2018年02月28日

希少種の森に通信所建設計画 防衛省、鹿児島・奄美で【朝日新聞デジタル2018年2月28日】(既報1ソース)

【動画】通信所の建設が計画されている奄美大島の湯湾岳周辺を、東大医科学研究所の服部正策・特任研究員に案内してもらった=外尾誠撮影

内閣府の無線中継所。中央奥にあるフェンスの先が防衛省の通信所予定地。立ち入り禁止区域の外から撮影した=24日、いずれも大和村

 防衛省が奄美大島の湯湾岳周辺で計画する通信所の建設に、懸念の声が広がりつつある。予定地は島が登録を目指す世界自然遺産の推薦地のすぐそばで、その内外に多くの希少動植物が生息するためだ。自然保護関係者は以前から反対していたが、遺産化に向けて国に助言する立場の専門家からも「登録への影響が出かねない。別の場所にすべきだ」との指摘が出ている。

 予定地は大和村と宇検村にまたがる湯湾岳の山頂(694メートル)から約1キロの大和村有地。内閣府沖縄総合事務局の無線中継所がある場所の北側に隣接する。

 湯湾岳は貴重な生き物のの宝庫で、来夏に登録の可否が決まる世界自然遺産の推薦地が広がる。ただ推薦地となっているのは、昨春に誕生した奄美群島国立公園の中で最も規制が強い「特別保護地区(特保)」とその次に規制が強い「第1種特別地域」。予定地は「第2種特別地域」で、推薦地を守る緩衝地帯という位置づけ。環境省によると、2種でも野生動植物の重要な生息地では工作物の建設は原則禁止だが、公益性があり、代替地がない場合は認めることもある。

 航空幕僚監部広報室は、推薦地の外で、内閣府の施設もすでにある現在の予定地は「通信環境や自然への負荷などを考慮した上での最適地」とする。2016〜17年度に調査工事や機材費など計約29億円の予算を組み、昨年2月に大和村と熊本防衛支局(熊本市)の間で土地の賃貸借契約(年約8万円)を締結。現在進めている動植物の生息状況調査や設計業務などの完了後、速やかに着工。完成は19年度末の予定という。

 一方、環境省は「防衛省から生息調査の相談はあったが、建設への同意を求める申し出は受けていない」とし、是非を判断する段階にないとの立場だ。

 自然保護に関わる地元の6団体はこの計画が明らかになった3年前に、建設断念を求める申入書を当時の防衛相と環境相に提出。さらに最近、遺産登録に向けて国に助言する「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産候補地科学委員会」のメンバーも懸念の声を上げ始めた。その1人で森林総合研究所の山田文雄・特任研究員は「保護を徹底するとの約束で遺産登録を(ユネスコに)お願いしている。環境や登録への影響が心配」。東大医科学研究所の服部正策・特任研究員も「予定地は2種といっても特保のすぐ横で、重要すぎる場所。別の所にしてほしい」と訴えている。

絶滅危惧種のラン次々と アマミノクロウサギのふんも
 通信所予定地のそばに広がる世界自然遺産推薦地の森を昨年11月24日、奄美大島在住で東大医科学研究所の服部正策・特任研究員に案内してもらった。

 林道脇から森に入ると、アカヒゲの美声が響いた。周辺ではこの種を含め、島に生息する国天然記念物の野鳥全5種が観察できる。樹上には奄美を代表するシダ植物シマオオタニワタリが茂り、足元には島の固有種アマミエビネの姿が。環境省レッドリストで絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧TA類」とされるランだ。

 「あそこ、すごいよ」。服部さんが興奮気味に指さした木の幹には、コゴメキノエランが5株以上もぶら下がっていた。種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」の一つで、これもTA類。ツルランにカシノキラン、トクサラン、フジノカンアオイ――。ハブに注意しつつ歩くと、珍しい植物を次々と確認できた。

 1時間後。急に開けた視界の先に内閣府の無線中継所が現れた。そびえ立つ鉄塔は高さ約36メートル。すぐ横が通信所予定地で、約50メートルの鉄塔が建設される計画だ。

 服部さんは今春、防衛省の環境調査を担う民間業者から相談を受け、普段は立ち入り禁止の予定地内に入った。カンアオイ類などの希少植物に加え、アマミノクロウサギの大量のふんを確認したという。

 建設の悪影響を心配する服部さんは、代替地の提案も行っている。湯湾岳には世界でオンリーワンの自然がある。その価値を知る関係者の声に、耳を傾けて欲しいと感じた。(外尾誠)

     ◇

 〈防衛省の通信所建設計画〉 九州〜沖縄間の通信を中継する施設として、奄美大島中西部の湯湾岳周辺の大和村有地(約3500平方メートル)に、高さ約50メートルと約25メートルの鉄塔2基と通信機材を入れる局舎を建設する。島北部の航空自衛隊奄美大島分屯基地(奄美市笠利町)にある既存の通信施設とあわせて通信を「複ルート化」し、災害時などでも確実に情報伝達ができるようにする狙いがある。
https://www.asahi.com/articles/ASKCT4QY3KCTTLTB00H.html

http://archive.is/MXuUi
鹿児島)防衛省通信所建設に懸念 自然遺産推薦地そば【朝日新聞デジタル2017年11月26日】

タグ:アカヒゲ
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アイガモ農法 オーナー募集 1口1万5000円 長生 /千葉【毎日新聞2018年2月28日】

 長生村でアイガモ農法による自然循環型の米作りをしている「南部アイガモ農法研究会」が「アイガモオーナー」を募集している。募集期間は3月31日まで。

 5月に田植えやアイガモの放鳥、8月〜9月初旬には稲刈り、収穫祭(新米の試食会、落花生、サツマイモ)が体験できる。1口1万5000円、家族は2口まで応募でき、先着100口で締め切る。オーナー期間は4月1日〜来年3月31日。

 収穫米10キロ(白米か玄米選択可)、カモ肉2羽分(生肉か薫製肉選択可)がもらえる特典もある。申し込み・問い合わせは村産業課(0475・32・2114)。【吉村建二】
https://mainichi.jp/articles/20180228/ddl/k12/040/011000c

http://archive.is/h6Rrt
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天然記念物ライチョウの保護計画まとまる(山梨県)【NNNニュース2018年2月28日】

 国の特別天然記念物ライチョウの保全に向けて環境省の検討委員会が来年度の保護増殖計画をまとめた。人工繁殖技術の確立と山梨県の北岳周辺での捕食者対策が計画の柱となっている。検討会には環境省や人工繁殖に取り組む動物園の関係者らが出席した。
 ライチョウを巡っては、南アルプスで減少が激しく、原因は3000mを超える高山帯まで進出した天敵や、シカやサルによる植生の変化だと考えられている。会議では、来年度人工繁殖に取り組む動物園を現在の4カ所から新たに1カ所追加し、飼育下のライチョウの個体数を現在の26羽から50羽まで増やす数値目標が示された。また遺伝的多様性を考慮し、生まれたライチョウや卵を交互に移動させることも確認した。
 一方、山梨県の北岳で3年前から行われている生まれたてのヒナを風雨や天敵から守るケージ保護は、来年度は3カ所で実施し、さらに天敵のキツネ5匹、テン10匹の捕獲を目指すことが決まった。去年初めて天敵の試験捕獲を行うまで、自然に戻したヒナの2カ月後の生存率は2割を下回っていたが、天敵を捕獲した後は生存率が9割を越え、さらに対策を強化する。
http://www.news24.jp/nnn/news88812485.html

http://archive.is/LaTXg
人工飼育で個体数倍増へ ニホンライチョウ保護事業 【日本経済新聞2018年2月27日】
タグ:ライチョウ
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天然記念物 オオワシとオジロワシ 「腹いっぱい食べ飛び立って」 宮古の佐々木さん、雄姿を撮影 /岩手【毎日新聞2018年2月28日】

 宮古市日影町のアマチュア写真家、佐々木繁さん(75)が、ともに絶滅危惧種で国の天然記念物のオオワシとオジロワシの写真撮影に成功した。3月には北に帰るが、「腹いっぱい食べて飛び立って」と話し、東日本大震災の復興工事で様変わりしている餌場の環境を思いやる。

 佐々木さんによると、撮影したのは、オオワシが岩泉町小本の小本川下流で16日午前10時半過ぎ、オジロワシが宮古市北部の摂待海岸で25日午後1時50分過ぎ。いずれも餌場が見下ろせる止まり木から飛び立った瞬間で、翼を広げた雄姿をとらえた。

 オオワシは肩など一部が白いほかは全身が黒色。成鳥になる前の雄とみられる。オジロワシは尾が白い以外は全身が褐色で、雌の成鳥らしい。どちらも翼を開いた長さが2メートル以上はあった。

 オオワシは極東ロシアに分布し、オジロワシはユーラシア大陸に生息。宮古地方には今冬も昨年12月、ともに数羽が越冬のため渡来。餌はサケの死骸やタラなどだが、今冬はサケが例年になく少ない。しかも防潮堤建設工事の高いクレーンなどで餌場も影響を受けているという。

 佐々木さんは「餌をいっぱい取り、元気で北に帰ってほしい」と話している。【鬼山親芳】
https://mainichi.jp/articles/20180228/ddl/k03/040/218000c

http://archive.is/EUVS6
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北海道 高潮破損の木道3年ぶり復活 ネットで資金 根室【毎日新聞2018年2月28日】

3年ぶりに修復された木道=北海道根室市の春国岱で2018年2月25日、本間浩昭撮影

相次ぐ爆弾低気圧で壊れた木道=北海道根室市の春国岱で2016年6月10日、本間浩昭撮影
 2014年12月に北海道・道東地方を襲った爆弾低気圧で、自然散策路(全長1220メートル)が壊滅的な被害を受けた根室市のラムサール条約登録湿地春国岱(しゅんくにたい)の木道の修復工事が終わった。3月4日に開通式があり、本格的な観光シーズンを迎える。【本間浩昭】

 自然散策路は爆弾低気圧に伴う高潮で、木道と橋がずたずたになった。道が管理する約530メートルは16年7月に復旧したが、そこから先の市管理の約330メートルは立ち入り禁止のままで、世界で2カ所だけといわれる砂丘上のアカエゾマツ林などのある春国岱の内部には入り込めない状態が続いていた。

 市は、国内最大のふるさと納税サイト「トラストバンク」と共同で復旧費用を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施。募集開始からわずか23日間で目標額の1億円に達した。

 木道の修復は高潮に強く、耐久性も備えたダイアモンドピア工法で昨年8月に始まった。湿原で重機が入れないため、破損した木道の撤去と新たな資材の搬入は全て手作業で実施し、2月16日に工事が完了した。

 春国岱は、風蓮(ふうれん)湖と根室海峡とを隔てる細長い砂嘴(さし)の一つで、国内の野鳥のほぼ半分が確認されている「野鳥の楽園」。05年にラムサール条約の登録湿地になった。

 開通式の3月4日は、地元の小学生がテープカットをし、市民自然ガイド団体「ねむろトコロジストの会」の案内で木道を散策する。
https://mainichi.jp/articles/20180228/k00/00e/040/262000c

http://archive.is/rE3Or
根室の春国岱木道、CF寄付1億円 復旧費、3週間で目標到達【北海道新聞2017年11月25日】
春国岱復旧、ネット寄付で 高潮や豪雨で木道破損 根室市が1億円目標【北海道新聞2017年11月3日】
posted by BNJ at 22:33 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする