2018年09月08日

(462)この子たちがいい子たちだった クルマサカオウム 【共同通信2018年9月8日】

お客さんが指を近づけると、ついばむようにくちばしを開いた

 翼と頭は白く、胸から顔にかけてはうすいピンク色。額のあたりは赤に近い。お客さんが指をガラスに近づけると、くちばしを合わせるようなしぐさをする。顔がやさしくて笑っているみたいだ。
 神戸市の神戸どうぶつ王国にいるクルマサカオウム。南半球のオーストラリアにいる鳥だ。
 担当の石坂未樹(みき)さんが「世界一美しい鳥と言われています」と説明してくれる。たしかにきれいだけど世界一ですか?
 「クルマサカというのは車のようなトサカという意味で、頭の羽を広げると車輪に赤いもようが入っているように見えて美しいんです」
 ここにはオス、メス1羽ずつ。「ペアになるのがむずかしくて、うまくいかないと攻撃し合ったりするんですが、うちの2羽は仲がいい。おたがいに羽づくろいもします」
 仲がいいので、石坂さんはひなの誕生に期待している。そのためにはまず健康でなくちゃならない。「定期的に体重測定もしています」
 どうやってはかるんですか? 「まず手にのせて、手から止まり木がついた体重計にうつします」
 手にのるまでは大変なんじゃないんですか? 「ここに来て1、2週間ぐらいでできました」
 石坂さんの経験や工夫が生きたんですね? 「いえいえ、この子たちがいい子だったんです」(文・写真、佐々木央)=2017年4月配信
https://www.47news.jp/culture/education/ikimono/2747689.html

http://archive.is/rxaKs

第六台場 幕末の要塞、野鳥の楽園に  今昔まち話【日本経済新聞2018年9月8日】

 東京湾にかかるレインボーブリッジからお台場方向を望むと、眼下に野球のグラウンドほどの島が浮かぶ。幕末に江戸幕府が造成した「第六台場」だ。古びた石垣とうっそうと生い茂る木々が、近未来的な臨海副都心の風景に彩りを添えている。

ペリー来航時に江戸防衛のため建設され、現在は鳥の楽園になっている第六台場(手前)=東京都港区

 きっかけは1853年のペリー来航。黒船の脅威に慌てた幕府が江戸防衛の拠点として洋式の砲台(台場)の建設を計画した。富津(千葉県富津市)と走水(神奈川県横須賀市)間に築く案もあったが費用も時間も足りず、品川沖に。翌年完成したのは計画12基のうち6基。それでも建設費は総額約75万両(現在の貨幣価値で3500億円程度)に達したという。

 「当時の最先端の土木技術が使われた。江戸城築城以来の大型プロジェクトといえます」。品川区立品川歴史館の学芸員、冨川武史さん(39)の説明は大げさではない。それぞれ数十門の大砲に加え、武士が詰める陣屋や火薬庫が置かれた巨大な海上要塞がずらりと並ぶ光景はさぞかし壮観だったに違いない。

 しかし幕府が開国に踏み切ったため、砲火は交えずじまい。明治から昭和にかけて航路を確保するため撤去されたり埋め立て地に埋没したりして次々姿を消し、史跡指定された第三、第六の2基だけが残った。

 半ば忘れられていた第六台場に1990年代、新たな役割が与えられた。2キロメートルほど離れた浜離宮恩賜庭園の修復工事に伴い、ふん害などが問題になっていたカワウの“引っ越し先”に選ばれたのだ。海に面し、営巣に適した木がある。何よりも人間に迷惑をかける恐れがない。音や網で庭園を追い出す一方、新居におとりの模型を置いて誘い込む作戦。日本野鳥の会参与の金井裕さん(62)は「最初はなかなかうまくいかず大変だった」と振り返るが、3年ほどかけて成功した。「現在も東京湾におけるカワウやサギ類の貴重なコロニー(集団営巣地)です」

 2年後の東京五輪・パラリンピックでは、お台場海浜公園がトライアスロンなどの会場となる。開国以来、国際化する東京を海から見守ってきた緑の島は、世界中から訪れる選手や観客をどんな表情で迎えるのだろう。

(石川淳一)

 台場公園 現存する2基のうち第六台場は原則立ち入りが禁止。陸続きの第三台場は「台場公園」として整備され、陣屋の基礎や火薬庫などの跡を見ることができる。消失したその他の台場は天王洲アイル(品川区)に第四台場の石垣の一部が残るほか、移された石垣石が芝公園(港区)などにある。
 お台場と呼ばれる地区は1970年代に埋め立てられた。当初から台場と呼ばれていたが行政上の住居表示で「港区台場」が登場したのは95年。対岸の品川区にも御殿山下台場跡に区立台場小学校が立つ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35144890Y8A900C1CC0000/

http://archive.is/cVUAK
posted by BNJ at 23:45 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日田市高瀬小4年生、森林の働き学ぶ 高瀬川で水質調査 [大分県]【西日本新聞2018年9月8日】

パックテストの結果を確認する高瀬小の児童

 日田市立高瀬小の4年生31人が6日、同市の高瀬川や川の源流にあるシオジ原生林などで森林体験学習を行い、水の流れや森林の働きについて学んだ。

 体験学習は、日田・玖珠の自然を伝えようと樹木や野鳥の愛好家でつくる「豊後自然塾」(佐藤仁蔵塾頭)が市内2校で毎年行っている。原生林に向かう前には、源流の水質と比較するため、同校近くの高瀬川で水質調査を実施。市環境課の職員が立ち会い、試薬の入ったチューブの中に川の水を吸い込ませて、色の変化で水質を調べるパックテストに挑戦した。児童らは真剣な面持ちで、色の変化を確認していた。

 原生林では、高瀬川源流の水質を調べたり、同行した自然塾メンバーから森の保水力や野鳥について説明を受けたりした。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/447863/

http://archive.is/Nitd6
posted by BNJ at 09:37 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はたらくいきもの】豊かな水田 僕らが守る アイガモ農法(兵庫・三田市)【産経ニュース2018年9月8日】

田んぼを闊歩(かっぽ)するアイガモの“パトロール隊”。エサを探す時も寝る時も、いつも群れで行動する =5月29日、兵庫県三田市(渡辺恭晃撮影)
水中にくちばしを突っ込んで えさを探すアイガモのヒナ =5月29日、兵庫県三田市(渡辺恭晃撮影)
 「ピーピーピー」。5月末、田植えを終えたばかりの水田に、かわいい鳴き声が響いた。声の主は、100羽近いアイガモのヒナ。子供たちの手で、田んぼに放たれると、勢いよく水中に飛び込み、エサをついばみ始めた。害虫や雑草を食べてくれるヒナたちは、環境に優しいアイガモ農法を支える“田んぼのパトロール隊”だ。
(写真報道局 渡辺恭晃)



農業を学ぶ授業の一環で、アイガモのヒナを放つ三田市立本庄小学校の児童。ふわふわした愛らしい姿に歓声が上がった =5月29日(渡辺恭晃撮影)
 兵庫県三田市須磨田地区で、アイガモ農法を営むのは5農家。そのうちの1軒、福本妙子さん(75)が、アイガモ農法を採り入れたのは平成12年のこと。「親から受け継いだ大事な田んぼに、生き物が暮らせる環境を取り戻したかった」と話す。化学肥料や農薬を使った稲作は、手間は少ないものの、ドジョウやカエルがいなくなるというマイナス面もあるからだ。

 毎年、大阪府松原市にある河内鴨の専門店「ツムラ本店」からヒナを分けてもらう。

 パトロール隊は、夜明けとともに出動し、雑草やウンカなどの害虫を食べる。フンは肥料となり、水かきでかき混ぜられた水田は、雑草が育ちにくくなる。

生まれたばかりのアイガモが、小さな羽を広げて伸びをする =5月18日、大阪府松原市のツムラ本店(渡辺恭晃撮影)
 とはいえ、エコなアイガモ農法は苦労も多い。イタチやカラスに、放ったばかりのヒナを襲われ全滅しかけたこともある。水田に防鳥ネットを張ってカラスの侵入を防ぎ、イタチは電柵を設けて撃退した。

 だが、今年になって、キツネが出没。電気の通っていない場所から水田に入り込み、5月に放鳥した半数近くが襲われ、40羽を追加で放すことになった。

 福本さんは「弱肉強食だと分かっていても、死んでしまったアイガモを見ると、くじけそうになった」という。電柵を強化したり、ロケット花火で追い払ったりして乗り切った。

エサをたくさん食べてすくすくと成長したアイガモ。稲と同じくらいまで大きくなった =7月30日、兵庫県三田市(渡辺恭晃撮影)
 7月末、青々と茂った稲がゆれ、泥だらけのアイガモがやってきた。稲穂の間をすいすいと泳ぎ回る姿にヒナの頃の面影はない。

 収穫が近づくと、パトロール隊も役目を終える。田んぼを去ったアイガモは、合鴨の肉として消費者に届けられるという。

水中にくちばしを突っ込んでエサを探すアイガモ =7月27日、兵庫県三田市(渡辺恭晃撮影)
 「お米を育ててくれたアイガモたちに感謝の気持ちでいっぱい」と話す福本さん。アイガモが守ったごはんを囲んで「いただきます」の笑顔が広がるのを楽しみにしている。




 【アイガモ】アヒルと野生のマガモの交雑交配種。アイガモ農法は、平成の初めごろ、農薬に頼らない米作りとして脚光を浴びた。全国各地で採り入れられるが、人工品種のため野生下への放鳥は禁止されている。
https://www.sankei.com/photo/story/news/180908/sty1809080001-n1.html

http://archive.is/6YyDE
posted by BNJ at 09:36 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする