2010年09月08日

ツシマヤマネコ 野生復帰へ訓練施設、哺乳類で初 環境省【毎日新聞2010年9月8日】

環境省対馬野生生物保護センターで一般公開されているツシマヤマネコ=関東晋慈撮影

環境省は、長崎県・対馬にだけ生息し、絶滅の危機に瀕(ひん)している国の天然記念物ツシマヤマネコの野生復帰に向け、訓練施設を建設する方針を決めた。来年度予算の概算要求に設計費4000万円を盛り込んだ。人工繁殖した動物の野生復帰の試みは、トキやコウノトリがあるが、哺乳(ほにゅう)類では初めて。

【レッドリスト】世界の絶滅のおそれのある野生生物のリスト

ツシマヤマネコは1960年代に250〜300匹いたと推定される。しかし、森林の荒廃や交通事故などで、現在は80〜110匹に激減した。環境省のレッドリストで「絶滅危惧(きぐ)1A類」に指定され、最も絶滅が懸念される種の一つだ。

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2010年09月01日

虻が島のアオサギの巣撤去へ 氷見市教委、「ふん害」対策【富山新聞2010年9月1日】

アオサギのふんが植生を脅かしている虻が島
氷見市教委は、同市女良(めら)漁港沖の富山県名勝・天然記念物の虻(あぶ)が島で、アオサギ対策に本腰を入れる。虻が島は近年、アオサギのふん害が拡大しており、島の植生への影響が懸念されているが、有効な手だてが見つかっていない。市は島内全域のアオサギの巣を撤去し、繁殖を防ぐ計画で、今月中にも作業に着手する。

虻が島は東西約180メートルで、タブノキが多い男島とマツが多い女島が連なっている。多彩な動植物や海草類が育ち、豊かな自然環境が息づく。しかし、アオサギのふんが海浜植物などを汚す被害が目立ったため、市は2007年度、島内の樹木を蛍光色の糸で囲み、アオサギを寄せ付けない対策を講じた。

市に協力して虻が島に渡る船を運航している清水一義さん(68)=同市中田=によると、糸を使った対策は初年度は一定の効果があったものの、08年度以降はアオサギが慣れたことに加え、風雨で糸が切れることもあり、恒常的な被害減少に結び付かなかった。このため、市はアオサギが営巣期に入る3月を前に、島内全域の巣を撤去する新たな対策を考えた。

計画では、先端にかまを付けた竹ざおで樹木の上部に作られた巣を突き、地面に落としていく。今月中にも地元住民の協力を得て作業を始め、11年3月までにすべての巣を取り除く方針だ。

市教委によると、虻が島は特定鳥獣保護区に指定されているため、アオサギを駆除することはできず、巣の除去が現状で可能な最大限の対処法という。鳥のふんは酸性が強いため、地中に染み込むと島全体の酸性度が高くなる恐れもあり、市教委は「有効な手を打たなければ植物の光合成に悪影響を及ぼし、結果的に島の豊かな自然環境が損なわれる。腰を据えてアオサギ対策に取り組みたい」(生涯学習課)としている。
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