2016年11月10日

キツツキはなぜ頭が痛くならないのか 頭の構造、つつき方の秘密を専門家に聞いた【ナショナルジオグラフィック日本版ニュース2016年11月10日】

米ネブラスカ州の森で木をつつくズアカキツツキ。激しい労働に耐える頭蓋骨を持っている。(Photograph by Joel Sartore)

 コツコツと木をつついて幹に穴を開ける鳥、キツツキ。今回は、「なぜキツツキは頭が痛くならないのですか?」という読者からの質問について専門家に聞いてみた。

キツツキが木をつつく理由

「それは答えるのが難しい質問です」と、メールで回答してくれたのは米コーネル大学の鳥類学者ウォルター・コーニグ氏。ただし、もしもつつくことが頭痛や怪我の原因になるなら、「おそらくキツツキが長く存続することはないでしょう」と言う。傷ついた鳥は、捕食動物の餌食になりやすいからだ。(参考記事:「キツツキに乗って空を飛ぶイタチ、写真はホンモノ?」)

 キツツキは現在、世界に200種から300種以上いるとされ、木をつつく理由も、巣穴を掘るため、昆虫や樹液を掘り出すため、食物を蓄える穴を作るためなど様々だ。(参考記事:「動物大図鑑:カンムリキツツキ」)

 キツツキが木をつつく際はたいてい腐りかけた木を選ぶ、と言うのは米フロリダ・ガルフ・コースト大学の行動生態学者ジェローム・ジャクソン氏。また、つつき方も「通常は軽く当てる程度なので、キツツキにそれほど強い衝撃は伝わらない」と語る。

 異性へのアピールや縄張りの主張のために、超高速で木をつつく「ドラミング」を行うキツツキもいるが、こうしたキツツキは中が空洞になったような、音のよく響く木を選ぶ。衝撃が軽いわりに、大きな音を出せるからだ。

 北米から中米にかけて分布するドングリキツツキ(学名Melanerpes formicivorus)には、別の習性がある。木に小さな穴を無数に開けてドングリを1個ずつ埋め込み、餌の少なくなる時期のための貯蔵庫にするのだ。

 最近では、カリフォルニア州で、ドングリキツツキが1本の無線アンテナの中に300ポンド(136キログラム)ものどんぐりを隠したために、近隣の町の通信が不通になるという事件があった。(参考記事:「【動画】通信網を混乱させた犯人は、あの鳥だった」)

【動画】ドングリキツツキは、ため込んだ大切なドングリを守るため、猛禽類やリスと戦わなければならない。(解説は英語です)
脳が小さい

 キツツキの脳も、つつくのに適している。

 理由のひとつは、キツツキの脳はとても小さく、約2グラムしかないことだ。脳が大きければ大きいほど質量も増し、衝撃を受けたときのダメージも大きくなる。つまり脳が損傷する危険性も高くなると、キツツキの脳を研究している米マサチューセッツ工科大学(MIT)の材料科学・工学教授、ローナ・ギブソン氏は言う。

「一番重要なのは、脳のサイズです」と、熱心なバードウオッチャーでもある同氏。彼女によると、キツツキの脳が守られるもうひとつの要因は、木とくちばしの接触時間が短いことだ。ほんの1ミリ秒(1000分の1秒)か0.5ミリ秒接触するだけなのだ。人間の場合は、3ミリ秒から15ミリ秒の接触で典型的な頭部外傷が起こる。(参考記事:「爆風の衝撃 見えない傷と闘う兵士」)


枝に止まるドングリキツツキ。この鳥は、上手に木をつつくことで有名だ。コスタリカで撮影。(Photograph by Glenn Bartley, Getty Images)

高性能なヘルメット

 木をつつくときにかかる力は、「頭蓋骨の周りに分散されて、底部と後部の頑丈な骨に伝わり」、脳に圧力がかるのを防ぐと、米エール大学の進化生物学者(鳥類専門)リチャード・プラム氏はメールで回答してくれた。

 また、キツツキの脳は、頭蓋骨にぴたりと収まっており、中で揺さぶられないようになっている。MITのギブソン氏によると、脳の向きも重要らしい。キツツキの脳は、オレンジを半分に切って切り口を前に向けたようなかたちで後頭部に収まっている。正面からの衝撃を受ける面積が大きい分、面積当たりの衝撃を和らげることができるという。

 2011年の研究では、キツツキの頭蓋骨を取り巻く骨と筋肉の構造も、脳の保護に役立っていると示唆している。

「要するに」とプラム氏。「上手く進化したということです」「(参考記事:「黄色いキツツキが赤くなった原因を解明」)

文=Liz Langley/訳=山内百合子
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110900425/

http://archive.is/zHMht

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【動画】ペンギンの夫と愛人の熾烈な戦い ペンギンのつがいが破局する意外な理由【ナショナルジオグラフィック日本版ニュース2016年11月9日】

ペンギンの間男:帰宅した「夫」が、「妻」が愛人といるのを発見し、戦いが勃発した。

 夫が帰ると、妻が別の男といた。激昂した夫は、男に攻撃を始める。2人の男には、悲劇が待っていた――。

 人間ではなく、ペンギンの話である。11月4日、2羽のオスペンギンによる熾烈なバトルを収めた「Nat Geo Wild」の動画が拡散し、話題となった。

 ペンギンはパートナーへの貞節を守ることで有名だ。平均72%のペンギンが、前年と同じパートナーのもとに戻る。これは通常、「営巣地忠実性」(nest site fidelity)と呼ばれる性質によるものだ。繁殖期になるとオスは前年と同じ巣に帰る。メスも戻ることを期待しつつだ。(参考記事:「ペンギンのカップル、南極大陸」)

 数種のペンギンでは、10月後半に3週間の短い繁殖期が始まる。この期間、オスもメスも一緒に巣に戻ることを望むが、いつもうまくいくわけではない。(参考記事:「ペンギン繁殖地、今世紀中に最大60%が不適に」)

 鳥類飼養家のローラ・ドレイ氏は「ペンギンにも破局はあります。しかしその理由は、巣作りに起因することが多いのです」と説明している。

 メスの後に巣に戻ったつがいのオスが、パートナーの心変わりを知ることもある。ただし、ペンギンがパートナーを変更する最大の要因は「死別」で、相手がいるのに「離婚」するのは変更要因の2番目、26%を占めるのみだ。

 予測できないような例もある。メスペンギンが、巣の材料となる石と引き換えに、オスペンギンに自分の身を差し出す行動が確認されているのだ。

 この行動をとるメスがターゲットにするのは、たいてい独身のオス。そうすれば、ほかのメスから攻撃を受けずにすむ。そして、このメスは時に代償を支払わない。新しいオスとの交尾を完遂せずに、求愛によって得た石を持って、巣に走って逃げるのだ。

 ペンギンの男女の世界には、複雑な社会構造が関係している。一歩間違えると、血を見ることになる。(参考記事:「フォトギャラリー:みんな大好き!ペンギン写真」)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110800423/

http://archive.is/uwrxQ
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ルポ・沖縄で何が起きているのか/2 やんばるの森の視えない戦争=鎌田慧【毎日新聞2016年11月10日】(ノグチゲラ/ヤンバルクイナ)

ノグチゲラ、ヤンバルクイナ…ヘリパッドは環境と生命の宝庫を破壊する
「高江」ヘリパッド建設強行「常軌を逸した弾圧」
 沖縄本島北部の高江で、米軍ヘリパッドの強行建設に抗う住民運動の現場から、反骨のルポライターが事態の本質を伝える短気集中連載。第2回は高江で行われている常軌を逸した弾圧と、絶滅危惧種を含む沖縄の貴重な環境をヘリパッドがいかに「虐殺」するかを伝える。

 米軍に接収されて、「米軍北部訓練場」と呼ばれている、沖縄本島北部の「やんばるの森」は、航空写真でみると、深い緑に蔽(おお)われた樹海のひろがりである。

 柔らかく膨れ上がった静かな森を、チェーンソーの甲高い金属音が断ち伐(き)り、突如としてトンボ眼鏡状に、無残にも赤土を抉(えぐ)りだした。垂直離着陸機オスプレイ用、円形2個が結びついた長さ150メートルの着陸帯、「オスプレイパッド」の建設現場である。

 森を穿(うが)ってほかの3地区とあわせて、6カ所の建設工事が高江地区を包囲する。これによって、2万4300本もの樹木が伐り倒され、総面積4ヘクタールに及ぶ着陸帯がこじ開けられようとしている。「森の虐殺」といっていい。

 この無残な状況から目を逸(そ)らさせるように、政府は線引き外の地域を、9月15日、国立公園に指定した。さらに、2018年には世界自然遺産登録を目指す、という。この森に棲(す)むヤンバルクイナやノグチゲラは「絶滅危惧種」である、とわたしは書いたりしてきた。しかし、その危機的状況についての認識は現実に及ばなかった。

 ノグチゲラは国の「特別天然記念物」。沖縄本島にだけ生存する一属一種のキツツキ、沖縄の県鳥である。オスプレイと輸送船、最新鋭の海兵隊基地にされようとしているのが、隣接する名護市辺野古の海。そこにやってくるジュゴンはここが北限の珍客で、これまた絶滅危惧種だ。

 政府は辺野古米軍新基地建設に抵抗する県知事を裁判にかけてまで強行し、米軍に無償貸与しようとしている。しかし、ノグチゲラとジュゴンは、何千年にもわたって維持されてきた、沖縄の自然環境のなかで、未来への希望を托(たく)す生き物の象徴なのだ。

 ちなみに言えばオスプレイはタカ目「ミサゴ」の英名。米国ボーイング社製の猛禽(もうきん)タカが美しい県鳥ノグチゲラを狙う構図は、あまりにもドラマチックだ。

 辺野古の海と高江の森。「ブロッコリーの森の豊かさ」のなかで育まれてきた、微生物をもふくむさまざまな種が、たかだか米軍の基地建設によって、いま一挙に抹殺されようとしている。

生きている間は這ってでも…
 島袋文子さん(87)はたいがい、高江のヘリパッド建設工事に抗議する座り込みの列にいる。お住まいは40キロほど離れた、辺野古の海のすぐそばだから、誰かが車イスを押して連れてきているのだ。

 しかし、よほど気丈でないと、強制排除が常態の座り込みにはこられない。87歳なのだが、機動隊員は手加減なく、左手の指に3週間の傷を負った。

 10月21日、午後2時、島袋さんは名護署に出頭した。「暴力行為」の容疑での呼び出しに応じて、取り調べを受けるためだった。

 島袋さんの出頭を聞きつけた、150人ほどが警察の前に集まった。横田雄一弁護士が車イスに付き添って署内に入る前、立錐(りっすい)の余地もなく警察の柵に張りついている支援者に、彼女は笑顔で手を振っていた。

「文子さん、がんばれ!」「我々がついているぞ!」。口々に叫んでいるのを聞いて、わたしは不覚にもほろりとさせられた。

 その翌日、高江の資材搬入口前の座り込みの場で再会したので、話を聞いた。

島袋さん 7月24日に、2人の客がおうちに来たんです。どこの人?と聞いたら名護署って穏やかに笑って、入らせてくださいというので、どうぞって。「実は、文子さんが人のホッペを叩(たた)いたって告訴されている。人を殴ったら暴力だ」と。わたしは暴力を振るった覚えはないと言ったけど、いや、これは暴力に値する、と。

 いつ名護署に来ますかと言うから、わたしは長野県に講演に行かなきゃならないし、台湾に行く用事もあって、わたしが警察に用事があるわけじゃないから、行かないよと言ったんです。いや、告訴されてビデオに映ってるからって。どこへ行っても、名護署はずっと警戒しているんです。

 5月4日、島袋さんが辺野古のキャンプ・シュワブ前のテントに座っていたとき、「日本のこころを大切にする党」の和田政宗参院議員が、「テントを撤去せよ」とボリューム一杯にあげたスピーカーでがなった。そのときの混乱状態のなかで、「日本のこころを大切にする党」の若者が島袋さんを告訴したのだ。

――なぜ殴られたとか言いがかりをつけるんですか?

島袋さん それは分からないですよ。男の子(32歳)が現れて、わたしに「ぼくは辺野古の人だけど島袋の文おばあに会いたい」って。「わたしが島袋だよ、あんたは辺野古の人だと言うけど、辺野古のどこかね? わたしは辺野古の年寄りから子どもまで知らない人がいないけど、あんたは嘘(うそ)をつくのか」と手をだしたけど、どこにも届いていない。

   ×  ×  ×

 島袋さんは、刑事たちの尋問にたいして、主張した。10月17日、器物破損容疑で逮捕され、同20日、公務執行妨害、傷害の容疑で再逮捕された、山城博治(ひろじ)沖縄平和運動センター議長を釈放するなら尋問に応じると言い張って、名前も本籍地も住所も言わなかったのだ。

 と、そのとき、突然、右翼の宣伝カーが通りにやって来て、空襲警報のような大きな音を出した。それで急に動悸(どうき)が激しくなって、気分が悪くなった。

 戦争で家族を亡くした彼女には、前からPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状があった。吐きそうだから外へだして、といって、調書へのサインも断った。

島袋さん 私は学校に行ってないし、勉強もしてないから、学問的なことは何も知らない。だけど、世の中の善し悪(あ)しは、ちょっとは分かっているつもりです。でも、警察というのはまだ行ってみなかったから、この間は口紅つけて眉墨引いて、わざわざ赤いシャツ着て行ったんです(笑)。

――辺野古から高江まで来て、座り続けている理由はなんですか。

島袋さん 戦争で火炎放射器で背中を焼かれて、左半身がやけどしているし、手榴弾(しゅりゅうだん)の破片がおしりに入っていて、ここまで生きるのにいろんな道を歩んできました。いまは足が利かないから、ただ座っているだけですけど、おうちにジッとしているということはできないのです。ま、生きている間は、這(は)ってでも来ないとだめでしょうね。

 戦争中、夜中に暗がりで飲んだ水の水たまりを、朝になって見たら、血が混じっていました。そんな経験をしてわたしは生き延びてきたのです。

   ×  ×  ×

 島袋さんは実際は米寿だという。父親が北の名護から南の糸満へ出稼ぎにいっていたので、役場へ行けず入籍が遅れたのだそうだ。

米軍は日本の国内法を守れ!
「高江のオスプレイパッド建設予定地には、4地区合計で、動物種97種、植物種で110種の希少種が確認されています。動植物の総数は2000種を超えます。この高江周辺の希少種保護のためのアセスを、米国務省やJEGS(ジェグズ)に規定された国防省環境司令官である在日米軍司令官に渡しましたか、防衛大臣に伺います。それはいつでしたか」

 10月20日、参院外交防衛委員会で、沖縄出身の伊波洋一議員は、稲田朋美防衛大臣に尋ねた。大臣に代わって、深山延暁防衛省地方協力局長が「説明した」と答えた。JEGSは、米国防総省が定めた「日本環境管理基準」のことである。

 その13章には、自然資源及び絶滅危惧種の保護、拡充、管理を保証する計画の基準を定める、とあり、付表にはヤンバルクイナとノグチゲラの名前が、トキやライチョウとともに並んでいる。しかし、絶滅危惧種42鳥のうち、天然記念物は10種しかない。

 在日米軍が、「日本環境管理基準」によって、絶滅危惧種と保護種の存在の調査と管理を徹底する、というのは、あたかもジャングル訓練の仮想敵、タリバーンやIS(イスラム国)のような、遺跡や環境を破壊する野蛮の輩(やから)とはちがう、文明国の軍隊だ、と主張したいがためであろう。

 国防総省は、2015年会計年度で、軍事施設における自然資源保護プログラムとして、3億ドルの予算を計上している。たとえば、ハワイの陸軍基地では、キツツキの保護のために射撃場が閉鎖され、訓練場も移設されている。それなら、高江の森でのオスプレイパッドの使用は、テロリストの文化財破壊に相当する。

 防衛省は、オスプレイの配置を最近まで、認めていなかった。だからアセスメントはやってなかった。日米地位協定があるにしても、米軍は日本の国内法を守らなければならない。

「高江のヘリパッド建設の場で、なにが起きているのか。それが日本の民主主義のリトマス試験紙です」と伊波議員はいう。

 オスプレイパッドの建設予定地4地区のうち、海に近い2地区に、29カ所のノグチゲラ営巣木が確認されている。文化財保護法が適用されている珍鳥である。

 その個体数は、320から390(平成9年調査)だが、オスプレイが飛びまわるようになって、学校の窓ガラスなどに衝突して、5羽の死骸が発見され、文化庁も確認している。東村(ひがしそん)のノグチゲラ保護監視員の経験でも、ノグチゲラがこのように連続して死ぬことはなかったという。

絶滅危惧種が米兵に食べ尽くされる
「このまま米軍に運用させると、米軍に罪を着せることになる。JEGSに基づいて、米軍と再協議すべきだ」と伊波議員は追及した。

 防衛省の深山地方協力局長は、「環境の影響にも配慮した上で工事を行っている。いまの工事を整々と行い、4000ヘクタールの返還に繋(つな)げたい」と答弁した。4000ヘクタールが返還されるのだぞ、ぐずぐず言うな、とは奴隷の言葉である。4000ヘクタールを返す、とは、20年前、96年のSACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意で約束されていたことにすぎない。

 やんばるの森は、ノグチゲラに表現される鳥類だけの宝庫ではない。哺乳類4種、爬虫(はちゅう)類5種、両生類4種、昆虫類27種、このうち、16種が、天然記念物である。

 湿潤亜熱帯の照葉樹林が、独特の生物多様性と固有性の高さをつくりだした。琉球列島の島々は、陸橋によって大陸と繋がったり、海浸(かいしん)によって分離したりした。そのたびにアジア大陸からさまざまな生物が侵入、孤立して独自の生物相が形成された、と環境NGOやんばるの自然を歩む会の玉城長正さんは主張している。

 米海兵隊員のサバイバル訓練は、食物を与えないでジャングル内で生活させられる。高く飛べないヤンバルクイナやケナガネズミやトゲネズミなどの絶滅危惧種も食べ尽くされるかもしれない。黄色の珍種ナンゴクヤツシロランはどうなるのか。

 オスプレイは事故続きで、嫌われものだ。その弊害は騒音ばかりか、垂直離着陸時に、下向きの熱風が加わり、重苦しい低周波震動で周囲を圧倒する。

 米軍の資料から、いち早くオスプレイの配属を発見していた、建築家の真喜志好一さんは、湿潤の森が、離着陸時に熱風を出す飛行によって、環境の乾燥化が進み、生態系が変わることを心配している。オスプレイパッド建設のための森の乱伐ばかりが、森を破壊するわけではない。

 やんばるの森の深いところで、もう視(み)えない戦争がはじまっている。

かまた・さとし
 1938年青森県生まれ。91年『六ヶ所村の記録』で毎日出版文化賞受賞。『沖縄(ウチナー) 抵抗と希望の島』など著書多数

(サンデー毎日2016年11月20日号から)
http://mainichi.jp/sunday/articles/20161109/org/00m/040/016000d

http://archive.is/unKTt
沖縄は問う、環境・平和・自治・人権 日本環境会議が明らかにしたこと 桜井国俊【WEBRONZA朝日新聞社2016年11月9日】
社説[泡瀬訴訟 住民敗訴]干潟保全、懸念拭えず【沖縄タイムスプラス2016年11月9日】
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タンチョウ 呼び戻そう 農業や観光振興の資源に 長沼の「舞鶴遊水地」 /北海道【毎日新聞2016年11月10日】(既報関連ソースあり)

 長沼町で、千歳川の治水施設「舞鶴遊水地」を国の特別天然記念物タンチョウの繁殖地とし、農業や観光の振興につなげる構想が動きだした。国などによると、2012年と今年、長沼町への飛来を確認。町や地元農家らは、タンチョウをシンボルとしたまちづくりに知恵を絞っている。

▽青天のへきれき

 道東に密集するタンチョウは、かつて千歳川流域でも繁殖していたとされる。遊水地がある通称・舞鶴地区も「タンチョウがいたことに由来する名称」(戸川雅光・長沼町長)という。

 ただ、明治期の開発や乱獲の影響もあり、流域から姿を消していた。「舞鶴遊水地にタンチョウを呼び戻す会」メンバーの農業、柳原茂春さん(37)は、タンチョウ飛来について「青天のへきれきだった」と振り返る。

 コメや麦を栽培する柳原さんはタンチョウによる食害が気掛かりで、素直に喜べなかったという。ただ、優雅な容姿に加え、「縁起が良い」「長寿」といったイメージを持つタンチョウを、農産物のPRに生かすことができると考え直した。

▽ブランド化

 柳原さんら農家有志は14年、「呼び戻す会」を結成。遊水地を整備してタンチョウの生息適地とするよう長沼町に要望した。町は、鳥インフルエンザといった感染症の発生など、飛来の影響を検討。遊水地の治水機能維持を前提に生息環境を整備すれば、共生は可能と結論付け、今年9月に国や道も交えて「タンチョウも住めるまちづくり検討協議会」の初会合を開いた。

 検討協議会は10月7日、遊水地の視察・意見交換会を主催。農家に加え、専門家や企業関係者ら計約50人が参加し、農産物のブランド化などでアイデアを出し合った。

 関係者がモデルの一つとするのは、国の特別天然記念物コウノトリと共生する兵庫県豊岡市の取り組みだ。コウノトリが餌とするカエルやドジョウも水田に生息しているとして、無農薬・減農薬をPR。同市によると、多様な生物と共に育った「コウノトリ育むお米」は、一般的なコメの1・8倍の価格で販売されているという。

▽「息長い活動を」

 タンチョウは外国人観光客にも人気で、観光資源としても期待できる。長沼町は新千歳空港から近く、廃校の宿泊施設化や野鳥観察施設の整備など複数の案が出ている。

 戸川町長は「タンチョウ観察のため町を訪れた人に、農業も理解してもらえるような仕組みをつくりたい」と説明。呼び戻す会会長の農業、加藤幸一さん(64)は「子どもたちの喜ぶ顔が見たくて、活動を始めた。今は行政に先導してもらっているが、情熱の火を消さず、息の長い活動にしていきたい」と語った。

 ■ことば

タンチョウ
 釧路湿原周辺に生息する体長約140センチ、羽を広げると約240センチになる大型のツル。かつては道全域に分布し、越冬期になると、関東まで渡ったとされる。明治期の開発や乱獲で絶滅したと考えられたが、1920年代に釧路湿原で十数羽が見つかり、地域住民の保護で約1320羽(今年1月時点)まで増えたことが確認された。春から秋まで道東の湿地で繁殖し、餌が不足する冬は釧路市や鶴居村の給餌場に約9割が集まる。感染症による個体数減少が懸念され、環境省は2013年、生息地の分散化計画を策定した。

http://mainichi.jp/articles/20161110/ddl/k01/040/191000c

http://archive.is/rRdZ6
長沼にタンチョウ続々【読売新聞2016年9月22日】
北海道)「タンチョウも住めるまちづくり」始動【朝日新聞デジタル2016年9月7日】
「天然記念物と共生」豊岡が手本 北海道から視察【神戸新聞NEXT2015年12月16日】
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プラスチック+海水=エサの臭い? 海鳥の誤飲原因か【朝日新聞デジタル2016年11月10日】

ミズナギドリの仲間の多くが海面のプラスチックを誤って食べてしまっている。写真はアオミズナギドリ=ジョン・ハリソン氏提供

 海を汚染する海洋プラスチックは、海鳥が食べ物を探すカギとなる臭いを出しているとする論文を、米カリフォルニア大の研究チームが、9日付の米科学誌サイエンス・アドバンスに発表した。誤飲の原因となっている可能性があるという。

 チームは、主要なプラスチック3種類について、海水にさらされていないものを10検体ずつ、さらされたものを12検体ずつ、それぞれ分析。海水にさらされたプラスチックだけが、ジメチルスルフィド(DMS)という物質を発していた。

 DMSは、海の動物性プランクトンも作ることが知られている物質。海面に漂う生物を食べているミズナギドリなどの遠洋の鳥類は、嗅覚(きゅうかく)でこの物質を感知してエサを探している。

 チームはさらに、エサ探しや巣作りの方法と、プラスチックの誤飲率の関係を過去の文献で調べた。嗅覚によるエサ探しをする鳥のグループの誤飲率は約48%で、そうでない鳥たちの約5倍だった。地面を掘って地下に巣作りをするグループの誤飲率も約25%で、地上に巣作りする鳥の約3倍だった。(小坪遊)
http://www.asahi.com/articles/ASJC77393JC7UBQU00K.html

http://archive.is/rKtVK
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クロツラヘラサギ、豊見城に3羽飛来 野鳥関係者に愛着ある個体も【沖縄タイムスプラス2016年11月10日】

 冬の訪れを告げる渡り鳥クロツラヘラサギ(絶滅危惧種)3羽が、豊見城市与根の遊水池に飛来し羽を休めている。このうち1羽には、J15の標識が付いており、2008年に農薬が原因で衰弱し保護された後、放鳥された個体であることが分かった。野鳥関係者によると、J15が越冬飛来するのは07年以降、10年連続という。

越冬で飛来したクロツラヘラサギ。右側はJ15の標識がついた個体=9日午後、豊見城市与根の通称・三角池(下地広也撮影) 拡大する

 クロツラヘラサギの今季初飛来を8日に確認した南部自然を守る会の橋本幸三さんは「J15は、野鳥関係者にとって愛着がある個体で、毎年心待ちにしている。無事に冬を越せるように見守りたい」と話した。

 クロツラヘラサギはコウノトリ目トキ科で、東アジアだけに生息。越冬のため県内には毎年、少数が飛来し3月下旬ごろまで過ごす。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70492

http://archive.is/CKOr7
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冬の使者、飛来 伊万里市の長浜干拓【佐賀新聞LiVE2016年11月10日】

稲刈り後の田んぼで餌を探すマナヅル=伊万里市東山代町の長浜干拓
◆マナヅル1羽、越冬か

 伊万里市東山代町の長浜干拓に、冬の訪れを告げるマナヅル1羽が飛来し、越冬態勢に入った。稲刈り後の田んぼで餌をついばんでいる。

 マナヅルは2日に単独で飛来したとみられる。その後も長浜干拓が気に入ったのか、最大越冬地の鹿児島県の出水平野などへ向かう様子はなく、「伊万里鶴の会」の一ノ瀬秀春代表は「後からの群れと行動を一緒にするかもしれないが、今のところここで冬を過ごす可能性が高い」と話す。今季はナベヅルが10月26日に初飛来。8日までにナベヅル13羽が、海峡を渡った後の休憩と餌の補給に立ち寄った。冬を温かい九州で過ごし、1月後半から北帰行が始まる。

 長浜干拓では昨シーズン、マナヅル438羽とナベヅル135羽の飛来が確認され、マナヅル2羽が越冬した。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/375252

http://archive.is/0BxUr
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長門で150人が鳥インフル防疫演習【山口新聞2016年11月10日】

高病原性鳥インフルエンザの防疫演習で防疫服装着の訓練を行う参加者=9日、長門市
下関市や長門市、JAなどでつくる「西部家畜保健衛生推進協議会」は9日、高病原性鳥インフルエンザの防疫演習を長門市油谷新別名のラポールゆやで実施した。関係者ら約150人が参加し、感染発生時の作業手順などを確認した。

担当者が感染源と想定される野生動物の侵入対策として、野鳥が訪れるため池近くの木の伐採、鶏舎内の壁や隙間の補修などの必要性を説明。2014年12月に長門市日置地区で発生した鳥インフルの反省から、防疫資材の供給体制や機材使用マニュアルの作成などの改善点を報告した。

防疫服の着脱訓練もあり、参加者は防疫作業時の基本的な流れについて説明を受けた後、手順を確認しながら防護具の装着などに取り組んだ。

県下関農林事務所畜産部の中島伸樹副部長(57)は「演習を通じて危機管理意識の向上などにつなげていきたい」と話した。

県内では長門市のほか、2004年に旧阿東町(山口市)でも鳥インフルが発生した。
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2016/1110/5p.html

鳥インフルエンザ 養鶏農家ら150人、防疫演習 渡り鳥飛来シーズン迎え、長門市で /山口【毎日新聞2016年11月10日】
ウイルスの感染について講演する篠田顧問
「対策徹底できぬ人間が問題」「1年間通じて掃除や消毒を」
 毒性の強い高病原性鳥インフルエンザの発生を想定し、養鶏農家ら約150人が参加した防疫演習が9日、長門市のラポールゆやで開かれた。下関、長門両市を管轄する県西部家畜保健衛生所など7団体でつくる協議会が主催した。【川上敏文】

 感染源とされる渡り鳥の飛来シーズンを迎え実施された。有害物質の防除・防疫の専門家団体で組織する県ペストコントロール協会の篠田一孝技術顧問が「鶏舎における野生動物の生態と防除」のテーマで講演した。

 通常、鶏舎の窓には鳥などの侵入を防ぐネットがあり、篠田顧問は「ウイルスに感染した渡り鳥が直接、鶏舎に入ることは少ない。河川や湖で死んだ鳥にネズミなどの野生動物や昆虫が触れ、鶏舎にウイルスを持ち込むケースが一番想定される」と指摘。このため、ネズミや昆虫を鶏舎に近づけない対策が必要だが、篠田顧問は「一番の問題点は、甘えや油断で鶏舎入り口のドアを閉めるなどの対策を徹底できない人間にある」と訴えた。

 また図上演習として、感染防止対策などをスライドで説明した。長門市で養鶏場を経営する末永光佳さん(28)は「冬場だけの対策でなく1年間を通して掃除や消毒などの習慣付けが大事だと分かった」と話した。

 高病原性鳥インフルエンザは、2014年12月に長門市の養鶏場で確認され、約3万3000羽が殺処分された。
http://mainichi.jp/articles/20161110/ddl/k35/040/615000c

http://archive.is/84pRa
http://archive.is/DEZFb
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珍鳥カンムリカイツブリ飛来 篠山市内で【丹波新聞2016年11月10日】

写真・羽づくろいをした後、のびをするカンムリカイツブリ=篠山市内で

 篠山市内の水辺に「カンムリカイツブリ」が飛来。ひんぱんに水の中に潜ったり、長い首をしならせ、長いくちばしを小刻みに動かしながら体の隅々まで羽づくいをしたりとせわしない。「丹波野鳥の会」会長の梅津節雄さん(63)=丹波市氷上町小野=は、「丹波地域ではほとんど見かけることのない珍しい鳥」と話している。
 全長約56a、翼開長約85a。日本に生息するカイツブリの仲間の中で最大種。頭のてっぺんに黒い羽毛が伸びた冠羽があり、名前の由来にもなっている。
 潜水して魚を捕えたり、カエルなどの両生類、水生昆虫などを食べる。
 下北半島や琵琶湖など本州でも少数繁殖するが、多くは冬鳥として湖沼、河口などに飛来する。
 夏には冠羽が大きく発達し、頬から頭の後ろにかけて赤茶色に黒い縁取りがある飾り羽が生える。雌雄同色。
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2634

http://archive.is/E0nKe
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神戸総合運動公園『魅力あっぷセミナー 総合運動公園de野鳥観察』参加者募集【kissPRESS神戸市・兵庫県の情報サイト2016年11月8日】

 神戸総合運動公園(神戸市須磨区緑台)で11月19日、『魅力あっぷセミナー 総合運動公園de野鳥観察』が開催される。参加には事前申し込みが必要で、電話やFAXにて受け付けている。

 同園では、大人や子どもを対象にした参加型企画「魅力あっぷセミナー」を定期的に開催。今回は、園内の森の中を歩きながら講師の案内で、野鳥観察のポイントや野鳥の説明を聞き、野鳥の観察をする。駅や住宅地の近郊でありながら、55.5ヘクタールの敷地に多種の樹木が豊富に植栽されており、一歩脇道に入ると、まるで森の中を歩いているような爽やかな気分を味わうことができる。
開催日時 2016年11月19日(土)9:30〜12:00
集合場所 神戸総合運動公園 案内所
(神戸市須磨区緑台)
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定員 30人
※先着順
料金 参加無料
申し込み方法 電話・FAX・直接来園で受付
申し込み・問い合わせ 管理センター「野鳥観察係」
TEL 078-795-5151
FAX 078-792-3122
http://kisspress.jp/articles/10447/

http://archive.is/uzLDi
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