばしや頭(あたま)の形(かたち)、鳴(な)き声(ごえ)で区別(くべつ)がつくけれど、遠(とお)くからだと難(むずか)しいかもね。さて、人間(にんげん)が町(まち)や村(むら)を作(つく)る前(まえ)は、カラスはどうしてたでしょう?

 ◇ののちゃん 原始人(げんしじん)は曜日(ようび)を決(き)めて生ゴミを袋(ふくろ)につめて出(だ)したりしないよねえ。

 ◆先生 つまり野生(やせい)の食べ物(もの)を食べるのが、カラスのもともとの食事(しょくじ)なわけ。いろいろな物を食べる雑食性(ざっしょくせい)で、小鳥(ことり)の若鳥(わかどり)やひな、卵(たまご)、ネズミなどの小動物(しょうどうぶつ)、いもむしやセミなどの昆虫(こんちゅう)、ヤマブドウやアケビなどの果物類(くだものるい)が好物(こうぶつ)ね。だからハトを食べるのは、カラスの本来(ほんらい)の姿(すがた)と言えるかもね。

 ◇ののちゃん ハトも大変(たいへん)だ。

 ◆先生 町なかでよく見るハトにもドバトとキジバトの二種類がいて、キジバトは葉(は)の茂(しげ)った木(き)の枝(えだ)に巣(す)を作るの。そのとき、人通(ひとどお)りの多い商店街(しょうてんがい)の街路樹(がいろじゅ)を選(えら)ぶことがあるのよ。

 ◇ののちゃん なぜ?

 ◆先生 カラスは人間を警戒(けいかい)しているから、人気(ひとけ)のある場所(ばしょ)が苦手(にがて)なの。つまりカラスが近寄(ちかよ)りにくいところで子育(こそだ)てをするわけね。ツバメが、人間の出入(でい)りが多い軒下(のきした)に巣を造るのを好(この)むのも同じ理由(りゆう)からともいわれているの。

 ◇ののちゃん 人間が遠回しにハトたちを守ってるわけだ。

 ◆先生 ハトやツバメが人間(にんげん)を利用(りよう)している、とも言(い)えるわね。

 ◇ののちゃん でも生ゴミを散(ち)らかすのは迷惑(めいわく)だよねえ。

 ◆先生 そう考(かんが)えるのは人間の身勝手(みがって)かもね。カラスだって生きるために必死(ひっし)で、栄養になりそうなものを食べているだけ。そもそも生ゴミを出す私たちが、出し方(かた)をきちんと工夫(くふう)しなくちゃいけないと思うわ。

 (取材協力=シェアリングアース協会会長・藤本和典さん、構成=木元俊宏)

 ●調べてみよう!

 (1)おうちのまわりに、ほかにどんな鳥がいるか、探(さが)してみよう。鳴き声も聞いてみよう。

 (2)ドバトやキジバトはどんなものを食べているか、調(しら)べてみよう。
http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20100811.html

http://archive.is/F3HQB

posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする