2018年04月30日

学校と私 自然を教材代わりに=漫画家・矢口高雄さん【毎日新聞2018年4月30日】

矢口高雄さん=宮本明登撮影
矢口高雄(やぐち・たかお)さん
 漫画家への夢を抱いたのは、小学3年の頃でした。手塚治虫先生の「流線型事件」を読んで感銘を受けたのが大きかったですね。他の漫画は平面的に感じられたのですが、これは登場する自動車が僕の顔をめがけて飛んでくるような躍動感があったんです。本がぼろぼろになるまで読み返しましたよ。でも貧しい集落だったので、途方もない夢だと思っていました。

 当時、担任の先生を「受け持ち」と呼んでいました。小学4年から6年の受け持ちだった川越喬二郎先生には絵を描く自信をつけてもらいました。「山奥の小学校だと自分や他の児童らのレベルが分かりにくいだろう」と、同じ郡にある他の3校とコンクールを開いてくれたんです。私は小学校の選抜として参加し、水彩画でカバンやリンゴを描きました。周囲と見比べ、「おれ、絵が上手なんだ」と初めて思いました。

 僕の古里は奥羽山脈のふもとで、集落の真ん中を美しい狙半内(さるはんない)川が流れています。川越先生は身近な自然を教材代わりにして授業をしてくれました。図画工作で鳥の巣箱を作り、体育で裏山の木に登り、巣箱をつるす。そして理科で鳥の様子を観察する……といった具合に。入学は1946年。終戦直後で物資が乏しいという事情があったとは思いますが、自然を題材にしたのは、その後の人生を考えると大きな収穫だったと思います。

 夏休みの自由研究はチョウの採集に挑戦しました。川越先生から「奥羽山脈あたりには128種類いる」と聞き、自作の捕虫網を持ってあちこち駆け巡りました。チョウが花の蜜を吸うことは知っていましたが、雨を察知すると低木の葉の裏側に退避するというのは初めて学びました。その後も採集を続け、高校3年までに98種類に。残り30種類は高山に生息していると知りました。「理詰めで考えるよりまず行動を」という人生観が養われていったと思います。

 「釣りキチ三平」は少年時代の体験をちりばめた作品です。当時の自分の写し絵といってもいいくらい。自然から多くを学んだので、読者の方々の共感につながったんじゃないかなと思っています。【聞き手・山本康介、写真・宮本明登】

 ■人物略歴

 1939年秋田県生まれ。県立増田高卒。30歳で漫画家デビューし、「釣りキチ三平」で講談社出版文化賞、「マタギ」で日本漫画家協会賞大賞を受賞した。
https://mainichi.jp/articles/20180430/ddm/013/070/027000c

http://archive.is/WhFSz

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中日春秋【中日新聞2018年4月30日】

 ウグイスの声は聞いたが、ホトトギスの声の時季にはまだ少し早いかもしれぬ。その鳴き声を言葉で表す聞きなしは「トウキョウトッキョキョカキョク」とか「テッペンカケタカ」

▼言い伝えがある。ホトトギスはモズに何かの貸しがあるそうだ。だからあの鳴き方で「返済の餌を木のてっぺん(天辺)にかけたか」と、催促しているのだそうだ。<あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥(ほととぎす)>。人は見かけによらぬものというたとえだが、その鳴き声自体もそうとは聞こえぬ厳しい取り立てだったとは

▼そうとは聞こえぬ「甘い声」で子どもたちが犯罪被害者になっている。交流サイト(SNS)をきっかけとした性犯罪などの子どもの被害に歯止めがかからぬ。警察庁によると昨年一年間の被害者は千八百十三人と統計のある二〇〇八年以降で過去最悪である

▼SNSで悩みごとを優しく聞くふりをして子どもに忍び寄り、揚げ句、淫行や自分の裸を送信させる「自画撮り」。幼き耳は甘い声のあくどい裏を見抜くことができない

▼人を見たら泥棒と思えとは言いたくないが、ことSNSでの甘言蜜語に関しては絶対信じるなと子どもに教えるしかないだろう

▼青森、岩手などでは「テッペンカケタカ」ではなく「アチャトンデタ」という聞きなしがある。「あちらへ飛んでいった」。犯罪被害のあちらの暗い空に子どもを近づけてはならない。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2018043002000101.html

https://megalodon.jp/2018-0430-1032-29/www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2018043002000101.html
posted by BNJ at 10:33 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【神奈川】<町の資料館 かわさきを歩く> 大師河原干潟館(川崎区)【東京新聞2018年4月30日】

打ち上げられたミズクラゲの死骸を手に干潟について説明する佐川さん=川崎区で

 工場や高層マンションが立ち並ぶ川崎市川崎区の多摩川下流。沿岸部には潮の満ち引きなどに合わせて干潟が現れる。カニや貝、魚などがすみ、それらを求める鳥も集まってくる。足元で見過ごされがちでありながら、実は豊かな生態系について、施設で実際に触れて知ることができる。
 「手で覆って暗くしたら、カニはおとなしくなるよ」。干潟館の運営を担うNPO法人「多摩川干潟ネットワーク」理事長の佐川麻里子さん(56)が、体長五センチほどのカニの捕まえ方を教えてくれた。施設を訪れていた幼稚園児の女児二人が、言われた通りに捕まえ、手に乗せて笑い声を上げた。館内の水槽には、計約二十種類のカニや魚を展示している。いずれも目の前を流れる多摩川で採れたものだという。多摩川下流と聞くと工業的なイメージが強いのに…と驚く記者に、女児の母親が「近くのマンションに住んでいますが、入り口でカニが歩いているのをよく見かけます」と教えてくれた。
 ホワイトボードには、六郷橋から大師橋まで約三キロの沿岸一帯で観察された生き物が書き込まれていた。ヤマトオサガニ、クロベンケイガニ、イサザアミ、マハゼ、アオサギ−。本当にこんなにいるのか信じられず、佐川さんに干潟への同行をお願いした。
 干潮を迎えた時間で、川の中央近くまで干潟になっていた。ゴム長靴を泥に取られながら足を進めると「ほら、あそこ」。十メートルほど前方の地上に体長十センチほどのカニが見えた。言われなければ気付かない小ささだ。近づくと足音に気付いて泥の中に隠れてしまうという。よく見ると、足元の泥にはカニの足跡が無数についていた。
 水際では小魚を求めるサギが数匹、時折、水中にくちばしを突っ込んでいた。泥を少し引っかくと、シジミがごろごろ出てきた。岸に近いアシ原で石をひっくり返すと、十匹ほどのカニが一斉に逃げ出した。「この辺りは海水と淡水が混じり合う汽水域。固有の生き物が集まってくるんです」。佐川さんがいとおしそうに干潟に目をやった。
 干潟館の建物は、国と市が設置した水防センターで、水害時などは防災拠点として機能する。NPOが平時の運営を委託され、自然観察会や生き物調査などを行っている。館内には、大雨で増水して干潟がなくなった沿岸部の写真も並べてある。佐川さんは「多摩川がかつて暴れ川だった歴史や、今も危険なことが起きうることも、子どもたちに伝えていきたい」と話した。 (大平樹)
<大師河原干潟館> 川崎区大師河原1の1の15。正式には大師河原水防センターで、干潟館は愛称。京急大師線の東門前駅から徒歩約7分。開館は水、木と土日祝日の午前10時〜午後4時。4月28日から5月6日の大型連休中の休館日は1日。問い合わせは、干潟館=電044(287)7882=へ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201804/CK2018043002000125.html

http://archive.is/pXaw4
タグ:アオサギ
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【茨城】「はちゅウるい館」今秋オープン かみね動物園【東京新聞2018年4月30日】(ウミウ)

今秋にオープン予定の「はちゅウるい館」(日立市かみね動物園提供)

 かみね動物園で爬虫(はちゅう)類の展示施設「はちゅウるい館」が今秋、オープンする。これまで分散展示していたヘビやカメなどの爬虫類を一カ所に集約し、展示数を増やすなどして関心を持ってもらう。 (山下葉月)
 アルダブラゾウガメやミズオオトカゲなど、これまでの約四倍の四十種の爬虫類を展示する予定。繁殖用スペースやバックヤードも来場者に見えるように工夫している。
 館には、市鳥ウミウの展示室も併設する。市は全国唯一のウミウの捕獲地であり、ここで捕獲したウミウを岐阜県の長良川など全国十一カ所の鵜飼地に供給している。
 ウミウの生態を広く知ってもらうため、市内の捕獲地を再現。水槽も設け、実際にウミウが水の中に潜って餌を食べる姿も見られるようにする。
 開園六十周年の記念事業の一環。現在のゾウ舎の東側の広場に建設する。鉄筋コンクリート造二階建てで、延べ床面積約六百平方メートル。建築や設備などの工事費は約二億一千四百万円となる。 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201804/CK2018043002000142.html

http://archive.is/rBhGt
茨城)全国初、鵜捕り場を再現へ かみね動物園【朝日新聞デジタル2017年9月16日】

「花咲か大作戦」成功!野鳥の食害防ぎ満開の桜が復活 むつ・水源地公園【河北新報オンラインニュース2018年4月30日】

満開の桜を楽しむ園児ら

 青森県むつ市の水源地公園の桜約210本が、満開になった。野鳥のウソによる食害対策として「花咲か大作戦」を約1年実施してきた成果が出た。
 昨年は桜のつぼみをほとんど食べられ、市内では水源地公園で7割、早掛沼公園で3割、桜ロードで3割ほどしか咲かなかった。市とボランティアらが施肥したり、害鳥払い機を設置したりして樹木の保護に努めてきた。
 水源地公園では、市の関係者と幼稚園児約50人がセレモニーを開催。宮下宗一郎市長は「昨年はほとんど咲かなかった。うれしい」と語った。
 早掛沼公園と桜ロードは大型連休後半が見頃だという。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180430_23004.html

http://archive.is/f70yQ
タグ:ウソ 鳥害
posted by BNJ at 10:27 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする