2018年07月31日

遺跡の森 オオタカ営巣【朝日新聞デジタル2018年7月31日】



巣の近くの木に止まるオオタカ=6月12日、北本市、林貞夫さん提供

◇北本 縄文中期関東最大級「デーノタメ」

 北本市の森で、準絶滅危惧種のオオタカの営巣が確認された。縄文時代中期で関東最大級の環状集落跡が見つかったデーノタメ遺跡もあるこの森には、約50年前の都市計画道路と区画整理の計画がある。計画続行か、森と遺跡の保全かを巡って市の対応が注目される。

 環境省レッドリストの準絶滅危惧種で、渡りをせず定住するオオタカの営巣が確認されたのは3月上旬。約6ヘクタールの同遺跡がある森のほぼ中央で地権者らが繁殖活動を確認し、県生態系保護協会が4月下旬に抱卵を確認した。7月3日には巣で羽ばたく幼鳥1羽を確認。同8日には幼鳥と成鳥が巣近くで確認された。

 この森では2001年にもオオタカの繁殖が確認された。しかしこの地区は1969年に都市計画決定した市道西仲通線と特定土地区画整理事業の予定地。市は県の指針に沿って毎年、オオタカのモニタリング調査を実施し、有識者と住民による「オオタカ保護検討委員会」が計画変更による生息環境の確保を求めた。

 この森にあるデーノタメ遺跡は区画整理を機に00年から発掘が始まり、約5千〜4千年前の関東最大級の環状集落跡や漆製品などの遺物が出土。重要な遺跡として注目された。

 15年に現王園孝昭・現市長が遺跡保存を公約に掲げて初当選し、市教委も昨年と今年に遺跡のシンポジウムを開催して情報を発信。文化庁も史跡指定に前向きな評価を示している。

◇市の道路計画など どう影響

 都市計画事業を進める市都市整備部は、遺跡を避けて工事する迂回(う・かい)案や高架案を示したが、費用面の課題もあり結論は出ていない。再び確認されたオオタカの営巣について、同部は「8月の巣立ち後に工事をすれば影響はない。国の補助金は都市計画道路に出ており、道路が通らないと土地区画整理事業も厳しくなる。道路を通して森の一部を遺跡公園として整備する方法もある」としている。

 北本市環境審議会の堂本泰章会長は「営巣が確認された以上、市は森の自然環境をきちんと調査すべきだ。オオタカは北本が誇る雑木林の象徴で、デーノタメ遺跡も含め共存できる道が必ずあるはずだ。オオタカや遺跡の意義を市民がもっと知り、議論してほしい」と話す。
https://www.asahi.com/articles/CMTW1807311100003.html

国史跡には80億〜100億円増【朝日新聞デジタル2018年8月24日】
◇デーノタメ遺跡 北本市試算

 北本市は23日、同市の土地区画整理事業の現場で見つかった「デーノタメ遺跡」について、国の史跡として保存すると従来の事業費に80億円〜100億円程度の追加経費がかかるとの試算を明らかにした。市は30日からの9月定例議会での議論も踏まえ、国指定の史跡を目指すかどうか、年内にも方針を決めたいとしている。

 デーノタメ遺跡は、縄文時代中期としては関東最大級の環状集落跡とされるが、ここは都市計画道路を含む区画整理の計画がある。専門家の間には国指定史跡として保存すべきだとの声も多い。文化庁からは指定する場合の予定範囲として約6ヘクタールが示されているが、範囲内の遺跡を破壊せずに現状保存することが条件という。

 このため、市によると、国の指定を受けるには、遺跡の真ん中を通る形で計画されている幅18メートルの市道のルート変更や、それに伴う住宅などの移転補償が新たに必要になるという。

 市が示したのは、(1)西側迂回(うかい)ルート=追加経費101億9350万円(うち市の一般財源47億7855万円)(2)東側迂回ルート=同81億4350万円(同37億4855万円)(3)橋梁(きょうりょう)ルート=同103億6350万円(同48億5855万円)の3試算。ただ、指定には、予定地内に橋などの構造物を建設することは不可とされているので、(3)の実現性はないという。

 試算を説明した荒井康博副市長は、「遺跡の重要性は市も認めているが、国の史跡として保存するには大きな費用がかかることも考えるべきだ」と話した。

 これに対し、市議の一人は「試算は、必要のない住宅の移転補償を含むなど、『保存は現実的でない』という結論に導くために水増しされている」と批判を強めている。
https://www.asahi.com/articles/CMTW1808241100001.html

http://archive.is/JcyO7
http://archive.is/Emnca

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動物の気持ち考えて作業 大森山動物園で飼育員体験【動画】【秋田魁新報2018年7月31日】

カピバラに餌を与える子ども
 小学生が飼育員の仕事を体験する「サマースクール」が31日、秋田市浜田のあきぎんオモリンの森(大森山動物園、小松守園長)で行われた。市内外の1〜6年生16人が参加し、餌やりや展示スペースの掃除などに汗を流した。

 開校式では小松園長が「お客さんとは違う視点から動物園を見る1日。お世話をするときは、動物の気持ちになって何が必要か考えてほしい」とあいさつ。参加者は、2、3人の班に分かれ、ポニーやカンガルー、フラミンゴなど各動物の担当飼育員と共に持ち場へ向かった。

(全文 519 文字 / 残り 289 文字)
https://www.sakigake.jp/news/article/20180731AK0024/

http://archive.is/0Nkdh

2018年07月30日

「鳥進化し翼持った恐竜」【読売新聞2018年7月30日】(特別展「獣脚類 鳥に進化した肉食恐竜たち」)

獣脚類が鳥類へ進化した経緯を語るブルサッテ博士(勝山市の県立恐竜博物館で)

 ◇獣脚類 英・博士が特別講演

 特別展「獣脚類 鳥に進化した肉食恐竜たち」(読売新聞社など主催)を開催中の県立恐竜博物館(勝山市)で29日、獣脚類を研究する英国・エディンバラ大准教授、ステファン・ブルサッテ博士が特別講演を行った。

 ブルサッテ博士は、特別展で全身骨格が展示されている英国の「ネオベナートル」や、勝山市で発掘された「フクイラプトル」など、白亜紀(1億4500万年前〜6600万年前)前期のアロサウルス類がすでに、S字型の長い首や内部が空洞になった骨など、現在の鳥類の特徴を持っていたことを説明した。

 そのうえで、「小さな変化を積み重ねて、鳥へと進化していった。現在の鳥は、翼を持って飛べるようになった奇妙な恐竜とも言える」と述べ、恐竜ファンらが熱心に聴き入っていた。

 8月26日には、東京大の對比地ついひじ孝亘准教授が「獣脚類恐竜の進化と鳥類の起源」と題した特別講演を行う。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20180730-OYTNT50132.html

http://archive.is/59FsY
獣脚類 3万人突破!【読売新聞2018年7月28日】(特別展「獣脚類 鳥に進化した肉食恐竜たち」)
獣脚類 鳥への進化たどる【読売新聞2018年7月13日】
タグ:鳥類進化
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【TOKYO まち ひと物語】夏の夕の壮大なショー ツバメの「ねぐら入り」 多摩川河川敷のヨシ原減少でピンチ【産経ニュース2018年7月25日】

ツバメの集団ねぐら観察を続けてきた渡辺仁さん

 数千〜数万羽のツバメが上空に集まり、草むらへ一斉に飛び込んでいく。まるで横なぐりの雨のようだ−。河川敷のヨシ原などで集団で夜を過ごすツバメの「ねぐら入り」と呼ばれる行動は、夏の夕暮れにしか見られない壮大なショーだ。しかし、東京都内の多摩川河川敷のヨシ原は年々減少し、かつて延べ17カ所確認されたツバメの「集団ねぐら」が相次いで消え、今年は2カ所しか見つかっていない。ツバメのためヨシ原保全に取り組んできた愛好団体の人たちに危機感が走っている。

 晴天の14日夕、多摩大橋下流のちょうど八王子市と日野市の市境付近。河川敷の遊歩道を日野市側へ歩くと、オギの大群生の中に高さ5メートルほどの竹ヤブが見えてきた。

 日没の午後6時59分が迫る頃、上流方向から続々飛来するツバメたちが上空を埋めていく。

 チビチビチビ…。盛んに鳴きながら低空を行き交い、まるで洗濯機の中を下から見上げているような感覚を覚える。

 案内してくれたツバメ研究家、渡辺仁さん(50)によると、その数は推定1万羽弱。この時期、市街地などで子育てを終えた成鳥と巣立った幼鳥が続々加わり、日に日に数が膨らんで、南へ渡る前の8月上旬にピークを迎えるという。

 7時18分、夕焼け空が闇に沈む頃、数十羽ずつ斜めに降下して竹ヤブに吸い込まれていく。約3分後、降下はほぼ完了。竹ヤブで大合唱が続く。ライトで照らすと、風に揺れる枝のあちこちでツバメの目が光を反射し、季節外れのクリスマスツリーのようだ。7時半、声は静まり、ツバメたちは寝に就いたらしい。

 多摩川流域で約20年間、ツバメを追ってきた渡辺さんによると、竹ヤブがツバメの集団ねぐらになった例はこれまでないという。ツバメがヨシを好むのは、枝の形状や高さ、しなり方から、陸上から襲ってくるイタチ、ヘビなどの外敵から身を守りやすいためだと考えられている。ところが、多摩川河川敷のヨシ原は近年、外来植物の浸食や乾燥化によって衰退が進む。今年のツバメたちはねぐらの適所が見つからず、仕方なく竹ヤブに集まったと考えられるという。

 この翌日の15日以降、ツバメたちは同じ河川敷上空に集まるものの、竹ヤブには入らず、渡辺さんらはどこで夜を過ごしているのか確認に追われた。

 毎日観察している日本野鳥の会奥多摩支部幹事、滝島克久さん(63)によると、「ねぐらが定まらない状況は昨年も同様だった。環境の変化なのか、野生動物の影響なのか、原因は特定できないが、ツバメも困っている」という。

 多摩川河川敷のツバメの集団ねぐらは次々と失われてきた。渡辺さんらは平成14年、流域の野鳥愛好家らに呼びかけ「ツバメ集団ねぐら調査連絡会」を結成し、翌年から大がかりな調査を開始。6年間で見つけた集団ねぐらは世田谷区、調布市、八王子市などの延べ17カ所にのぼった。

 だが、各地でヨシ原が衰退し、ツバメは来なくなった。今年確認されているのは大田区南六郷の六郷橋下流付近と今回の多摩大橋下流付近の2カ所だけで、後者は不安定な状態が続く。

 渡辺さんは言う。「必要なのはヨシ原の保全に尽きる。河川敷の乾燥や樹林化でヨシ原は減り続けてきたが、府中市では有志の人たちが外来植物を駆除し、ヨシ原の復活とともにツバメが戻ってきた例もある。私たちができる範囲で守っていくしかない」(石塚健司)
https://www.sankei.com/life/news/180725/lif1807250034-n1.html
https://www.sankei.com/life/news/180725/lif1807250034-n2.html
https://www.sankei.com/life/news/180725/lif1807250034-n3.html

http://archive.is/6HWdl
http://archive.is/tgsYX
http://archive.is/DG45T
タグ:ツバメ
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【夕焼けエッセー】むく鳥よ【産経WEST2018年7月30日】

 四月中頃、寝室の天井から「キュキュッ、キュキュッ」と、何かが擦(す)れるような音が聞こえてきた。やがて合間に「ピピッピピッ、ピヨピヨ」と、ひな鳥の鳴き声も聞こえてきた。天井を棒でツンツンすると、音も声もピタッと止まった。

 親鳥はどこから入ったのだろうかと外を見てまわると、西側の外壁に丸い排気口。ここは鳴き声がしている所につながっている。親鳥はここから出入りし、ひなを育てていたのだ。私はなぜかホッとした。

 何という名の鳥だろうと、動物愛護管理センターに問い合わせた。姿、羽毛の色、飛ぶと尾が扇を開いたように美しい。また人が何カ国語も話しているような、にぎやかな鳴き声など特徴を伝えると「きっと、むく鳥かと思いますよ」とおしえてくださった。

 五月の終わり頃、ひなたちは入口近くまできてクルクルと首を動かし、あたりを見ていた。親鳥は朝早くからえさをほしがるひなに、虫や赤い実をせっせと運ぶ毎日。小雨の日には、羽根にかかった雨水を、ブルッと体を振って落とし、えさ取りに行っていた。貧しい暮らしの中、懸命に働き、私たちを育ててくれた亡き父母の姿と重なった。

 もう、ひなも巣から出、飛びまわっているむく鳥の家族。衛生や安全のため巣は片付けるね。秋にはわが家の柿をついばみにおいで。そして、元気で生きて命をつないでと願う。

西海美智子(71) 大阪府和泉市
https://www.sankei.com/west/news/180730/wst1807300041-n1.html

http://archive.is/zIrMW
タグ:ムクドリ
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