2015年02月12日

進化における遺伝子の役割、ガラパゴスの鳥類研究で解明進む【WSJ2015年2月12日】(ダーウィンフィンチ)

 欧米の大学の研究チームは、鳥たちが環境の変化に対応するために、どのようにくちばしの形を進化させているかを説明する遺伝的メカニズムを特定した。これは最も基本的なレベルで起こっている進化を鮮明に描き出すものだ。

 研究は、ガラパゴス諸島の小鳥(ダーウィンフィンチ類)を対象としたものだ。フィンチ類はチャールズ・ダーウィンに進化論の着想を与えたことから象徴的な存在となっている。ダーウィンは当時、フィンチ類のくちばしの形がなぜこれほどに多様なのか疑問に思い、こうした疑問をきっかけに、生物が自然淘汰(とうた)によって進化するという進化論に至る道をたどることになった。

 11日に英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、研究チームはフィンチ類のくちばしの形状に影響をもたらす役割を担う遺伝子を特定した。くちばしを一層とがらせたり、丸くさせたりする遺伝子だ。

 くちばしの形状や大きさが違えば、フィンチ類が食べるエサもさまざまに異なってくる。例えば、より大きくて丸いくちばしを持つ鳥は、大きくて硬い種子をより上手に食べられる。

 スウェーデン・ウプサラ大学とテキサスA&M大学の遺伝学者で論文の主執筆者でもあるレイフ・アンダーソン氏は「現代技術を分析することで、われわれは適応進化に貢献した遺伝子を特定できる」と述べた。

 およそ150万年前、とがったくちばしを持つフィンチ類の祖先が南米大陸からガラパゴス諸島にやって来た。この鳥たちはそれ以降、15の近縁種に進化した。それらのくちばしの形状、体長、摂食行動、それに鳴き声はさまざまだった。

 ネイチャーに掲載された今回の研究は、進化の側面が遺伝子レベルでどのように起こったかに光を当てている。研究結果は、フィンチ類に属する全種を網羅した120羽の遺伝子解析に基づいている。

 研究チームは、くちばしが丸い2種のフィンチ類のゲノム(遺伝子情報)と、とがっている2種のフィンチ類のそれとを比較した。すると、それらの遺伝子構成のうち15領域で、くちばしの丸いフィンチ類ととがったフィンチ類の違いが際立っていた。そしてこの15領域で一つの遺伝子が目をひいた。「ALX1」という遺伝子だ。

 ALX1は、ヒトやその他の脊椎動物の頭蓋の発達にとって不可欠な遺伝機構の一つ。ALX1の遺伝子がスイッチオフ(機能不全)の状態で生まれた子は、口蓋(こうがい)裂といった頭蓋顔面変形になる場合がある。

 研究チームは鳥にも同じ遺伝子があることを突き止めた。この遺伝子がヒトの頭蓋発達に担う役割を考慮すると、ALX1が鳥のくちばしの形成に関連するというアイデアは理にかなっていた。

 研究チームはまた、このアイデアを支持する証拠も発見した。すなわち、丸いくちばしを持つフィンチ類の全種はこの遺伝子の同一の型を共有し、とがったくちばしを持つフィンチ類は別の型を共有していた。

 数十年前の一連の研究で、プリンストン大学のピーター・グラント、ローズマリー・グラント夫妻は、特定の種(ガラパゴスフィンチ)が進化的な変貌を、急速にかつ繰り返し遂げ得ることを示した。具体的には、この鳥のくちばしの大きさと形状は、環境の厳しい変化に応じて数世代にわたって適応した。

 今回の遺伝子情報の研究は、適応がどのようにして起こり得たのかに光を当てている。データによれば、丸いくちばしを持つガラパゴスフィンチはALX1の遺伝子の変種を持っており、鋭いくちばしを持つフィンチ類の遺伝子の変種とは異なっていた。

 グラント夫妻は電子メールの回答で、「ALX1の発見は極めてエキサイティングだった。それは、種の間だけでなく(ガラパゴスフィンチの)個体間でも異なるくちばし形状支配遺伝子が初めて発見されたからだ」と述べた。夫妻は今回のネイチャー論文の共同執筆者でもある。

 多くの進化は、ランダムな突然変異によって促進されている。自然淘汰のプロセスは、何らかの利点をもたらす突然変異を好み、生物は特定の方向に進化する。しかしガラパゴス諸島では、もう一つ別のメカニズムも働いている。

 グラント夫妻は野外研究で、二つの異なるフィンチ類の個体がペアになることがあることに気づいた。いわゆるハイブリダイゼーション(交雑)だ。理論的には、それは遺伝子をある個体群から別の個体群に移転するはずだ。しかし、この進化的な結末は未知だった。

 今回のネイチャー論文は、交雑のプロセスが、実際にはALX1のさまざまな変種を混合したこと、その結果、フィンチ類の進化において重要な役割を果たしてきたことを示している。

 この研究に参加していないユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のスティーブ・ジョーンズ教授(遺伝学)は「驚いたのは、遺伝子が種の間で動くことだ」と述べた。同教授は「それはダーウィン進化論の古典的なケースだが、ひねりが一つ加わっている」と語った。
http://jp.wsj.com/articles/SB12091905799479333513004580456792509080582

ほぼ同内容のナショナルジオグラフィック英語版の記事もあります。合わせてご覧ください。
ttps://archive.today/O3mE9
DNA Reveals How Darwin's Finches Evolved【NationalGeographic2015年2月11日】(DNA解析/ダーウィンフィンチ)

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自然と共に-写真ニュース【共同通信2015年2月12日】(インド/ムンバイ)

 インド・ムンバイで、鳥が舞う海岸を、施しを求めながら歩くヒンズー教の聖職者。(ロイター=共同)
http://www.47news.jp/news/photonews/2015/02/post_20150212140512.php

ttps://archive.today/oHRMy
タグ:インド
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ナベヅル(鍋鶴) 飛来して2カ月に【東京新聞探鳥2015年2月12日】

 埼玉県深谷市岡の農耕地で8日昼、氷雨が降る中、突然に跳び上がったナベヅル。まるで華麗なダンスのようで印象的。昨年12月上旬に確認されてから2カ月に。関東にはツルの飛来は珍しくて人気を集めた。
 国内最大のツル越冬地、鹿児島県出水市の平野で先月20日、北帰行が始まった。例年2月にマナヅル、3月末までにナベヅルが北へ。数は約1万4000羽。深谷のツルが仲間に合流を祈願。(写真と文・堀内洋助)
(写真はリンク先でご覧ください)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/amuse/bird/CK2015021202000194.html

ttps://archive.today/ptzbZ
タグ:ナベヅル
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井の頭池の再生へ 昨冬の「かいぼり」効果は【東京新聞2015年2月12日】(水鳥/報告会)

 井の頭恩賜公園(三鷹市、武蔵野市)の井の頭池で昨冬に行われた「かいぼり」の効果を確かめる「かいぼり報告会 よみがえる!! 井の頭池!」が、三月八日に武蔵野市の武蔵野公会堂ホール(吉祥寺南町一)で開かれる。井の頭恩賜公園100年実行委員会水と緑部会の主催。水質浄化や外来魚の駆除によって、在来魚を守る効果があったかどうかなどが報告される。 (竹島勇)
 報告会は、環境問題に関心のある人たちに、かいぼりの効果を知ってもらい、これからの井の頭池再生の取り組みに理解を深めてもらおうとの狙い。
 かいぼりは、ため池管理の伝統的な手法で、池の水をいったん抜いて池底を天日干しする。これにより水質汚染の原因となる窒素が泥の深い層に移動し、リンも水中に溶け出しにくい状態になるとされる。池の水を抜いた際、在来魚の生存を脅かしているオオクチバス(ブラックバス)など大量の外来魚を駆除することもできる。
 都や地元自治体などでつくる実行委員会は、公園が二〇一七年に開園百年を迎えるのに向けて、昨年一月から三月にかけて都立公園では初めて、かいぼりを実施。投棄された大量の自転車やバイクなど想定外の粗大ごみも、池の底から回収することができた。かいぼりは一五年度と一七年度も計画している。
 報告会では都西部公園緑地事務所の担当者が昨年のかいぼりの概要を説明し、井の頭かんさつ会の田中利秋さんらボランティアや専門家が水質の変化や水草、在来魚、水鳥の変化について説明する。
 午後一時半から四時半まで。参加は無料で定員百八十人。申し込みや問い合わせは、土日を除き、認定NPO生態工房=電話とファクス0422(27)5634=へ。井の頭恩賜公園100年実行委員会ホームページからも申し込める。締め切りは二十日だが、定員に達したところで受け付けを終了する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150212/CK2015021202000114.html

ttps://archive.today/xY6yg
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コウノトリの野生復帰を語る 山岸哲さん上田で3月講演【信濃毎日新聞2015年2月12日】

 上田地域広域連合は3月7日、兵庫県立コウノトリの郷公園長で、山階(やましな)鳥類研究所(千葉県我孫子市)名誉所長の山岸哲(さとし)さん(須坂市出身)を講師に招き、講演会「コウノトリから自然を考える」を上田市の上田創造館で開く。市内にも飛来した国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰に向けた取り組みについて話を聞く。

 コウノトリの郷公園がある兵庫県豊岡市は上田市の姉妹都市。上田市内では2013年秋から、コウノトリの郷公園で11年5月に生まれた雌がたびたび目撃されており、市はこの雌の愛称を一般公募した。講演会に合わせて愛称を発表する。

 講演会は午後1時半からで無料。来場者には記念の缶バッジ、小中学生に大きさ約20センチのコウノトリのつるし飾り「モビール」を贈る。また、16日から、上田創造館1階で上田地域の写真愛好家が撮影したコウノトリの写真展を開く。3月8日までで、無料。

 問い合わせは上田創造館(電話0268・23・1111)へ。
http://www8.shinmai.co.jp/odekake/article.php?id=ODEK20150212003568

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タンチョウ「大きいね」 鶴居で子どもレンジャー【北海道新聞2015年2月12日】

 【鶴居】環境省の自然保護官(レンジャー)の仕事を体験しながら、国立公園の自然環境を学ぶ「子どもパークレンジャー」が11日、村内の釧路湿原の西側にある温根内ビジターセンターなどで開かれた。

 環境省釧路自然環境事務所の主催で、小中学生27人が参加した。テーマは「タンチョウ博士になろう」。子どもたちはまずタンチョウの大きさや生態などを学び、鶴居幌呂中で餌を食べに来たタンチョウ2羽を観察した。

 温根内ビジターセンターでは、給餌に頼らず湿原で越冬するタンチョウについて勉強。釧路湿原自然保護官事務所のレンジャー渡辺雄児さん(39)と約1時間、湿原を散策し、動物の足跡などを観察した。

 丘陵に隣接する温根内は水が湧く場所がたくさんある。冬場も水温が3、4度で凍らず、タンチョウはそこで魚やザリガニなどのエサを捕まえることができる。この日も水辺にタンチョウの足跡があり、渡辺さんは「凍らない場所があることが越冬には重要」と説明した。

 釧路町富原小4年の庄内優月さんと佐藤陽菜さんは「タンチョウが大きくてビックリした。いっぱい動物の足跡もあり楽しかった」と話していた。(鈴木誠)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/591905.html

ttps://archive.today/LSceJ
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Golden eagle numbers to be revealed by fourth national survey【The RSPB News2015年2月12日】(スコットランドのイヌワシ調査)

One of Scotland’s most iconic birds will be the subject of a fourth national survey to see how its population is faring. The six-month survey of golden eagles is co-funded by Scottish Natural Heritage (SNH) and RSPB Scotland. Licensed surveyors from the RSPB Centre for Conservation Science working in collaboration those from the Scottish Raptor Study Group will spend this time recording the number of these majestic birds, known for their spectacular undulating flight displays in spring.

All of the golden eagles in Great Britain are found in Scotland except for a solitary male in the Lake District. Much of the population is in the west Highlands and islands of Scotland.

Long term monitoring has shown that although the golden eagle population has remained stable there is a variation in numbers across different areas. The most recent survey in 2003 revealed that the overall number of breeding pairs had increased, since 1992, by 20 to 442. However, there were declines of 24 per cent and 28 per cent in North Central and South Central Highlands respectively, since the first survey in 1982.

Dr Daniel Hayhow from the RSPB Centre for Conservation Science highlighted the need for the survey: “This national survey is really important to the conservation efforts for golden eagles. These birds don’t breed until they are four or five years old so having accurate numbers of breeding pairs will help us assess how the population is faring at the moment and in the future.”

Researchers are keen to find out whether conservation efforts over the last twelve years have led to an increase in breeding numbers across the country. The survey will cover all current known golden eagle hunting and nesting areas, called ‘home ranges’. Areas where golden eagles have previously inhabited will also be assessed to check for any signs of their return.

To observe and count the golden eagles, the licensed surveyors will visit each possible home range three times, first to look for the birds or signs of their presence, then to check if pairs are breeding, and finally to see if they’ve been successful in producing chicks.

Golden eagles were once common across Great Britain but had disappeared from Wales and England by the mid 19th century due to widespread persecution. Part of the surviving population in Scotland suffered a sharp decline in breeding success in the 1960s due to organochlorine pesticides which caused mass infertility and eggshell thinning.

Although numbers of these majestic birds have slowly recovered they continue to suffer from a series of challenges such as changes in upland management and afforestation in some areas. Wildlife crime is also an issue: between 2003 and 2013 17 golden eagles have been confirmed illegally killed in Scotland.

Andrew Stevenson, SNH ornithological adviser, comments that: “Although around half the golden eagle population is monitored every year by the Scottish Raptor Study Group, these broader national surveys are vital to fill the gaps on the status of the whole population. We use the results of these surveys to make decisions about the future conservation of the golden eagle.

“Golden eagles face a range of issues. Persecution is a major concern in some areas, but poor quality habitat with reduced prey is also a worry in parts of the west Highlands. Intriguingly, there has been a suggestion in recent years that some pairs have learned to cope with fairly extensive forests, despite it being a factor in some range losses historically. The potential risks from renewables have also increased as the industry grows.

“Clearly, the factors affecting the conservation of golden eagles need us all to work together. One example of this is the recent study of the golden eagles in Southern Scotland with an aim of working with all types of groups – from conservationists to land owners to public bodies – to improve the low number of occupied ranges there.”

Patrick Stirling-Aird, Scottish Raptor Study Group Secretary says: "The Scottish Raptor Study Group welcomes this survey and considers that a review of the overall population status of the golden eagle is now due, twelve years having elapsed since the last full national survey took place. The Scottish Raptor Study Group will be particularly interested to see what, if any, recovery in golden eagle numbers in parts of the central and eastern Highlands has occurred since 2003, by which time there had been in those areas a marked decrease in golden eagle numbers from the substantially higher levels of territory occupation recorded in the previous national survey years of 1992 and 1982."

Dr Amy Challis, Scottish Raptor Monitoring Coordinator at the Scottish Raptor Monitoring Scheme says: “Every year hundreds of dedicated volunteers spend many hours monitoring raptors across Scotland and contribute data for all raptor species to the Scottish Raptor Monitoring Scheme. The backing from SNH and the RSPB for the national survey brings together our volunteers with other licensed surveyors so that near complete coverage can be achieved. This gives us the most accurate picture possible of the status of the current breeding population.”

Dr Daniel Hayhowfrom the RSPB Centre for Conservation Science adds: “Seeing a golden eagle soaring across the sky is a wonderful sight but this shouldn’t be a once in a lifetime experience for people. Golden eagles were previously found across most of Great Britain and it is directly because of the actions of people that they are now almost all confined to certain areas of Scotland.

“The information gathered by the previous surveys and historical records allows us to target the areas our team of surveyors will concentrate on for the next six months, and we’re really grateful for the support we have from farmers and landowners. To gain an accurate picture of golden eagle numbers each home range must be surveyed three times in this period. With some birds known to nest as little as 2km apart in the same glen this will be a very thorough process that will guide our conservation efforts for these birds over the next decade.”



How you can help
Nature in the UK is in trouble and some of our more familiar garden species are amongst those suffering serious declines. We can all help by giving nature a home where we live.

Create a home for nature
http://www.rspb.org.uk/news/390553-golden-eagle-numbers-to-be-revealed-by-fourth-national-survey

ttps://archive.today/lCm26
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