2011年01月22日

信州・取材前線:増える魚食性鳥類(その1) カワウ/アオサギ /長野【毎日新聞2011年1月22日】

◇漁業被害、糞害、騒音…

カワウやアオサギ、カワアイサなど魚食性で大型の鳥類が近年、県内で増加し、漁業被害をはじめ、集団営巣による糞害(ふんがい)や騒音などの問題を引き起こしている。いずれも、山国の信州でかつては少なかった鳥たちだ。数が増えた要因は河川や湖沼の水質改善などとされているが、よく分かっていない面もある。生息と被害の現状やその生態、関係者の対応を探った。【武田博仁】

◆カワウ
◇アユやウグイ、食害は年1億円 県など広域で対策

魚食性鳥類のうち、漁業への打撃が最も大きいのがカワウだ。1羽が1日約500グラムも魚を食べる「大食漢」で、県農政部によると、アユやウグイなどの被害は08、09両年度ともに1億円を超えると推計されている。

カワウは体長約80センチ、体重約2キロ。「ウ飼い」で有名なウミウと同様、巧みな潜水能力を発揮して魚を捕食する。群れで林をねぐらとし、繁殖期にはコロニー(集団営巣地)を形成。糞で木が枯れたり、悪臭や騒音が起きたりする。

1950年代には内陸を含む本州以南に広く生息していたとみられるが、高度成長期に水質悪化などで激減、一時は絶滅の恐れもあった。しかし80年代から増加に転じ、環境省によると、78〜04年の26年間に全国のコロニー数は15倍に増えた。

県内でも、90年代後半から天竜川流域など各地で増え始めた。今は長野市や飯山市、生坂村、駒ケ根市などにコロニーや集団ねぐらがあり、総数は1000羽以上とみられる。

このため、漁業関係者は駆除や追い払いを強化。佐久漁協が04年から千曲川流域で、卵を石こう製の偽卵にすり替える作戦を展開、09年から繁殖しなくなる成果を上げた。ただ、カワウは県境を越えるほど移動範囲が広く、一地域の取り組みでは効果が限られる。長野を含む15府県は広域協議会を設けて、対策を進めている。

◆アオサギ
◇10年で急激に増 要因に「塩カル」も?

カワウに次いで漁業などの被害が目立つのがサギ類だ。全国的に勢力を広げ、県内では特にアオサギが目立つようになった。信州大教育学部の中村浩志教授は「ここ10年ほどで急激に増えている」と指摘する。県環境保全研究所の堀田昌伸主任研究員によると、アオサギの県内のコロニーは80年代まで1、2カ所だったが、90年代後半から急増。10年3月の調査では22カ所で、ピーク時には計約700巣を確認した。

アオサギは全身が灰色で、全長約90センチ。水辺を歩いたり、立ち止まって待ち伏せするなどして魚を捕らえる。県が09〜10年、91市町村に行ったサギ類の調査では、39市町村で漁業被害が、また15市町村で騒音や糞などの生活被害が報告された。漁業被害は河川と養魚場で多い。被害の大半はアオサギとされる。ただ、駆除や追い払いも進み安曇野市の養魚場は「サギの被害は最近減った」と話す。

アオサギやカワウが急増した理由は、水質改善や農薬の減少が指摘されるが、専門家も「よく分からない」と言う。写真家の宮崎学さんはスパイクタイヤが禁止された80年代以降、道路の滑り止めにまかれるようになった塩化カルシウムに注目。これが河川の塩分濃度を上げ、カワウなどが好む「汽水」が増えた可能性を指摘する。

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2011年01月21日

いつか大空へ・・・絶滅寸前のフィリピンワシの赤ちゃん生まれる【AFPBB News2011年1月21日】

フィリピンワシの保護活動を行う非営利財団「Philippine Eagle Foundation(フィリピンワシ基金、PEF)が20日公開した、同国ダバオ(Davao)の施設で生まれたフィリピンワシのひな(2010年1月19日撮影、20日公開)。(c)AFP/PEF/TATIT QUIBLAT
【1月21日 AFP】フィリピン・ダバオ(Davao)の施設で生まれたフィリピンワシ(学名:Pithecophaga jefferyi)の赤ちゃん。フィリピンワシの保護活動を行う非営利財団「フィリピンワシ基金(Philippine Eagle Foundation、PEF)が20日、公開した。

 かつてフィリピンの空に王者として君臨したフィリピンワシは現在、絶滅の危機に瀕(ひん)している。PEFでは、米国におけるコンドルやオウギワシの繁殖プログラムを参考にフィリピンワシの繁殖活動を行っており、毎年1羽ずつを野生に返すことを目標としている。
http://www.afpbb.com/articles/-/2782920

ttps://archive.is/df3Vg
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2011年01月07日

鳥類の衝突を防止 風力発電施設に手引【日本経済新聞2011年1月7日】

 環境省は7日、風力発電施設への鳥類の衝突(バードストライク)を防止するため、衝突リスクの高い地形や渡り鳥が飛ぶ経路など、施設の計画段階から配慮すべき点をまとめた手引を発表した。

 2000〜08年、同省の釧路自然環境事務所(北海道)の管内では、風車への衝突でけがをしたり死んだりした絶滅危惧種のオジロワシ13羽を収容した。岩手県釜石市の風力発電所では08年、風車への衝突で死んだとみられる絶滅危惧種のイヌワシ1羽を発見。鳥類への影響を軽減する対策が求められていた。

 手引には、施設計画時点で特に配慮が必要な地域として、イヌワシやクマタカ、オオタカなど希少種の生息地のほか、渡り鳥の観察情報や衛星追跡で判明した経路図などを掲載。計画地域が水域に近く、水鳥の飛来が想定される場合など、衝突リスクを評価するための調査方法も記した。

 手引は同省のホームページで公開している。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0702R_X00C11A1CR8000/

http://archive.is/EvpSU
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