2015年03月01日

チョロチョロ…ヘビのように舌を出すハチドリ コスタリカ昆虫中心生活【日本経済新聞+ナショナルジオグラフィック2015年3月1日】

 ハチドリというと、日本のみなさんには「珍鳥」かもしれない。でもコスタリカでは、日常的に見かける鳥。なかでもぼくが住んでいるラボの周辺で最もよく出会うのが、写真のフジノドシロメジリハチドリ。前回の「茂みで見つけた笑顔のツボミ」で紹介した、庭先の花の蜜を吸っているハチドリだ。

 外で昆虫の観察をしていると、「ブルルルルルルルッ」と、ぼくを「観察」するかのように、周りをしばらく飛ぶことがある。オートバイのエンジン音を小さくしたような羽音が、やさしく耳の中に飛び込んできて心地よい。

 なわばり意識が強いのか、オス同士が追っかけ合いしていることも多い。「チュルルルルルッ、チュルルルルルッ」と鳴きながら猛スピードで飛ぶので、その動きを目で追うのがやっとだ。

 花の蜜を吸い終わると、近くの薄暗い茂みに入って枝に止まり、キョロキョロあっちを向いたり、こっちを向いたり、足で頭をかいたり、羽繕いをしたりしている。

フジノドシロメジリハチドリ(アマツバメ目:ハチドリ科)のオス
A male Purple-throated Mountain-gem, Lampornis calolaemus
ニカラグアの南西部からパナマの西側の裾野から高山にかけて生息。コスタリカでは、カリブ海側の標高1000〜2500mでよく見かけられる(体長:約10cm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ)

 羽繕いの合間には、くちばしを「アヒル」のように軽く開いて、そこから白くて長い舌を出したりひっこめたりもする。ヘビが舌をチョロチョロ出すようなしぐさだ。きっと花にくちばしをつっこんでいるときも、こんな風にチョロチョロと蜜をなめているのだろう。

フジノドシロメジリハチドリのオスの特徴は、メタリックな紫色した喉の部分と頭のトルコ石色(ターコイズ)。見る角度と羽毛開き具合によって、見える色がぜんぜん違ってくる

フジノドシロメジリハチドリ(アマツバメ目:ハチドリ科)のメス
A famale Purple-throated Mountain-gem, Lampornis calolaemus
メスの喉から胸は、茶色がかったオレンジ色をしている。オスの頭と喉にある「反射板」は、ない(体長:約10cm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ)
フジノドシロメジリハチドリ(アマツバメ目:ハチドリ科)のメス
A famale Purple-throated Mountain-gem, Lampornis calolaemus
メスの喉から胸は、茶色がかったオレンジ色をしている。オスの頭と喉にある「反射板」は、ない(体長:約10cm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ)
メスが、植物の繊維やクモの巣の糸を使って丸いカップ状の巣を造る。外側はコケや地衣類で飾られている。バイオロジカルステーションの本部棟の横にあるササやぶで見つけた(巣の直径:約4cm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ)
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メスが、植物の繊維やクモの巣の糸を使って丸いカップ状の巣を造る。外側はコケや地衣類で飾られている。バイオロジカルステーションの本部棟の横にあるササやぶで見つけた(巣の直径:約4cm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ)
巣の中には大きさ1cmほどの白い卵が
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巣の中には大きさ1cmほどの白い卵が

ハミングバードフィーダー。観光地に設置されていることが多い。学生のハチドリ研究に使われることもある

こんな風にハチドリがやってくる


 最後に、前回に引き続きハナグマのピソちゃん(コスタリカではハナグマは「ピソテ/Pizote」と呼ばれている)の写真を掲載しておこう。


 ピソちゃんが脇の下あたりをかいている。ダニやツツガムシにかまれて、かゆいのかもしれない。コスタリカは乾期に入って、これらの「ムシ」が増えた。ぼくも、日に日にツツガムシにやられていきかゆい、カイカイ〜だ。


西田賢司(にしだ けんじ)
1972年、大阪府生まれ。中学卒業後に米国へ渡り、大学で生物学を専攻する。1998年からコスタリカ大学でチョウやガの生態を主に研究。昆虫を見つける目のよさに定評があり、東南アジアやオーストラリア、中南米での調査も依頼される。現在は、コスタリカの大学や世界各国の研究機関から依頼を受けて、昆虫の調査やプロジェクトに携わっている。第5回「モンベル・チャレンジ・アワード」受賞。著書に『わっ! ヘンな虫 探検昆虫学者の珍虫ファイル』(徳間書店)など。
本人のホームページはhttp://www.kenjinishida.net/jp/indexjp.html

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[Webナショジオ 2014年2月12日付の記事を基に再構成]
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83099720S5A210C1000000/

ttps://archive.today/UvwSe

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<大阪のアヒル>美味 秀吉が飼育推奨?【YOMIURI ONLINE2015年3月1日】

府の研究所で飼育されている大阪アヒル(羽曳野市で)

 かつて、生駒山から見下ろした大阪は、ところどころアヒルの羽根で白く覆われて見えたという。

 大阪市鶴見区の市立茨田まった東小前に「茨田アヒルゆかりの地」と記された記念プレートがある。大阪ではアヒルの飼育が盛んで、江戸時代には「河内の泥田どたアヒル」として知られた。飼育を推奨し、普及のきっかけをつくったのは豊臣秀吉だったと伝わる。

アヒル飼育の歴史を伝えるプレート(大阪市鶴見区で)
 秀吉はなぜ飼育を推奨したのか、根拠ははっきりしない。「大阪府種あひる農業協同組合」が1993年に発行した記念誌には「太閤秀吉が奨励」と記されている。しかし、大阪城天守閣によると、アヒルの飼育と秀吉の関わりを裏付ける歴史上の文献などは「聞いたことがない」という。


 今も府内で唯一、飼育から肉の販売まで手がける松原市の「ツムラ本店」の5代目社長、津村佳彦さん(50)は「太閤さんは商才もあったらしいからね。このおいしさを知って、これは商売になると思ったのかな」と推測する。

 そのヒントになるかもしれない面白い話を滋賀県長浜市で聞いた。秀吉が初めての居城・長浜城を築いた地。水鳥が飛来する琵琶湖のほとりにあり、鴨料理を食べる風習が根付いている。

 地域の歴史に詳しい郷土史家の中島孝治さん(85)が祖母から聞いた言い伝えによると、秀吉が長浜城主だった頃、妻のねねが作る鴨うどんが好評だったというのだ。中島さんは「おとぎ話みたいなもん」と断った上で「長浜で味わった鴨のおいしさを大阪でも、と考えたのかもしれませんね」と想像を巡らせた。

                    ◇

 羽曳野市の府立環境農林水産総合研究所では、かつて多くの農家が育てた品種「大阪アヒル」を今も約200羽飼育している。一部は航空会社の機内食に採用され、ひなや親鳥を希望者に譲ることもあるが、基本的には種の保存のためだ。

 「史実はさておき、太閤さんが推奨してもおかしくないくらい親しまれた食材だったのでしょう」と同研究所の主任研究員、出雲章久さん(59)。大阪が誇った食材が、秀吉の言い伝えと相まって、再び脚光を浴びる日が来るかもしれない。(矢野彰)

 

 ◆大阪のアヒル

 府立環境農林水産総合研究所などによると、元々、羽毛に色がついた「青首種」だったが、肉質向上のため交配され、明治以降には白い羽毛の品種が主流になった。戦後、体重など一定の基準を満たす個体は「大阪アヒル」と名付けられた。低脂肪でみずみずしい肉質が特徴だが、海外の品種に押され、飼育数は激減した。
http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/feature/CO005847/20150228-OYTAT50056.html

ttps://archive.today/0wiOe
タグ:アヒル
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H7N9型で今冬初の死者=香港【時事ドットコム2015年3月1日】


 【香港時事】香港で1日、H7N9型の鳥インフルエンザに感染した61歳の男性が死亡した。地元メディアが伝えた。香港で今冬、H7N9型による死者は初めて。
 男性は2月に中国広東省東莞市を訪れ、市場で鶏肉を購入。香港に戻ってから発症し、入院していた。(2015/03/01-19:14)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030100168&g=int

ttps://archive.today/SWH77
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京都)ウミウのシンポ、幼鳥の飼育談など報告 宇治【朝日新聞デジタル2015年3月1日】

鵜匠の澤木万理子さんが「ウッティー」の孵化の様子などを報告した=宇治市の京大宇治おうばくプラザ

 宇治市の京都大学宇治おうばくプラザで28日、シンポジウム「ウミウの誕生からみる鵜飼(うかい)の未来」が開かれた。昨年6月、国内初の人工孵化(ふか)で生まれた「宇治川の鵜飼」のウミウの幼鳥「ウッティー」の成長報告や、各地の鵜匠(うしょう)が鵜飼いの将来について語り合うパネルディスカッションがあり、ホールいっぱいの約300人が参加した。

 まず、鵜匠の澤木万理子さんが、ウッティーの成長までの出来事を話した。孵化直後、うまくえさを与えられず、「このまま死んでしまうのではないか」と焦ったこと、開いたままの脚を矯正するのに、与えるカルシウムの量を増やしたり、両足をテープで固定したりしたことなど……。最後に「日本で廃れてしまった放ち鵜飼いの漁法をもう一度復活させたい」との夢を語って締めくくった。

 続いて東京大東洋文化研究所特任講師の卯田宗平さんが講演。野生のウミウを人為的な環境に取り込んできた日本の鵜飼いの中で、逆に人為的な環境で生まれたウッティーが野生に送り出されることに、「伝統の逸脱ではないかという意見があるかもしれないが、伝統というものは、その都度社会や歴史の中で構築されていくもの」と述べた。

 パネルディスカッションでは、鵜匠の仕事だけでは生活できないこと、船頭の高齢化などが問題点にあげられ、「地域の協力が大切」(宇治の江崎洋子さん)、「社会保障の確立が私たちの使命」(広島・三次の鵜飼の日坂文吾さん)などの意見が出された。(小山琢)
http://www.asahi.com/articles/ASH2X42GLH2XPLZB005.html

ttps://archive.today/OmvJa
「放ち鵜飼い挑みたい」/シンポで人工孵化成長紹介【YOMIURI ONLINE2015年3月1日】
 昨年、人工孵化ふかで鵜う飼いの鵜が誕生した宇治市で28日、シンポジウム「ウミウの誕生からみる鵜飼うかいの未来」が開かれた。生まれた若鳥(愛称・うみうのウッティー)を育てる鵜匠・沢木万理子さん(40)が、ウッティーの成長過程を紹介。今年も繁殖を試み、綱でつながず自由に泳がせて魚を捕る「放ち鵜飼い」の実現を目指す構想について語った。

 沢木さんは昨年6月にヒナが誕生した瞬間や、9月にウッティーが「川デビュー」を果たした時の映像を見せながら、なかなか餌を食べず体重が減って心配したり、カルシウム不足でくちばしや脚が曲がったりして、各地の動物園などに助言を求めた苦労話を披露。

 さらに「ウッティーは人に非常によく慣れていて、全く逃げようとしないので、新たな観光資源として放ち鵜飼いを実現させたい」と意気込みを語った。

 パネル討論では、広島県三次市の無形文化財技術保持者・日坂文吾さん(41)や岐阜市・長良川で宮内庁式部職を務める杉山秀二さん(43)ら全国の鵜匠たちが、鵜飼いの現状や課題について発言。日坂さんは「別の仕事との兼業が必要で、船頭の確保も難しくなっている。伝統を守るため何ができるか、議論が必要だ」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20150228-OYTNT50261.html

ttps://archive.today/V054n
8年ぶり、新顔の鵜2羽デビュー 京都・宇治川の鵜飼【京都新聞2014年5月20日】
鵜匠びっくり、鵜が産卵 京都・宇治川【京都新聞2014年5月22日】
京都・宇治川鵜飼に夢の2世? 前例ない人工ふ化へ【京都新聞2014年5月27日】
鵜飼のウミウ産卵なぜ? 京都・宇治川「2世誕生なら快挙」【京都新聞2014年6月3日】
鵜飼ウミウのひな初公開 京都・宇治市観光協会【京都新聞2014年7月16日】
京都)愛称「うみうのウッティー」に 宇治川ウミウ幼鳥【2014年12月23日】
祝!ウのひな誕生記念!! 鵜飼の未来語るシンポ、宇治で開催【京都新聞2015年1月24日】
人工孵化のウミウ幼鳥「弟子入り」 カワウと競う 京都【朝日新聞デジタル2015年2月7日】(動画)
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福井)動物の生死とは…足羽山公園遊園地の園長に聞く【朝日新聞デジタル2015年3月1日】(アネハヅル/オカメインコ/鳥インフルエンザ)

ミーアキャットにエサを与える前田淳一園長=足羽山公園遊園地

 足羽山公園遊園地で生まれた動物の赤ちゃんは、来園者を和ませてくれます。親や飼育員に愛されて成長し、新たな世代につながっていきます。そしていつかは、その生涯を閉じます。この冬も最古参のアネハヅルや高齢のカンガルー、がんを患ったオカメインコなどが死にました。動物園で働くこととは――。多くの生死を見守ってきた獣医師の前田淳一園長(63)に聞きました。

どうぶつ新聞
 2012年に園長になるまでは、県職員でした。畜産農家の経営安定のために、牛の繁殖に長く携わりました。最後は県家畜保健衛生所にいました。口蹄疫(こうていえき)の対応で部下を宮崎県に向かわせたり、鳥インフルエンザの警戒をしたり。常に緊張していました。

 家畜は経済動物です。天寿を全うすることなく人の口に入ります。それが宿命です。そういう仕事をしてきました。

 定年退職後、園に来ました。ここでは動物が天寿を全うするまでいるんですよ。ドラマがあり、いくつも思い出があります。

 水鳥舎にツクシガモがいました。若い時はやんちゃだったと聞きましたが、年をとって片目がほとんど見えない。他の鳥にぶつかっては、つつかれていました。私が舎に入ると、他の鳥は逃げるのに足元にちょこちょこ来るんですね。死ぬ2、3日前から毛が抜けてきて、私の休みの日に死んでしまった。休み明けに来たら、机の上に「ツクシガモ死にました」とメモが置いてありました。

 生まれて、死んでいく。人間と同じです。獣医師ですから精いっぱい尽くしますが、いずれ順番が来るんです。そういうのを見ていると、優しくなれる。

 寒い冬、動物たちはよく頑張った。ご苦労さんって言いたい。こんな楽しく、うれしい職場はないです。

     ◇

 足羽山公園遊園地は冬期休園が終わり、1日から開園予定です。いのちが輝く、春の動物園に行ってみませんか。(湊彬子)
http://www.asahi.com/articles/ASH2W6SS0H2WPGJB00X.html

ttps://archive.today/tmNHF