2011年11月06日

『沖縄宮古の野鳥―亜熱帯の水辺、山野の鳥―』 289種カラーで紹介【琉球新報2011年11月6日】

 宮古諸島では、1975年に結成した「宮古野鳥の会」による野鳥の観察記録や探鳥会、保護活動がさかんに取り組まれている。毎年のようにサシバやアカハラダカの飛来数調査が実施され、その結果が新聞報道される。同会の中心メンバーのひとりである砂川栄喜氏の野鳥図鑑は、宮古諸島で見られる289種をカラーで紹介し、宮古の野鳥観察に重宝できる。

 宮古諸島は宮古島を中心に伊良部島や多良間島など四つの離島があり、小さいながらも336種もの鳥類が記録されている。時期的に飛来する渡り鳥や迷鳥も多く、地域や島単位でみると県内では与那国島(392種)に次ぐ出現種数である。
 本書は国内初記録のセーカーハヤブサや、国内の野鳥図鑑には自然分布としてはまだ掲載されていないナンキンオシをはじめ、県内初記録のヒメウやバライロムクドリなどが掲載される。国内2例目となるクロノビタキやハシナガクイナの興味深い記録も見られる。
 海洋性の鳥類を撮影するためカツオ船に乗り込み、アナドリやハイイロミズナギドリなどの撮影も行う。八重山諸島が北限とされていたムラサキサギやズグロミゾゴイの繁殖、通常冬鳥として飛来するコチドリの繁殖を宮古島で初めて確認するなど、著者の精力的な活動には目を見張るものがあり、20年にもおよぶライフワークの成果が数多くまとめられている。
 宮古諸島は本土に住むバードウオッチャーにもよく知られている。島々での探鳥地ガイドも入り、島を訪れるウオッチャーにも手軽に使えるガイドブックとして最適であろう。もう少しローカル色を出し、方言名だけでなく個々の鳥類と島の暮らしとの関わりなどの記述があれば、幅の広がりがあってよかったと思う。しかしながら、県内外に野鳥に関心を持つ方々が増えることで観察の「目」が増え、今後も宮古諸島で観察される鳥類の記録が増大すると期待をもたせてくれる。
(嵩原建二・沖縄野鳥研究会)
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 すながわ・えいき 1967年宮古島生まれ。宮古テレビ報道部記者。新聞記者だった20代のころから鳥見を始める。記者としての仕事の傍ら、野鳥観察をライフワークに島を巡っている。
http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-183738.html


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2011年11月01日

トキ、3度目の放鳥=来春のひな誕生に期待―環境省【時事通信2010年11月1日】

環境省は1日、新潟県佐渡島で、国の特別天然記念物トキの放鳥の作業を始めた。放鳥は3度目。今月末まで佐渡トキ保護センターにある順化ケージの「放鳥口」を日中に開き、トキが自発的に飛び立つことを目指す。

放鳥されるのは2007年以降に誕生した雄8羽と05年以降の雌6羽。雌については来春の繁殖に適した年齢か、長期的視点から環境に適応力があるかなどを基準に慎重に選んだという。

同省は、ケージからトキが自発的に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」方式を採用。2度目の放鳥は仮設ケージで行ったが、移動がトキに与えるストレスなども考慮し、今回は訓練時から使用している順化ケージで放鳥する。

トキが出やすくなるようケージ内の放鳥口近くの池に餌を入れるなど、放鳥口に来る頻度を増やす訓練を行った。
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