2016年01月30日

アオバズク来る里山守りたい 東海南中1年 宗尚輝さん 絶滅危惧種の食痕調査【ニュース和歌山2016年1月30日】

 絶滅が心配されるフクロウの仲間、アオバズクについてユニークな研究を進める中学生がいる。海南市野上中の東海南中学校1年、宗尚輝さん(写真)が着目したのは、エサとなる虫や鳥などの食べられない部分を取り除く際に出る食痕(しょくこん)。2ヵ月以上にわたって調べ標本にまとめた。「アオバズクは里山にいる虫を中心に食べていることから、里山の自然環境が重要だと改めて分かりました」。研究内容は2月28日(日)の「生物多様性フォーラム」で発表する。

 アオバズクは春になると東南アジアから日本に来る渡り鳥。子育てを終えた秋以降に東南アジアへ戻る。絶滅のおそれがある生物をまとめた県のレッドデータブックで、2001年は「準絶滅危惧(きぐ)」だったが、12年には危険度が1段階上がって「絶滅危惧U類」に。巣となる穴がある大木やエサとなる昆虫の減少が原因と見られる。

 宗さんは、海南市大野中のわんぱく公園で自然調査を行う小学生向けの「わんぱくクラブ」で小学2年から活動してきた。幼いころから野菜を育てるのが好きで、栽培する中で益虫、害虫がいることを知り、その昆虫を食べるアオバズクへと関心を広げた。

 通う東海南中学校区内のとある蔵の屋根裏では毎年、アオバズクがひなを育てている。夜行性で、エサを捕りに行くのは日が暮れた後。チョウや蛾(が)の羽、カブトムシやクワガタムシといった甲虫の頭などを取り除いて食べる。その調理≠するのが蔵近くの電線で、2015年5〜7月、毎朝6時に起き、電線の下にある食痕を調べた。

 確認したのは昆虫402、コウモリ6、鳥4、クモ2、ヤモリ1、不明2の417。昆虫は甲虫、チョウ、バッタと多彩で、「数、種類ともこれほど多いとは思いませんでした。ひなにいろいろなものを与えることで、何が食べられるのかを教えているのかもしれません」。

 食痕数から見えてきたことも。当初、0〜6の間で推移していたが、6月16日に16へ急増したことから、「その前日にひながかえったのでは」。最多は28日の32で、翌29日は8と少なかった。「29日は寒くて風が強かった。そんな日は虫も少ない。それをあらかじめ分かっていたのかも」と推測する。

 食痕の標本は、昨年9月に県立自然博物館が開いた標本作品展で、最優秀となる館長賞に輝いた。高須英樹館長は「標本というと植物、昆虫、貝殻、まれに化石といったところですが、宗くんは着眼点がすばらしい。データとしても貴重で、整理すれば生物に関する雑誌に出せるほどの内容」と高く評価する。

 宗さんの調査を見守ったわんぱく公園の有本智園長は「電線に止まった1羽のアオバズク。長く鳥を見てきた私でもそれがオスかメスかはすぐには分からないが、2ヵ月以上、多くのデータを取った宗くんは識別できるようになった。エサの頻度や親鳥の仕草で巣の中を類推できるようにもなった。これはすごいこと」と成長に目を細める。

 1ヵ月後にせまった生物多様性フォーラムに向けて発表内容を考える宗さん。「将来の夢は無農薬栽培で農業をすること。近所の農家も高齢で、いつやめるか分からない。アオバズクにとって大切な里山を守れる農家になりたい」。自然を見つめるその目は優しさと好奇心にあふれている。

写真=宗さんが観察したアオバズク



 ◎生物多様性フォーラム

 2月28日(日)正午、紀の川市貴志川町長原の貴志川生涯学習センター。

 1部は中央大学の鷲谷いづみ教授が「日本における生物多様性保全の現状」と題して講演。先着100人。第2部は宗さんのほか、わんぱくクラブ、向陽中学校理科部、和歌山大学システム工学部の学生が1年間の研究成果を発表する。さらに鷲谷教授、和大システム工学部の中島敦司教授らが生物多様性の保全について意見を交わす。

 先着350人。無料。希望者はわんぱく公園(073・484・5810)。

(ニュース和歌山2016年1月30日号掲載)
http://www.nwn.jp/news/16013001_aobazuku/

ttp://archive.is/ZwrRn

タグ:アオバズク
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名古屋の緑地にトラフズク【YOMIURI ONLINE2016年1月30日】

名古屋市内で冬を過ごすトラフズク(名古屋市西区で)=小林武仁撮影
 フクロウの仲間「トラフズク」が名古屋市西区の庄内緑地にねぐらを作り、春の訪れを待っている。日中は体長40センチほどの数羽が常緑樹の葉陰に隠れて寝ており、時折目を開け、鋭いくちばしで羽繕いする。

 名古屋市野鳥観察館によると、トラフズクは冬になると山間部から平野部へ餌を求めて飛来する。同館職員の森井豊久さん(76)は「庄内緑地や庄内川河川敷には餌になるネズミや小鳥などが多く、身を隠す常緑樹があるなどの条件がそろっている」と話す。

 緑地を管理する庄内緑地グリーンプラザは、ねぐらの木の周囲に柵を設置。「危険を感じるとねぐらを放棄することもあるので、柵の外から静かに観察してほしい」と呼び掛けている。
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20160130-OYTNT50350.html

ttp://archive.is/1CHy2
タグ:トラフズク
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北里大学、日本女子大学等の研究グループがセキセイインコの発声行動と脳の働き方に性差を発見【プレスリリース2016年1月30日】

佐藤亮平講師(北里大学医学部)と藤原宏子講師(元日本女子大学理学部、現人間総合科学大学人間科学部)らの研究グループは、ヒト言語を模倣することなどで知られ、優れた発声学習能力を発揮するセキセイインコを用い、つがいを組んだ配偶者の声に対する応答に、行動面でも脳の働き方でも性差があることを明らかにした。これはセキセイインコ脳がヒト脳と言語中枢の働きにおいて非常に良く似ていることを示唆している。この研究成果は、2016年1月4日、Nature Publishing Group「Scientific Reports」に掲載された。


■本研究成果のポイント
・セキセイインコには、つがいを組んだ配偶者の声に対する応答行動と脳の働き方に性差があることを明らかにした。
・ヒト感覚性言語野(ウェルニッケ野)に類似したセキセイインコ大脳領域において、オスに比べて神経応答の程度はメスが大きく、左右大脳半球ともに対称的な活性を示した。一方、オスは右大脳半球優位性(側性化)を示した。
・ヒト脳における言語機能には性差があることが知られている。したがって、セキセイインコなどの鳥の神経行動学的研究は、ヒト言語機能の理解に貢献することが期待できる。

■背景
 鳥類の中でオウムの仲間と鳴禽と呼ばれるスズメの仲間、およびハチドリの仲間は発声学習能力を持ち、ヒト言語を生物学的に理解する上で優れたモデルと考えられている。これらの鳥の中でもオウムの仲間であるセキセイインコは、ヒト言語を模倣したり、身体を音楽・リズムに合わせて同調させた動作を示すなど、人間の言語学習・音声コミュニケーション学習行動の理解への卓越したモデルになると考えられている。
 そこで、つがいを組んだセキセイインコの配偶者への発声行動とその行動の源泉である脳内の神経基盤の性差を探る目的で本研究を行った。

■研究成果の内容
 本研究では、まずオスとメスを人為的につがいにして5週間飼育した後、つがいを解消し、配偶者とそうでない異性の声を交互に聞かせて、どのように返答するかを比較した。オス・メスともに、つがいを組んでいる期間中にきちんと相手の声を覚え、配偶者の声に多く返答した。しかし、つがいを解消して1ヶ月経つと、オスの方は配偶者ではない異性の声に多く返答するようになった。さらに、この時期に、高次聴覚中枢であるCMMという領域を調べてみると、配偶者の声を聞かせた時は無音状態に比べ、メスでは左右大脳半球とも、高い活性を示した。オスでは、配偶者の声を聞かせた時、CMMの右大脳半球側でのみ活性が上昇していることがわかった。鳥とヒトの脳の比較研究から、CMMはヒト感覚性言語野に類似した領域であることがわかっている。また、ヒトでは、言語機能の左大脳半球への側性化の程度は男性の方が大きいこと、つまり、大脳半球優位性に性差があることが知られている。本研究結果は、鳥類で世界最初の報告として、鳥大脳のヒト言語野類似領域において、大脳半球優位性の性差を示した。

■今後の展開
 セキセイインコ脳を研究することで、ヒト言語機能に見られる性差の生物学的基盤や脳の側性化機序が明らかにされることが期待される。また、セキセイインコの発声学習機序の神経基盤を解明することで、失語症などの高次脳機能障害の病因解明に貢献できる。

■用語解説
(注1)鳥の発声・聴覚中枢
ヒトの言語中枢は運動性言語野(ブローカ野)と感覚性言語野(ウェルニッケ野)に大別される。一方、セキセイインコの発声中枢はNLC、高次聴覚中枢はNCM, CMMと呼ばれているが、それぞれNLCはブローカ野、NCMとCMMはウェルニッケ野に相当する。
(注2)側性化
ヒトの大脳では、言語機能などの高次脳機能は左右どちらかの大脳半球にその主要な機能が限局している場合がある。この左右大脳半球の働き方の分担の仕方を側性化と呼ぶ。

■論文に関する情報
【タイトル(和訳)】
"Sex differences in behavioural and neural responsiveness to mate calls in a parrot"
(セキセイインコの配偶者に対する発声行動と神経応答における性差)
【著者名】
Hiroko Eda-Fujiwara, Ryohei Satoh, Yuka Hata, Marika Yamasaki, Aiko Watanabe, Matthijs A. Zandbergen, Yasuharu Okamoto, Takenori Miyamoto and Johan J. Bolhuis
【掲載誌】
Scientific Reports, 6: 18481 (DOI: 10.1038/srep18481), Nature Publishing Group
【URL】
http://www.nature.com/articles/srep18481

▼本研究に関する問い合わせ先
 佐藤 亮平(サトウ リョウヘイ)
 北里大学 医学部 生理学 講師
 〒252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
 TEL: 042-778-9160
 E-mail: ryou@kitasato-u.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

http://digitalpr.jp/r/15086

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(天声人語)鷽も嘆く悪辣詐欺【朝日新聞デジタル2016年1月30日】(ウソ/うそ替え神事)

 紛らわしいけれど、なりすましたり騙(だま)したりしているのではない。「鷽(うそ)」はしばしば「鶯(うぐいす)」と読み間違えられる。菅原道真にゆかりの鳥で、今月は各地の天神様で「鷽替(うそか)え神事」があった。鳥の名にちなみ、去年あった凶事を「うそ」にして幸運を招くいわれである▼去年に買った鷽の木彫ログイン前の続きりを神社に納めて、新しいものに買い替える。ありがたいことに、去年ついたうそも全部帳消しにしてくれるそうだ。胸に手を当てて大きめな木彫りが欲しい人もあろうか。当方は東京の湯島天神で人さし指ほどのを買い求めた▼だが、大仏級の木彫りがあっても帳消しにならぬうそは多い。振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害が、去年は477億円にのぼったと警察庁が発表した。手を替え品を替え、詐欺師の悪知恵は尽きない▼6年ぶりに前年を下回っても、まだこの額だ。ここ3年の被害を足せば、新国立競技場の建設費がほぼまかなえる。被害者は70歳以上の女性が過半数を占め、人の母堂の親心を食い荒らす罰当たりの多さを物語る▼救いもあって、金融機関などが未然に防いだケースが1万2千件を超えた。詐取を免れた額が266億円と聞けば、この数字にも驚く。地道な取り組みが守った虎の子の老後資金もあっただろう▼講談や落語など、しゃべり一つで生計をたてることを「舌耕(ぜっこう)」という。磨かれた芸は上手(うま)いほど楽しいが、二枚舌を研いで近づく詐欺師の口車には用心が要る。鷽も嘆く悪辣(あくらつ)なうそが、人間の世に絶えない。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12185090.html

ttps://archive.is/kkV8d
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群馬)越冬ハクチョウ、多々良沼に飛来【朝日新聞デジタル2016年1月30日】(既報1ソース)

多々良沼の北西に位置する通称「ガバ沼」に飛来したハクチョウ

 群馬県邑楽町と館林市にまたがる多々良沼に、シベリアから越冬のためハクチョウが飛来している。水面で羽を休め、観光客や写真愛好家らの目を楽しませている。

 邑楽町によると、多々良沼の北西に位置する通称ガバ沼では、今シーズンは昨年11月下旬ごろから飛来し始め、最近は100羽前後が確認されているという。

 町は31日午前11時〜午後1時、ガバ沼で「白鳥まつり」を開く。ハクチョウの観察やカモへのえづけ体験、地元産米で作ったおにぎりや豚汁の無料配布、野菜の特売などがある。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1W3V4WJ1WUHNB008.html

ttps://archive.is/DIitp
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