2017年03月20日

長野・須坂市動物園総選挙 “脱走ペンギン”の「トット」が頂点に【産経ニュース2017年3月20日】

フンボルトペンギンのトット
 長野県須坂市動物園の来年度の“顔”を決める「代表動物選挙」の投票が18〜20日に行われ、フンボルトペンギンの「トット」が最多の806票(得票率25・89%)を獲得し、“出馬”した13候補の頂点に輝いた。7回目の今回は、酉年にちなんで候補を鳥類限定とした。

 トットは4歳の雌。生後まもなく園外に3回逃れた“前科”があり、「脱走ペンギン」として話題になった。トットを主人公にした絵本も出版されるなど、知名度の高さが集票につながったようだ。トットは、次点に入ったコールダックの「クラウン」に454票の大差をつけた。

 選挙戦は、昨年から全国的に続いた鳥インフルエンザの影響により園内での遊説がままならず、フェイスブックなどインターネットを使った運動が活発に繰り広げられた。

 トットは4月から同園の年間パスポートの表紙を飾ったり、園内のイベントに出演したりと同園の代表として1年間活躍する。
http://www.sankei.com/life/news/170320/lif1703200023-n1.html

長野)須坂市動物園の代表選「トット」圧勝 一度は脱走【朝日新聞デジタル2017年3月24日】
「代表動物選挙」で当選したトット=須坂市動物園

 須坂市動物園の新年度の「顔」を決める「動物園代表動物選挙」で、フンボルトペンギンの「トット」が、806票で初当選を果たした。11〜20日の来園者らが投票し、投票者数は3113人。トットは園の年間パスポート券の表紙を飾る。

 5年前に園外に逃げ出して広がった「脱走ペンギン」としての知名度が生きた。今回は、とり年にちなみ、鳥類のみ13種が立候補。2位だった小型のアヒルのコールダックの「クラウン」(352票)に大差をつけた。

 鶴派という同園の山岸一延園長は、ホオジロカンムリヅルの「カンちゃん」(87票)の落選を残念がりながらも「票数に関係なく園のたくさんの鳥に親しんでもらいたい」と話した。
http://www.asahi.com/articles/ASK3R424BK3RUOOB00H.html

須坂市動物園代表動物選挙〜選挙結果は「脱走騒動」の…【須坂新聞2017年3月25日】
 須坂市動物園の代表動物選挙は18〜20日に投票が行われ、開票の結果、フンボルトペンギン「トット」(メス)が806票を獲得して当選した。2位はコールダック(アヒル)「クラウン」352票、3位はシロクジャク「オレオス」311票。トットは2017年度の同動物園年間パスポートの表紙を飾るなどして活動する。22日、飼育舎前で当選証書授与式が行われた。
 授与式では、春休みで訪れていた大勢の子どもたちが見守る中、推薦人(担当飼育員)の笹井恵さんが、山岸一延園長から証書を受け取り、「ペンギンはただかわいいだけでなく、実は生態に?すごい?秘密があるということを、イベントなどで紹介していきたい」とあいさつした。
 今年は酉(とり)年にちなんで鳥類13種類が出馬して選挙戦を繰り広げた。期日前投票を含めた有権者数(入園者)7,187人のうち、投票者数3,113人、有効投票数3,045票、無効票68票だった。投票率43.31%。投票者数は前年比377人増。
 フンボルトペンギン「トット」は2012年の夏、生後3カ月に満たないひなの脱走騒動で世間の注目を集めた。2013年選挙にも出馬したが僅差で2位だった。今回は2位のコールダックの2倍以上の票を得て当選を果たした。4位以下は次のとおり。
 4位ニホンイヌワシ「風輝」304票 5位トビ「角さん」242票 6位チリーフラミンゴ「いちばんちゃん」234票 7位ウズラ「アオベエ」「アカネ」「キスケ」187票 8位ルリコンゴウインコ「ルロ」185票 9位キエリボウシインコ「タロウ」101票 10位シチメンチョウ「雷」99票 11位ホオジロカンムリヅル「カンちゃん」87票 11位ニホンキジ「のり」87票 13位チャボ「福助」「蔵之助」50票。
http://www.suzaka.ne.jp/news/?subaction=showfull&id=1490392834&archive=&start_from=&ucat=9&

http://archive.is/09gMF
http://archive.is/Ab28Q
http://archive.is/UJbQL
長野)須坂市動物園で動物園代表選挙 投票は20日まで【朝日新聞デジタル2017年3月19日】

海ガモを布で縛った犯人は?捕獲するのも困難なはず【東スポWeb2017年3月20日】

 北海道苫小牧市にある北海道大学研究林内の池で、くちばしに白い布のようなものが巻きつけられたウミアイサのオスが近隣の住民によって発見された。17日に市が職員を派遣して捕獲を試みたが失敗に終わった。

 ウミアイサは海ガモの一種で、九州以北の海や河口に渡来する冬鳥。湖沼に入ることもあるがまれで、通常は岸から離れた沖で潜水して捕獲した魚を食べる。発見された個体は頭を振るなどして、懸命に布を外そうとしているという。

 布はキレイに結ばれており、何者かが故意に縛った可能性が高いが、そもそも捕獲するのは困難だ。

「ウミアイサは警戒心が強く、また食性上、餌付けをするのも難しい。もちろん、飼い鳥の話も聞いたことがない。一般人がいたずらをしようと思っても捕獲できない。無理に捕まえようとすると、羽が折れるなどのケガを負わせてしまう。バンダーでなければ難しいでしょう」(野鳥研究家)

 バンダーとは野鳥がどのようなルートで渡りを行うかなどを調査する時にかすみ網などで捕獲して、識別番号が刻印された足輪をつけるなど動向を調査する人のことだ。国や自治体から鳥獣捕獲許可を取得する必要もあり、誰でもできることではない。

 とはいえ、野鳥調査を行っているバンダーが、今回のようなことをしたとは思いたくないが…。

「バンダーは自治体や組織から依頼を受けて調査・研究のために行っている人がほとんどですが、なかには野鳥の販売を目的とする違法バンダーもいる。さすがにウミアイサを販売しようとは思わないでしょうが、ほかの鳥が目的で設置したところにたまたま引っかかってしまい、いたずらした可能性もあるのでは…」(前出野鳥研究家)

 カネに目がくらんだバンダーが、“外道”が掛かった腹いせに及んだ仕業なのか――。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/664278/

http://archive.is/9l44A
くちばしに糸絡まった野鳥保護 潜って餌とる際に?【テレ朝ニュース2017年3月18日】(ウミアイサ/既報関連ソースあり)
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北帰行のガン続々 ウトナイ湖で野鳥観察イベント【苫小牧民報2017年3月20日】

ウトナイ湖畔でガンを観察する参加者

18日夕、ウトナイ湖上を飛ぶガン
 苫小牧市のウトナイ湖に、北帰行の渡り途中のガンが続々と飛来している。18日には日本野鳥の会が湖畔で「たそがれに雁(がん)を見る会」を開催。参加した市民は夕暮れ時、ねぐら入りで湖に降り立つガンを観察した。

 観察会には苫小牧や千歳、札幌などから35人が参加。日本野鳥の会苫小牧支部の会員とサンクチュアリネイチャーセンターのレンジャーが案内役になった。夕刻時、ガンの群れが次々に飛来。参加者は双眼鏡や望遠鏡で湖面に舞い降りる様子を観察し、ウトナイ湖の春の光景を堪能した。夫と参加した千歳市の主婦田中まゆみさん(34)は「初めてガンの群れを見ました」と感動していた。

 国の天然記念物のマガンやヒシクイはこの時期、越冬地の本州方面から繁殖地のシベリア方面に渡る。ウトナイ湖は渡りの中継地で、同会によれば、今シーズンは2月15日に第一陣が確認された。その後、数を増やし今月17日に5万3000羽以上を数えるなど、北帰行は本格化している。

 観察会では、大学生の自然ボランティア団体フィールド・アシスタント・ネットワークのメンバー9人が記録係や案内補助を担当。記録係を担った日本獣医生命科学大学(東京)の男性は「北海道らしい光景が見られてよかった」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/20170348758

http://archive.is/UKOUS
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南極に住むペンギン紹介【長崎新聞2017年3月20日】(長崎ペンギン水族館)

アデリーペンギンのはく製に見入る親子=長崎市、長崎ペンギン水族館

 長崎市宿町の長崎ペンギン水族館は春の特別企画展として、南極大陸で生きるエンペラーペンギンとアデリーペンギンの生態を紹介している。5月28日まで。

 最も過酷な環境で繁殖する2種類のペンギンの1年を、パネルにしてカレンダー形式で説明。アデリーペンギンのひなと成鳥の貴重なはく製を展示しているほか、最も大きなペンギンであるエンペラーペンギンの翼のはく製に触れることができる。

 海中でのペンギンの行動や目線が分かる映像も流されており、来場者はくぎ付けになっていた。子どもたちは、ペンギンの鳴き声が聞こえる受話器に耳を当てたり、南極の氷を触ったりして夢中になっていた。

 福岡市から訪れた黒田啓人(ひろと)ちゃん(4)はアデリーペンギンのひなのはく製を見て「ふわふわでかわいい」と笑顔。母親の加代子さん(33)は「子どもが喜ぶ仕掛けがあって楽しい」と話した。

 4月22日には、ペンギンを研究している国立極地研究所の助教、塩見こずえさんが講演する。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2017/03/20091853050763.shtml

http://archive.is/wzxrs
南極のペンギンの個体数、これまでの推測の2倍 研究【AFPBB News2017年3月16日】
【南極日誌】手を振るペンギン しらせ、シドニーへ北上中【共同通信2017年3月16日】
「渡辺佑基 バイオロギングで海洋動物の真の姿に迫る」第15回 海氷の消えた南極とアデリーペンギン【ナショナルジオグラフィック日本版ニュース2017年3月13日】
(デジタル版から)南極観測特集、更新中【朝日新聞デジタル2017年3月1日】

和歌山)動物クイズわかる? 松本さんと観察【朝日新聞デジタル2017年3月20日】(ハヤブサ)

多くの参加者が松本さん(右)やガイドと和歌山城公園を散策した=和歌山市一番丁

 朝日新聞和歌山版で連載している「わかやま動物ウォッチング」が今月、200回の節目で終了するのを記念したイベントが19日、和歌山城公園(和歌山市一番丁)などであった。筆者の「動物教材研究所pocket」(岩出市)主宰、松本朱実さんの引率で、約40人が城周辺の動植物観察を楽しんだ。

 「わかやま動物ウォッチング」は2009年6月にスタート。今月23日に掲載予定の第200回をもって、8年近く続いた連載が終了する。

 イベントでは、過去の連載で登場した動物について松本さんがクイズ形式で質問し、鳥や動物に詳しいゲストの専門家が解説。和歌山城近くの高層ビルで暮らしているハヤブサや、友ケ島(和歌山市加太)で繁殖している外来種のタイワンジカなど、幅広い話題がテーマになった。

 公園では、江戸時代にウマやツルを飼育していた場所などを散策し、歴史と動物の関係についても理解を深めた。小学1年生の長女と参加した和歌山市の大道浩実さん(43)は「普段は聞けない専門的な話が聞けて良かった」と話していた。(白木琢歩)
http://www.asahi.com/articles/ASK3M3HWSK3MPXLB001.html

http://archive.is/E44NJhttp://archive.is/E44NJ
タグ:ハヤブサ
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季節観測ピンチ…ツバメ、都心で2年確認できず【読売新聞2016年3月18日】

 身近な動植物の様子を記録している気象庁の「生物季節観測」で、観測対象となる生き物が都市化の影響を受けて姿を見せなくなっている。


 東京の都心ではツバメが2年続けて観測されていない。しばらく姿が確認できない生き物が「観測廃止」に追い込まれるケースも相次ぐ。

 「最近は、より注意深く見ないと、どこに観測対象の生き物がいるのかわからなくなった」

 都心の生物季節観測を行っているのが東京管区気象台(東京・大手町)。担当者の早川裕一・主任技術専門官がそう話す。

 同気象台は、職員が交代で大手町周辺や皇居に隣接する北の丸公園で生物の確認に当たっているが、ほぼ毎年4月頃に確認できていたツバメは2015年から姿を見せていない。

(ここまで306文字 / 残り892文字)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20170318-OYT1T50059.html

http://archive.is/UomJz
神奈川)磁気でツバメ退散! 横浜の会社が開発【朝日新聞デジタル2017年3月8日】
街のツバメ、子育ての敵はヒト 巣作り妨害、農村の7倍【朝日新聞デジタル2016年5月10日】(愛鳥週間/他2ソース)
タグ:ツバメ
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水戸市が鳥インフル対策 千波湖・大塚池、「偽卵」で繁殖抑制【茨城新聞2017年3月20日】(既報1ソース/コブハクチョウ/コクチョウ/既報関連ソースあり)

コブハクチョウの卵とすり替える予定の偽卵
水戸市の千波湖や大塚池などで昨年12月以降、野鳥から相次いで検出された高病原性鳥インフルエンザウイルス。1月24日を最後に45日間新たな感染が確認されなかったことで、環境省による野鳥監視重点区域の指定が11日解除された。ただ、今後も感染の脅威は残るため、市は来年度、「偽卵」を使った野鳥の繁殖抑制に乗り出す。千波湖周辺などに生息するコブハクチョウやコクチョウの個体数を計画的に減らす方針で、新たな感染があった際に捕まえて隔離できるようにする。 (水戸支社・前島智仁)

■野鳥56羽感染

同市内では昨年12月、大塚池で回収されたオオハクチョウから同ウイルスが確認された。これ以降、1月24日までの間にコブハクチョウ30羽、コクチョウ14羽など、計56羽の野鳥から同ウイルスが検出された。

これを踏まえ、市は対策として、千波湖や大塚池周囲に整備されているジョギングコースへの立ち入り自粛や自転車乗り入れを禁止。千波湖内3カ所に設置された噴水の運転も中止した。コース内には消毒用の消石灰を散布するなど、感染拡大を防ぐ取り組みを続けてきた。

同重点区域の指定解除に合わせ、市はジョギングコースの立ち入り自粛などを解除したが、再び検出された場合の対応策は課題として残る。

特に、毎年2〜3月に開かれる「水戸の梅まつり」では、千波湖周辺の駐車場利用や食関連のイベントも開かれることから、発生時の迅速な対応は欠かせない。

■すり替え

市は今後の対策として、千波湖や大塚池に生息するコブハクチョウとコクチョウの管理に乗り出す方針を固め、2017年度当初予算案に700万円の対策費を盛り込んだ。

野鳥の会など専門家の協力を得て産卵場所を調査した上で、市は鳥獣保護法に基づく県の許可を受け、早ければ4月にも卵を石こう製の「偽卵」にすり替える作業に着手する。繁殖期は5月までとされ、この間にすり替え作業を行う予定。卵は処分し、個体数が増え過ぎないよう調整していく。市公園緑地課によると、野鳥への偽卵使用は全国でも例がないという。

偽卵は日立市の市かみね動物園でも約3年前、フンボルトペンギンの個体数管理に使用した。同園の正藤陽久獣医師は「繁殖を抑えるには効果的な対策。鳥類は卵を取り上げると再び産卵してしまうことから、個体数の管理には偽卵使用が有効」と説明する。

■シンボル

千波湖のコブハクチョウは1970年に姉妹都市の滋賀県彦根市から、コクチョウは78年に山口県宇部市から、それぞれ贈られたつがいが繁殖して増えた。80年代前半ごろまでは市が「羽切り」を行うなどして管理してきたが、個体数が増え過ぎ野生化した。

市公園緑地課によると、千波湖と大塚池でコブハクチョウとコクチョウは、鳥インフル発生前の昨年11月14日現在で計144羽が生息していが、感染拡大によって計82羽(5日現在)まで減少した。

市は今後の繁殖抑制で、「数年かけて計10羽程度」(同課)まで減らしていく考えだ。

同課は「千波湖のシンボルとして市民に親しまれ、観光誘客にも貢献してきた存在。ただ、ウイルス感染の恐れがある限り、(市が)管理できる状態まで減らさざるを得ない」としている。
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14899332967671

鳥インフル 「偽卵」抱かせて繁殖ストップ 水戸市対策【毎日新聞2017年3月18日】
千波湖に生息するコブハクチョウ=水戸市で2017年3月16日、玉腰美那子撮影
 多くのコブハクチョウが鳥インフルエンザウイルスに感染死した水戸市中心部の千波湖周辺で、同市が石こうでできた「偽卵(ぎらん)」をコブハクチョウに抱かせ、繁殖を制限する取り組みを始める。殺さずに個体数を徐々に減らし、インフルの拡散防止対策につなげる狙い。環境省によると、野鳥の繁殖制限は全国初の試みとみられ、注目を集めそうだ。

【図でわかりやすく】ハクチョウに偽卵を抱かせる取り組みのイメージ
 千波湖のコブハクチョウは、滋賀県彦根市から「友好の証し」として1970年に贈られたひとつがいが繁殖したもの。幕末期に大老、井伊直弼が水戸浪士らに殺害されて以来の「わだかまり」を乗り越えようとの狙いで、昨年11月半ばには48羽に増えていた。

 ところが、同月末に鳥インフルのウイルス感染が発生した。市はコブハクチョウが移動してウイルスを広げないよう羽の一部を切除しようとしたが、数の多さに断念。今年1月下旬までに30羽が次々死に、「野鳥監視重点区域」に指定された。

 指定は今月11日に解除されたが、野鳥のコブハクチョウは水戸市のシンボル的存在として市が給餌し、実質的な飼育下にある。市は、今後コブハクチョウが感染源となり周辺の養鶏場などに広がれば責任も問われかねない、と懸念を抱いた。

 そこで思いついたのが偽卵を抱かせる作戦。営巣で温められている卵を見つけては、石こうでできた本物と同じサイズ(縦の長さ10センチ前後の楕円(だえん)形)の偽卵にすり替える。コブハクチョウは1度に5個前後の卵を産むとされるが、巣に卵がなくなると再び産卵する。だが、本物の卵だと勘違いすれば新たに産むことはないという。来週にも鳥獣保護法に基づく茨城県の許可が下りる見込みだ。

 市は許可され次第、職員らによる手作りの偽卵生産にとりかかる。繁殖最盛期の4月には作戦を開始し、自然減も考慮してまずは数年かけて10羽前後まで減らし、その上で鳥インフルが発生した場合は隔離するなどして拡散を防ぐ計画だ。

 動物の繁殖抑制をめぐっては、名古屋市の東山動植物園などでも飼育鳥に施してはいるが、環境省・動物愛護管理室は「野鳥での事例は聞いたことがない」と驚いている。【根本太一】
http://mainichi.jp/articles/20170318/k00/00e/040/231000c

http://archive.is/J1qfW
http://archive.is/yXrP5
茨城)千波湖などのハクチョウ、数を減らして管理へ【朝日新聞デジタル2017年3月8日】(既報関連ソースあり)
鳥インフルエンザ 対策の「羽切り」を断念 水戸市 /茨城【毎日新聞2017年1月7日】
和解の白鳥、水戸の変 彦根から贈られ繁殖 鳥インフル猛威、44羽の7割死ぬ【朝日新聞デジタル2016年12月29日】
拡散防止へ羽切り検討 鳥インフルで水戸市【茨城新聞クロスアイ2016年12月21日】
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野生復帰とは<絶滅種の復活なんてお金の無駄遣いではないのか>三浦慎悟・早大教授に聞く(下)【毎日新聞2017年3月20日】

1988年、中国四川省チベット族自治州で絶滅危惧種、クチジロジカを調査する三浦教授
 野生復帰とは、絶滅した種が再び野生で自立して生きていけるように、私たちが可能な範囲で最大限努力して、もう一度生息環境をつくり直すことだ。しかし、生物が生きられる環境を取り戻すということは、これまで築き上げてきた便利な暮らしを失うことではないのか。さらにいえば、子育て支援や格差是正など、野鳥よりも優先順位の高い事業はたくさんあるのではないか。トキとコウノトリの野生復帰に詳しい早稲田大学人間科学学術院人間環境学科の三浦慎悟教授に、三つ目の質問をしてみた。<絶滅種の復活なんてお金の無駄遣いではないのか>。【まとめ・青木浩芳】

<トキ>野生ペアからひな誕生 40年ぶり
<コウノトリ>約束のケージ40年 野生復帰の取り組み展示
<オオワシ>リハビリ終え空へ 根室で2羽放鳥
<ライチョウ>絶滅防ぐには 生息地で障害排除 人工飼育技術確立も課題
<兵庫県立コウノトリの郷公園>
<環境省 放鳥トキ情報>
 

 トキやコウノトリを大空によみがえらせることは、ロマンティシズムや地域おこしにとどまらない意義がある。それは、私たちや未来の子供たちが健やかに安全に暮らせるよう、人間と生物の関わり方を見直すことだといえるだろう。

 人間を含めて、すべての生き物はお互いに影響し合い、環境とも関わり合いながら生きている。微生物からゾウやクジラまで、あらゆるサイズの生命が相互依存しながら、生命は環境に、環境は生命に働きかけ、生態系という循環システムをかたちづくっている。人間は生命からも環境からもさまざまな恵みを受けてきた。太陽の光や水、酸素、食料、さらには気候や風土にはぐくまれてきた衣食住のスタイル=文化などだ。

 人間は自然資源を利用しながら生きている。人間が活動する以上、生態系の循環を一部傷付けることは避けられない。しかし、自然資源は取り尽くすことなく、持続可能な状態に保たなければならない。人間は今、生態系の循環を根底から破壊するところまで突き進んでしまっているおそれがある。

 農作物を大量生産するための化学肥料。土壌に栄養を与えることで一時的に収量は上がるが、多用することで土壌の微生物を減らし「土をつくる」という生態系の基盤を損ねてしまう。たとえば殺虫剤。ネオニコチノイド系薬剤とミツバチが姿を消しつつあることの因果関係が指摘されており、欧州連合(EU)では規制されているが、日米ではまだ使われている。植物の受粉を媒介する“益虫”の命まで奪うことで、植物の生育にも影響が出てくる。いずれも、数年で劇的な環境悪化を引き起こすというわけではない。しかし、ミツバチがいなくなった先には、住めなくなった地球しか残らないのではないだろうか。

 人間の、過剰な、根こそぎの自然利用に対して、トキやコウノトリは絶滅することで問題提起をした。トキやコウノトリの野生復帰は、価値観の見直しに挑む取り組みでもあるのだ。


2008年、中国海南島で地元研究者とともにハイナンジカの生息地を調査する三浦教授(右)
 高度成長期、全国規模で、食糧増産のために中山間地域まで水田が整備され、木材供給のために人工造林が進んだ。ニホンジカやツキノワグマなどは生息域を分断化され、餌場も失い、なかなか観察できない希少種になっていった。わずか半世紀前のことだ。

 ところが、農林業の担い手が過疎化、高齢化によって減少し、中山間地域の人のにぎわいは急速にすたれて、山間の水田や里山が放棄されていった。高度成長期に山奥まで拡大した人間の居住域は、再びニホンジカやツキノワグマ、ニホンザルなどの分布域に組み込まれていく。希少種は一転、有害鳥獣と化し、農林業に被害をもたらすばかりでなく、人間に直接危害を及ぼすケースも後を絶たない。

 自然との緊張関係を保ち続けることができれば、種を根絶させずに、農林業被害も一定の範囲内に抑えることができるはずだ。しかし、日本では今、人間が力負けしてしまって自然から撤退している。その結果、シカやクマなどに対する人間のまなざしが、希少種から有害獣へ、たった半世紀で急速に変わってしまった。

 高度成長期以前、農村には日本の風土を生かし自然を有効活用するノウハウがあった。ところが自然林を伐採してせっせと植林したのに今はシベリア材を輸入しているし、機械化のためほ場整備された水田の多くが宅地や耕作放棄地と姿を変えている。先人たちに伝えられてきた自然と共に生きる知恵を、私たちの世代で断絶させるのはもったいない。小さな面積であっても、土地に寄り添い、自分たちが食べる分だけを作るような農業をもっと奨励してもいいのではないか。

 農薬や化学肥料のおかげで安い穀物や野菜などが供給されてきた。肉や魚も安い輸入品がスーパーに並んでいる。「安い」「おいしい」というだけで、食料を他の国に依存しているのが私たちの現状だ。自分たちは何を食べているのか、果たして安全なのか、という意識を持つべきだろう。その先には、安くはないけれど、トキやコウノトリが踏んづけたかもしれない有機減農薬米を選んだり、中山間地で少量ながら生産されている野菜や果物を取り寄せたりする選択も生まれる。

 野生復帰は、多くの生物を滅ぼしてきた「人間の倫理観」の問題であるとともに、私たちや未来の子供たちの「安全」をもう一度考え直すきっかけでもあるのだ。

 人間は自然資源を利用しなければ生きてゆけない。社会生物学の権威、エドワード・オズボーン・ウィルソンは「生物にはくみ尽くせない価値=功利的な価値がある」と述べている。一度失われた自然資源を復活させる取り組みを通して、自然の“一網打尽型の利用”を改め、自然を計画的に末永く利用する方向へかじを切ることが重要なのである。(おわり)

三浦慎悟(みうら・しんご)
 早稲田大学人間科学学術院人間環境学科教授。理学博士(京都大学)。1948年生まれ。東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。兵庫医科大学医学部、森林総合研究所、新潟大学農学部を経て現職。前日本哺乳類学会会長。著書に「日本の哺乳類」(共著、東海大学出版会)、「哺乳類の生物学C 社会」(東京大学出版会)、「ワイルドライフ・マネジメント入門」(岩波書店)など。動物行動学、野生動物保全管理学を専門とし、フィールドワークで明らかになる野生動物の生態や行動を、保全と管理に役立てることをライフワークとしている。
http://mainichi.jp/articles/20170317/mog/00m/040/003000d

http://archive.is/eqQQM
野生復帰とは <なぜトキやコウノトリは滅びたのか>三浦慎悟・早大教授に聞く(中)【毎日新聞2017年3月19日】
野生復帰とは <なぜトキやコウノトリなのか>三浦慎悟・早大教授に聞く(上)【毎日新聞2017年3月18日】
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