2016年07月11日

【夕焼けエッセー】ツバメのお宿【産経WEST2016年7月11日】

 転居した翌年からツバメが来て11年。私は自称ツバメ寮の管理人。

 今年もツバメは、戻ってくるとすぐにリフォームをして5羽が誕生した。ところが週末、巣の外に追い出された格好でピーピーと鳴く雛を見つけた。自力では戻れないので「パパ大変」と救助を要請した。

 2階から駆け下りた隊員は「レスキュー到着。ただいまより救助に向かいます」。使い捨ての手袋を着用して、椅子にのぼった。遅れて生まれたチビ助は小さい。親か兄弟に落とされたのだろう。「戻すけど、あかんかもしれんで」

 人間の赤ちゃんならNICU(新生児集中治療室)で治療を受けるレベルである。

 5年くらい前、巣の中で偶然、大きな虫を口にくわえたままの苦しそうな子ツバメを見つけて救助したこともある。

 「野生に人間の手をかけたらあかん」と娘は言うが、同じ家が並ぶ住宅街でわが家を選択してきている。保証金も家賃も払わないが見殺しにはできない。今回もチビ助の生命力に懸けたが、翌朝再び落下して息絶えていた。

 「やっぱりあかんかったな」

 覚悟はしていたが死を見るのはつらい。チビ助の墓に花を手向けた主人。

 救助の次はお葬式もする隊員。寮のおばちゃんは無事に巣立つまで気が抜けないのだ。

難波登志子 55 主婦 神戸市西区
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110046-n1.html

http://archive.is/GjpTI

タグ:ツバメ
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「月・日・星・ホイホイホイ」 伊勢志摩の自然の中でサンコウチョウのひな巣立つ【伊勢志摩経済新聞2016年7月11日】

「月・日・星・ホイホイホイ」 伊勢志摩の自然の中でサンコウチョウのひな巣立つ(撮影:加藤直人)

 広大な伊勢神宮の鎮守の杜(もり)を含む伊勢志摩の豊かな自然の中で「月(ツキ)・日(ヒ)・星(ホシ)・ホイホイホイ」と鳴く「サンコウチョウ」の子育ての様子をフォトグラファーの加藤直人さんが7月8日、カメラに収めた。

【その他の画像】サンコウチョウの子育て

 伊勢市出身で三重県を中心に活動する加藤さんは、鈴鹿サーキットで行われるモータースポーツの撮影のほか、伊勢志摩の自然や伊勢神宮で斎行される祭典などを撮り続けている。2013年の式年遷宮ではレンズを通して神様の引っ越し「遷御(せんぎょ)の儀」を見届けた。

 サンコウチョウは、スズメ目カササギヒタキ科の鳥。4月下旬に南方から渡来し本州中部以西で繁殖する。スズメくらいの大きさだが産卵期に雄の尾が約30センチも長く伸びる。目の周りとクチバシがコバルト色をして美しく、バードウオッチャーの中では人気の夏の野鳥に数えられが、薄暗い森林の中で子育てをするのでカメラマン泣かせでもある。鳴き声が「月日星…」と聞こえることから3つの光の鳥「三光鳥」と名付けられた。スズメ目アトリ科の太く黄色いクチバシが特長の「イカル」も同じように鳴く。

 約60〜70メートル離れた場所からの撮影に成功した加藤さんは「伊勢志摩サミットが開催されたこの地の某所山林の中では、さまざまな鳥たちの『子育てサミット』が佳境に入ってきた。変わった鳴き声が特徴のサンコウチョウの子育てもまさにその真っただ中。サミット警備の警察官に横目でにらまれながらも、ゴールデンウイークごろから森の中を探し始め、仲間の協力で巣を見つけて観察開始。途中ヒヨドリに卵を盗まれるなど、いろいろな苦難を乗り越え、先日無事に3羽のひなが巣立っていった」と話す。

 「マイナスイオンいっぱいの森の中に神の懐深さを感じながら、まだまだいろいろな自然の仲間たちとの出会いと触れ合いは一年中続く」とも。
http://iseshima.keizai.biz/headline/2616/

http://archive.is/lKUKc
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無農薬有機農法で栽培される茶葉の香りと生命力 | 「この人、この土地」だから生み出せる一品 | 小高朋子 | 【毎日新聞「経済プレミア」2016年7月11日】(ウグイス)

 透き通る淡い緑色のお茶が、日差しを浴びて湯飲みの中で揺れる。濃厚な香りに、柔らかで豊かな甘みとうまみが口に広がり、疲れた体に染み渡る。春に芽吹いた新芽から作られたお茶「初摘みみどり」(100グラム1944円、税込み)は、地中から吸い上げた生命力にあふれている。

手摘みした茶葉

虫や鳥が住む茶畑で育つ「初摘みみどり」

 ウグイスの声が響き渡る森の中に、その茶畑はあった。有限会社「人と農・自然をつなぐ会」は、静岡県藤枝市で1975年に創業して以来、山並みが連なる同市瀬戸谷(せとや)で無農薬・有機栽培にこだわったお茶作りをしている。「農薬を使わない安全なお茶を飲みたい」という消費者の声がきっかけだ。当時は農薬、除草剤、化学肥料の時代だったが、代表の杵塚(きねづか)敏明さん(72)は、自然と調和した安心で安全な農業を目指そうと決意した。

 同社の茶畑には、てんとう虫やヘビ、カマキリなどが生息し、ときには鳥が巣をつくって子育てを始めることもある。クモは害虫を食べる益虫だ。すべての生き物が互いのバランスを保っている。土はふかふかで、土中にたくさんの微生物が生息している証しだ。刈り落とした枝を茶畑の中に放っておくと、数カ月すれば土に返る。慣行農法(農薬などを使用する通常の農法)では、数年たっても枝は形を保ち分解されにくいという。

ウグイスの声が響き渡る森の中に茶畑がある
ウグイスの声が響き渡る森の中に茶畑がある
 無農薬有機栽培の土で育つお茶の木は、栄養を吸収しようとやわらかな地中深くまで命の根を伸ばす。また、深く張った根は水分保持にも役立つ。1995年、静岡県は干ばつで茶園被害が報告されたが、杵塚さんの茶畑ではほとんど被害がなかったそうだ。

 「目に見えないものがお茶の成長に影響しているのです。自然環境が豊かであれば、害虫被害や災害も自然が抑えてくれるんですよ」と、杵塚さんは言う。

紅茶の加工について説明する杵塚敏明さん
紅茶の加工について説明する杵塚敏明さん
害虫がいるから引き立つ香り高い紅茶の不思議

 初夏の茶畑では、二番茶の摘み取りが始まるが、同社では二番茶を和紅茶に加工する。紅茶は、茶葉の揉捻(じゅうねん、葉を揉<も>む)、発酵、乾燥などの工程を経て完全発酵させたものだ。

 同社の茶畑の「やぶきた」は発酵しにくく、一般的に紅茶には不向きといわれている。だが、同社の和紅茶「瀬戸谷もみじ」(100グラム700円)は、比較的穏やかな香りの多い和紅茶の中でもとても香り高く、好評を得ている。

紅茶への加工中に香りの変化が感じられる
紅茶への加工中に香りの変化が感じられる
 その秘密は、実は気温も湿度も高くなるこの時期に発生する害虫の一種「ウンカ」が関係しているというから驚く。本来、無農薬栽培のため、ウンカを防ぐことはできないのだが、それが逆に功を奏している。台湾やインドでは、ウンカの影響を受けた茶葉「ウンカ芽」は香りが特別だとされる。人は切り傷を負うとかさぶたを作るが、お茶の葉はウンカから身を守ろうと特有の香りを出す。それが結果的に質の高い紅茶を作り出すのだ。

発酵中の茶葉
発酵中の茶葉
 「瀬戸谷もみじ」は、鮮やかな赤茶色をしており、渋みが少なく自然な甘みがある。砂糖などを入れずにストレートで味わえる。暑い夏にはアイスティーが最適だ。

 「本当の豊かさは自然が教えてくれます。まさか害虫のウンカが、おいしい紅茶作りに協力してくれてるなんて誰も思わないですよね」と言うのは、杵塚さんの長女の歩さん(36)。歩さんは、インドやスリランカで紅茶加工技術を学び、日本の風土に合う和紅茶作りを追求している。2012〜14年には、静岡県の発酵茶マイスターにも選ばれた。

初摘みみどり(手前)と瀬戸谷もみじ
初摘みみどり(手前)と瀬戸谷もみじ
消費者と交流し里山の風景を残す取り組み

 人と農・自然をつなぐ会は、父・敏明さんが代表を務め、娘と息子夫妻の大家族で運営している。孫もできてにぎやかな声がこだまする。そして、同社の手法を用いる契約農家とともに、消費者の声を取り入れながら歩み続けてきた。

家族で会社を運営する杵塚さん一家
家族で会社を運営する杵塚さん一家
 初摘みみどり、瀬戸谷もみじ以外に、無農薬みかんや玄米糀味噌(こうじみそ)も人気商品だ。東都生協に出荷するほか、電話や同社ウェブサイトからも購入できる。

 また、里山の自然と食に触れてほしいとの思いから始めたのが、春に行う「お茶摘み交流会」だ。今年で40回を数え、初夏に行う「紅茶作り交流会」も16回目を迎えた。子供から大人まで楽しめる体験があり、参加人数が100人に達することもある。

お茶摘み交流会の参加者たち
お茶摘み交流会の参加者たち
 地域の生産者とともに消費者との交流体験を続けてきたことが認められ、14年に第44回日本農業賞(NHK、JA全中など主催)「食の架け橋の部」で優秀賞を得た。

 お茶をいれて楽しむときに、交流会や茶畑の風景、生産者のことを思い出す人もいるだろう。

 歩さんは言う。「お茶を通して、次の世代に何を残し伝えていくかを考えるきっかけにしてもらえればうれしいです。子供たちに良いものを残したいですね」

お茶摘み交流会に参加した子供
お茶摘み交流会に参加した子供
 <「『この人、この土地』だから生み出せる一品」は、原則月1回お届けします>

有限会社 人と農・自然をつなぐ会 http://homepage3.nifty.com/munouyakucha/

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小高朋子

旅食ライター・カメラマン
1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。現在、農業者向けのビジネススクール(オンラインアグリビジネススクール)にかかわり、各地の農業現場の取材を担当。旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160707/biz/00m/010/013000c

http://archive.is/2uw3V
タグ:ウグイス
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海の仲間、ピンバッジに 室蘭水族館【朝日新聞デジタル2016年7月11日】(フンボルトペンギン)

海獣などが描かれたピンバッジ=室蘭市の市立室蘭水族館
 室蘭市立室蘭水族館(祝津町3丁目)は飼育している魚や海獣たちをイラストにしたピンバッジを売り出した。おけをたたいて餌をねだる人気者のゼニガタアザラシの「さつき」など全7種類で職員が描いた。

 バッジは約2センチ。ほかに青いザリガニやミズクラゲ、トド、フンボルトペンギン、ゴマフアザラシ、シークレッログイン前の続きトがあり、販売機で1個100円。

 イラストは、中学校と高校の美術部で油絵を描いていた海獣類・鳥類飼育員の松村祐美さん(30)が担当しており、「すべて水族館にいる動物がモチーフ。お気に入りが出るまで挑戦してみては」と話している。
http://www.asahi.com/articles/CMTW1607110100005.html

http://archive.is/jlmvK

勇払原野でオオジシギ調査、野鳥の会が開始【朝日新聞デジタル2016年7月11日】

オオジシギ=日本野鳥の会提供(高崎成人さん撮影)
■18日市民向け勉強会

 日本野鳥の会は8日、苫小牧市のウトナイ湖周辺の勇払原野で減少が指摘されている準絶滅危惧種の渡り鳥「オオジシギ」の保護調査プロジェクトに着手したと発表した。越冬地の豪州の研究者とともに、生息状況や渡りルートの解明を目指す。

 オオジシギはハトよりやや小型の鳥で、繁殖期の4〜6月に大きな鳴き声をあげ、大きな羽音をたてて急降下することで知られる。同会の田尻浩伸・保全プロジェクト推進室長は「渡りルートなど未解明なことの多いオオジシギの調査を通して、生息地の環境保全につなげたい」と話した。

 18日午後1時からは、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターで市民向けの勉強会も開かれる。入場無料で申し込み不要。問い合わせは同会ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター(0144・58・2505)へ。

 (深沢博)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1607110100001.html

http://archive.is/9dtta
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