2014年07月30日

リニア新幹線、今秋着工に向け動き出す ただし「環境保全に十分な配慮必要」【J-CASTニュース2014年7月30日】

2027年に東京・品川−名古屋間の開業をめざすリニア中央新幹線について、太田昭宏国土交通相が2014年7月18日、環境影響評価(アセスメント)に対する意見書をまとめた。「環境保全に十分な配慮が必要」と指摘し、住民への丁寧な説明や建設残土の有効活用など8項目の措置を要請したが、計画の抜本見直しは求めていない。

事業の意義は「3大都市圏を一体化するとともに、我が国の国際競争力の強化に資する」と高く評価しており、事実上、建設を容認したものだ。今秋の着工を目指すJR東海は意見書を踏まえて評価を補正し、工事実施計画を申請し、国交相が最終的に認める段取りになっている。環境への影響が未知数な部分が多いまま、着工となりそうだ。

アベノミクスの成長戦略の一環

環境面で懸念あり(画像はJR東海「リニア中央新幹線」WEBサイト)
環境面で懸念あり(画像はJR東海「リニア中央新幹線」WEBサイト)
超電導リニアは、日本だけが開発に成功している世界最速の次世代陸上交通システムで、特殊金属をマイナス269度に冷やし、電気抵抗をゼロ(超電導現象)にして強力な磁力を発生させ、車両を10センチ浮かせて最高時速500キロで走行。品川−名古屋間を最短40分で結び、将来は大阪まで延伸する計画で、東名阪の移動時間を大幅に短縮し、大きな経済効果が期待されている。また、リニアを世界に先駆けて実用化できれば、海外への展開も視野に入るとあって、アベノミクスの成長戦略の一環に組み込まれている。

経済的な思惑とは異なり、環境的には反対論も根強い。リニアをめぐるアセスは、6月5日に石原伸晃環境相が、JR東海のまとめたアセスメント書に対する意見を太田国交相に提出しており、その中で、「環境影響を最大限低減しても相当な環境負荷が生じる」と指摘していた。具体的に重要なポイントは残土と地下水だ。

リニア新幹線は全長286キロの計画区間の86%を地下や山岳トンネルが占めるので、建設残土は沿線7都県で計約5680万立方メートル(汚泥なども含めると東京ドーム50杯分の約6380万立方メートル)に及ぶ。ところが、JR東海のアセスでは利用先が決まっているのは約2割の計1260万立方メートルにとどまり、地元から環境への懸念が出ている。環境相は、車両基地などの施設規模を見直すなどして残土発生量を極力抑え、置き場を選ぶ際は自然度の高い区域を避けるよう要求。置き場ごとに地元 自治体と協議し管理計画を作ることを求めていた。

開業がずれ込む可能性も

トンネル工事では地下水脈が切断され、周辺の河川流量が減ることへの懸念も出ている。環境相は「生態系に不可逆的な影響を与える可能性が高い」と指摘。JR東海がアセスで用いた流量解析モデルの精度を疑問視し、中でも工事で平均毎秒2トンの流量減少(何も措置をせずに掘削を行った場合)が予想されている大井川(静岡県)を含む南アルプス地域で、掘削工事の前に、違う方法で流量予想を解析し直すよう求めた。

このほか、開業に伴い最大27万キロワットの電力の使用が予想されることについても、環境相が「地球温暖化対策に取り組む中、エネルギー需要増加は看過できない」として、再生可能エネルギーや省エネ導入目標を定めるよう要求。クマタカやオオタカなど猛禽類の営巣域と工事区域が重なる場所が複数あることから、工事では営巣期(2〜7月)の工事の回避も求めていた。

国交相の意見は、1か月前の環境相の意見を踏まえたもので、いずれも環境相の見解を基本的に踏襲。残土に関しては「仮置き場を活用し、工事車両による円滑な残土搬出を講じる」よう要請。地下水脈では「河川流量の減少は河川水の利用に重大な影響を及ぼす恐れがある」と指摘し、精度の高い予測を行って影響の回避を図るよう求めた。

沿線自治体は基本的にリニア自体には賛成で、住民団体などの反対の声はかき消されがちだ。ただ、具体的に残土問題などで地元との話し合いが始まれば、簡単にまとまるかは別問題。大型ダンプが何年も行き交うことになる残土排出口付近の住民にとって不安は根強く、場所によっては協議に何年もかかる恐れがある。地下水も、今後の解析で仮に予測が大きく変われば、水枯れへの懸念が強い流域で反発が再燃する可能性もあり、今秋着工したとしても、工事が遅れて開業がずれ込むことも考えられる。
https://www.j-cast.com/2014/07/30211600.html?p=all

http://archive.is/XuaB2

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2014年07月29日

虻が島を清掃、自然観察 灘浦小・中【北日本新聞2014年7月29日】

自然保護員の関さん(手前左)から島内の植物の説明を受ける子どもたち

出発式で扇谷館長(手前)から激励を受ける児童や生徒

漂着したペットボトルを岩場から拾い上げる灘浦中の生徒
氷見市の女良公民館(清水孝則館長)と宇波公民館(扇谷寛之館長)は28日、中田海岸の沖合約1.5キロにある虻が島で島内清掃と自然観察を行い、参加した灘浦小学校の児童18人、灘浦中学校の3年生16人と教員、住民が地元の貴重な自然を守る意識を高めた。

虻が島は男島と女島からなる富山湾で最大の島。北方、南方系の植物が混生し、周辺海域を合わせて県名勝・天然記念物に指定されている。

28日は約50人が大境漁港からボートで島に渡った。児童や生徒は岩場に漂着したペットボトルや漁具などを拾い集めた。中にはポリバケツのふた、工事現場などで使う三角コーン、ハングル文字で書かれた飴の袋もあった。

自然観察では市自然保護員の関一朗さんが、貴重な植物が自生する島の植生を解説。同保護員の清水館長は、外来植物の増加やアオサギのふん害が在来植物を保護する上で課題になっていると訴えた。氷見高校海洋科学科の生徒らが海中で採取した生物も観察した。

虻が島のSOS【北日本新聞2014年7月25日】
想像を超える光景にがく然とした。先月末、氷見市の県指定天然記念物・虻が島に、取材で約20年ぶりに訪れた時のことだ。アオサギの営巣が問題となる島では、樹木や草花がふんで真っ白に覆われ、鼻を突く臭いが漂っていた。

市北部の灘浦地区の沖合にある虻が島は、北方系と南方系の希少な植物が自生する。小学生のころ、当時はまだ遊覧船で渡ることができ、海水浴に出掛けた。無人島を散策し、海に入って魚を探す。冒険気分を味わえ、楽しかった思い出として強く印象に残っている。

近年はアオサギの被害が深刻だ。ふんは樹木と草花を枯らし、巣作りで枝も折られる。巣を除去するなど対策は講じられてきたが、十分な成果は出ていない。そんな中、エゾヒナノウスツボやハマウドといった珍しい植物が力強く茎を伸ばしていたのは救いだった。

市や県は根本的な解決に向けて協議を進めるものの、早急な対応が求められる。立山連峰を背景に富山湾に浮かぶ風景も知られるが、枝の減少で陸から見た景観が変化したという住民の声もある。島がSOSを出していることを多くの人に知ってほしい。(氷見総局 七瀬智幸)

虻が島のふん害深刻 氷見・巣除去いたちごっこ【北日本新聞2014年3月10日】
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2014年07月17日

史上最大の翼の鳥、米で発掘 長さ6.4メートル、滑空得意だった?【朝日新聞デジタル2014年7月17日】

予想復元図=米ブルース博物館提供
 米国で発掘された約2500万年前の鳥類の化石が、史上最大級の翼を持っていたことがわかった。グライダーのように滑空していたらしい。米ブルース博物館の研究者が米科学アカデミー紀要に発表した。

 ペラゴルニス・サンデルシと名付けられた鳥類の化石は、1983年にサウスカロライナ州の空港ターミナルの建設現場で見つかった。くちばしに歯のようなギザギザの形があるのが特徴で、世界中で数千万年にわたって繁栄したが、300万年ほど前に絶滅したと考えられている。絶滅の理由は分かっていない。

 残っている骨から推測すると、翼を広げた長さは約6.4メートル、現在最大のシロアホウドリの2倍近かった。実際に飛んでいたことを示す身体的特徴もみられ、その飛行能力を分析したところ、羽ばたいて飛行するには大きすぎるが「離陸」することは可能で、風に乗って長距離を効率よく滑空する能力は高かったことが分かったという。

 研究者は「エサを求めて海上を長距離にわたって旅していた可能性がある」とコメントしている。(須藤大輔)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11247447.html

ttps://archive.is/OfFOe
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2014年07月16日

鵜飼ウミウのひな初公開 京都・宇治市観光協会【京都新聞2014年7月16日】

 京都府宇治市観光協会は16日、「宇治川の鵜飼」のウミウが産んだ卵からかえったひなを初めて報道陣に公開した。生後18日で体重は10倍に増え、「ギャーギャー」と元気に鳴くひなに餌を与える様子も披露した。夏休み中に一般公開する予定。

 飼育下のウミウの産卵は珍しく、人工ふ化の記録は過去にない。ひなは6月29日に体重54グラムで生まれた。現在は小アジやイワシのすり身に加えてキビナゴの切り身も与え、16日時点で体重は538グラム、体長は約4倍の41センチに成長した。

 全身は短く伸びた黒い羽毛で覆われ、鵜匠3人が世話をしている。鵜匠の手のひらに乗ろうとするなど甘えるようなしぐさも見せるという。9月には成鳥になるとみられる。

 澤木万理子鵜匠(40)は「多くの人が見られるようにし、来季の繁殖に向けて環境を整えたい」と話した。ひなを見学した山本正市長は「観光と学術の両面から期待は大きい。宇治の宝を育てるため市も協力する」と支援を約束した。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140716000126

ttps://archive.today/ffVOh
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2014年07月15日

アメリカ、野鳥への餌やりが拡大【ナショナルジオグラフィック日本版ニュース2014年7月15日】

雪をかぶった餌台に集まるフィンチ。このように家の庭に餌台を置く人はアメリカに推定4500万人いる。

Photograph by Wayne Gammon / National Geographic Your Shot
 1980年代、冬に鳥に餌を与えることの危険性が指摘されていた。気高い野鳥が人に依存する物乞いに成り下がり、自分で餌を探さなくなる。その結果、餓死したり、病気にかかりやすくなったりする恐れがあると言われていた。 結果は? そうした指摘は事実ではなかった。

 1984年から1985年にかけての冬、テンプル氏は同僚のマーガレット・C・ブリンガム(Margaret C. Brittingham)氏とともに、デビルズレイク州立公園(Devil's Lake State Park)の自然センターにある餌台を撤去した。この餌台には25年前から冬になると鳥の餌が置かれていた。そして、餌台の常連だったアメリカコガラ49羽と餌台のない地域に暮らす35羽に識別用のバンドを付けた。

 テンプル氏は次のように結果をまとめている。「デビルズレイクの“依存症患者たち”に“荒療治”を施しても悪影響は見られなかった」。つまり、生存率に変化は見られなかった。

 さらに、アメリカコガラが餌台から摂取していたカロリーは全体の20〜25%にすぎないこともわかった。夏から生き延びている昆虫であれ、枯れゆく夏の花の種であれ、1つの餌が尽きれば別の餌を食べるだけの話だ。

 今では不安の声はほとんど聞かれない。裏庭に鳥を呼んでいる人々はうれしそうに冬も夏も餌を置いている。

◆愛好者の増加

 現在、野鳥観察の世界では、裏庭で鳥に餌をやることは満足感を与える行為、さらには崇高な行為とされている。

 コーネル大学鳥類研究所(Cornell Lab of Ornithology)によれば、アメリカでは10年に約8万5000平方キロのペースで住宅地が拡大しているという。8万5000平方キロは、メリーランド州とウェストバージニア州を合わせたくらいの面積だ(北海道の面積に近い)。幸い、そうした新興住宅地では野鳥観察や餌やりを趣味にする人が増えている。釣り、狩猟および野生生物がかかわる娯楽に関する国勢調査(National Survey of Fishing, Hunting, and Wildlife Associated Recreation)によれば、裏庭で野鳥観察や餌やりを楽しむ人は2006年には4200万人だったが、2011年には約4500万人まで増加している。

◆新たなトレンド

 270店舗をフランチャイズ展開するワイルド・バーズ・アンリミテッド(Wild Birds Unlimited)の創業者兼最高経営者(CEO)ジム・カーペンター(Jim Carpenter)氏はさまざまなトレンドを追っている。その一つが夏に餌をやる人の増加だ。 カーペンター氏が1号店を開いた1981年、冬に餌をやることへの不安が話題になっていた。

「われわれは鳥が生き延びるために餌を与えることは推奨していない」とカーペンター氏は話す。「餌を与えるのは鳥を観察するためだ。夏はキツツキの観察に最適な季節だ。小さなひなが巣立つ季節でもある。(冬が終わったときに)餌やりをやめてしまう人は貴重な体験を逃している」。

Photograph by Wayne Gammon / National Geographic Your Shot
文=Martha Hamilton
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9480/

http://archive.is/9cp3U
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