2018年08月11日

いつまで続く 列島うんざり 暑 家畜もぐったり【日本農業新聞2018年8月11日】

暑さでばてた牛を見回る渡辺さん(新潟県阿賀町で)
 連日の記録的猛暑で、農家だけでなく家畜も悲鳴を上げている。繁殖雌牛は発情せず、乳牛は乳量が減り、豚もぐったりしている。全畜種で食欲が減退して増体が鈍っている他、暑さで死んでしまう鶏や豚もいる。10日も、全国の600を超す地点で30度以上の真夏日を記録。厳しい暑さは今後1カ月続く見込みで、畜産農家の経営面でも“酷暑”は終わりが見えない状況だ。(猪塚麻紀子、尾原浩子、齋藤花)
和牛 食欲減退、発情せず
 新潟県阿賀町。高温と日照りで畜舎の牛は地面に寝そべり、じっとして動かない。黒毛和種の繁殖牛37頭、肥育牛26頭を飼養する渡辺昇平さん(69)は「この暑さはいつまで続くのか」と困惑する。

 牛は“熱中症”に近い状態で、動悸(どうき)が激しく、食欲が低下して餌を通常の7割程度しか食べない。例年なら真夏でも夜温が25度以下の山間地域に畜舎があるが、今年は夜も30度より下がらない日が続く。畜舎内の扇風機も熱風が届くだけ。暑さでばててしまい、交配時期を迎えた雌牛が発情しないのも大きな打撃だ。

 猛暑で牧草が枯れ、収量が激減したことも追い打ちをかける。今年は5月の低温で一番草の収量が3割減。二番草に期待したが、高温と水不足で例年の2割しか収穫できず、冬、飼料不足になる恐れが出てきた。

 猛暑となり、渡辺さんは夜中の畜舎の巡回を増やした。牛の呼吸や動悸が激しくないかなど、細かく観察する。渡辺さんは「具合の悪い牛の早期発見は対処であって、事態を好転させる対策にはならない。今年の猛暑は後の経営にまで響く」と不安を募らせる。
鶏は熱死、豚増体鈍る 懸命の対策も…
 家畜にとってこの猛暑は、まさに健康や命に関わる問題となっている。

 鶏は汗腺がなく暑さに弱いため、死亡するケースが相次ぐ。採卵鶏18万羽、育成鶏5万5000羽を飼養する愛知県の一宮市浮野養鶏では、鶏に冷水を供給し、鶏舎に暑い外気を入れないよう工夫を凝らす。しかし「この暑さは鶏にとって本当に厳しい」と代表の山田和宏さん(64)。鶏の熱死があった他、卵のサイズが小さくなっている。

 豚への影響も深刻だ。3500頭を飼育する埼玉県寄居町の寄居養豚センターでは、暑さのため増体が平年の2割程度という。豚に掛ける水も足りず、出産したばかりの母豚が死んだ。同センターの石田裕司さん(36)は「早い時期から暑く、長引いている。ほとんど餌を食べず、ぐったりしている」と言う。

 高松市で乳牛30頭を飼育する、しおのえふじかわ牧場では、乳房炎が増えている。牛舎担当の久川紗穂さん(25)は「牛は息遣いが荒く、歩く時間が短くなった」と話す。

 農水省によると、多くの畜種で食欲減退や発育不良が起きており、酪農では乳量減少の報告が上がっている。対策として@飼育密度を下げ送風して体感温度を低下A畜舎に日よけや断熱材を設置B消化の良い飼料や冷水を給与C観察頻度を増やし健康状態を把握──するよう呼び掛ける。

 気象庁は9月10日までの1カ月間、関東甲信から九州までの広い範囲で平年に比べて暑くなると見通す。
https://www.agrinews.co.jp/p44858.html

http://archive.is/oYDwf

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小型機と鳥「バードストライク」 主翼を大規模損傷 運輸安全委調査へ【産経WEST2018年8月10日】

 岡山市南区の岡南飛行場を7月に離陸し、飛行中に鳥と衝突した小型機が、右主翼を大規模に損傷していたとして、国土交通省は10日、航空事故に認定した。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を指名し、調査することを決めた。

 国交省によると、事故が起きたのは、チャーター飛行や操縦訓練を手掛ける岡山航空の単発プロペラ機セスナ172Rで、7月25日午前10時10分ごろに離陸。着陸してすぐ離陸する「タッチアンドゴー」の訓練をしていた午前11時35分ごろ、飛行場の西約1キロ、高度約90メートルの上空で鳥とぶつかった。

 岡山航空は、右主翼の前部外板に生じた幅約15センチのへこみについて調べたところ、大規模な修理の必要な損傷だと判明。今月10日になって国交省に報告した。
https://www.sankei.com/west/news/180810/wst1808100090-n1.html

運輸安全委員会、岡山航空のセスナ172Rの鳥衝突事案を調査【FlyTeam2018年8月15日】
運輸安全委員会は2018年8月13日(月)、岡山航空のセスナ172Rの離陸時の事案について調査に着手したと公表しました。この事案は、7月25日(水)に岡南飛行場を10時9分に離陸、同飛行場の西およそ1キロメートル、高度約90メートルで鳥と衝突したとみられる件です。

到着後の点検で、使用したセスナ172Rの機体記号(レジ)「JA10AZ」に機体の損傷が確認されており、運輸安全委員会は今後、状況を調査し、報告書で公表する予定です。
https://flyteam.jp/news/article/98561

http://archive.is/LMHXS
http://archive.is/tWcqO
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【はたらくいきもの】つなぐものは信頼 海鵜と心通わせ 宇治川の鵜飼(京都・宇治市)【産経ニュース2018年8月11日】

鵜匠が見守るなか、宇治川の河川敷で、縄を用いない「放ち鵜飼」の訓練に励む =京都府宇治市(恵守乾撮影)
「おつかれさま」。この夜の鵜飼いを終え、鵜小屋に海鵜を戻す鵜匠の(左から)江崎洋子さん、沢木万理子さん =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 「ほー、ほー、ほー」。日が沈み、川面が闇に覆われると、鵜(う)をけしかける鵜匠(うしょう)の声が響いた。かがり火に照らされた鵜舟から6本の縄が伸び、その先につながれた鵜たちが次々に水中に飛び込んでいく。鵜匠が操る縄がめまぐるしく動くと、“戦果”を上げた鵜たちが舟に戻り、獲物の魚をはき出した。
(写真報道局 恵守乾)


 

かがり火の下で繰り広げられる鵜匠と海鵜の共演に、船上の観客から歓声が上がった =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 京都の夏を彩る鵜飼いは、宇治市を流れる宇治川が舞台。近くには世界遺産の平等院鳳凰堂があり、海外から訪れた多くの観光客でにぎわいをみせる。

 宇治川での鵜飼いの歴史は古く、平安時代の「蜻蛉(かげろう)日記」にその様子が記される。一時は衰退したものの大正15年に復活した。

巧みな縄さばきで海鵜を操る鵜匠の沢木万理子さん =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 鵜飼いを主催する宇治市観光協会には3人の鵜匠と、17羽の海鵜がいる。それぞれの鵜に名前はないが、みな「ウッティー」の愛称で親しまれる。鵜には海鵜と川鵜がいるが、川での鵜飼いで海鵜を使うのは、人に慣れやすく、体が大きく力が強いからだという。

訓練を終えて、海鵜を呼び寄せる鵜匠の沢木さん。息のあった姿をみせる =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 鵜匠の1人、沢木万理子さん(44)は、鵜小屋に日々通い、世話を通して距離を縮める。「毎日の掃除と餌やりで信頼関係を築く。体、特に首をなでると喜びますね」

 沢木さんらが現在取り組んでいるのが、縄を用いない「放ち鵜飼」だ。島根県益田市で平成13年まで行われていたのを最後に、国内では途絶えた漁法。

かがり火の下で行われる宇治川の鵜飼 =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 ただ、放ち鵜飼に関する資料や文献は少なく同僚の鵜匠、江崎洋子さん(40)と手探りで鵜の訓練を続けている。沢木さんは「残された論文に、海鵜を呼び戻す合図で魚に見立てた大根を振る、という記述がありました。さすがに大根は振りませんが…」と笑顔を見せる。秋には実演したいと酷暑の河川敷で訓練に励む。

放ち鵜飼の訓練を行う海鵜 =京都府宇治市(恵守乾撮影)
 7月1日に始まった鵜飼いは、琵琶湖の増水で、2日に中断したが、21日に再開。「1シーズンに数回、縄を通して海鵜とすべての息が合う瞬間がある。お客さんにも伝わるのか、盛り上がり方が違います」

 1本の縄で結ばれた人と鵜の共演を、かがり火が照らしていた。



 【鵜飼い】縄で首を結った鵜を操り、魚をとる漁法。縄で結うことによって、丸飲みした大きな魚は首で止まり、小さな魚は鵜が食べられる。歴史は古く、7世紀初めの唐の文献に日本の鵜飼いについての記述がある。現在、国内では宇治川を含め11カ所で行われている。「宇治川の鵜飼」は9月30日まで。
http://www.sankei.com/photo/story/news/180811/sty1808110001-n1.html

http://archive.is/115gZ
posted by BNJ at 11:03 | Comment(0) | 鳥獣狩猟ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする