2018年12月02日

(もっと教えて!ドラえもん)貴重な生物たくさん、奄美大島【朝日新聞デジタル2018年12月2日】

朝から!ドラえもん (C)Fujiko−Pro

 「生(い)きた化石(かせき)」とよばれるウサギに、青(あお)い鳥(とり)、幻(まぼろし)の花(はな)、日本一(にほんいち)美(うつく)しいカエル――。鹿児島県(かごしまけん)の奄美大島(あまみおおしま)には珍(めずら)しい生(い)き物(もの)がたくさんいて、世界自然遺産(せかいしぜんいさん)の候補ログイン前の続き地(こうほち)になっている。地球(ちきゅう)の宝(たから)として守(まも)っていきたいね。

 ■固有種(こゆうしゅ)がいる森(もり)は世界遺産候補(せかいいさんこうほ)だよ

 奄美大島(あまみおおしま)は九州(きゅうしゅう)と沖縄(おきなわ)の間(あいだ)に浮(う)かぶ面積(めんせき)712平方(へいほう)キロの島(しま)。サンゴ礁(しょう)の青(あお)い海(うみ)が有名(ゆうめい)だけど、世界自然遺産(せかいしぜんいさん)の候補(こうほ)になっているのはシイを中心(ちゅうしん)とした森(もり)なんだ。世界(せかい)でそこだけにしかいない「固有種(こゆうしゅ)」や、数(かず)が減(へ)って地球上(ちきゅうじょう)から姿(すがた)を消(け)すおそれがある「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」とよばれる貴重(きちょう)な生(い)き物(もの)がたくさんいるからだ。国(くに)のまとめによると、この島(しま)にいる固有種(こゆうしゅ)は、哺乳類(ほにゅうるい)や鳥類(ちょうるい)などの背骨(せぼね)がある動物(どうぶつ)が52種(しゅ)、昆虫(こんちゅう)836種(しゅ)。日本(にほん)の国土(こくど)の0・2%(パーセント)弱(じゃく)の面積(めんせき)だけど、国内(こくない)の絶滅危惧植物(ぜつめつきぐしょくぶつ)の約(やく)11%(パーセント)にあたる194種(しゅ)が集中(しゅうちゅう)しているんだ。

 そんな生(い)き物(もの)の代表(だいひょう)が、国(くに)の特別天然記念物(とくべつてんねんきねんぶつ)アマミノクロウサギ。耳(みみ)や脚(あし)が短(みじか)く、ウサギの仲間(なかま)で最(もっと)も古(ふる)い姿(すがた)をしているので「生(い)きた化石(かせき)」とよばれる。ルリカケスは瑠璃色(るりいろ)の羽(はね)を持(も)つ鳥(とり)で、アマミスミレは渓流沿(けいりゅうぞ)いのわずかな場所(ばしょ)にしか残(のこ)っていない。7年前(ねんまえ)に新種(しんしゅ)と認(みと)められたアマミイシカワガエルは、黄緑(きみどり)の体(からだ)にある金(きん)や黒(くろ)の斑点模様(はんてんもよう)から「日本一(にほんいち)美(うつく)しいカエル」といわれる。みんな固有種(こゆうしゅ)で絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)なんだ。

 貴重(きちょう)な生(い)き物(もの)が多(おお)い理由(りゆう)の一(ひと)つに、大昔(おおむかし)にユーラシア大陸(たいりく)と陸続(りくつづ)きになったり、離(はな)れたりをくり返(かえ)した歴史(れきし)がある。大陸(たいりく)から渡(わた)ってきた生(い)き物(もの)が古(ふる)い特徴(とくちょう)をとどめたまま残(のこ)ったり、島(しま)で独自(どくじ)の進化(しんか)をとげたりしたためと考(かんが)えられている。そばを流(なが)れる暖(あたた)かい海流(かいりゅう)のお陰(かげ)で暖(あたた)かく雨(あめ)が多(おお)い気候(きこう)となり、「命(いのち)のゆりかご」になる森(もり)が育(はぐく)まれたのも大(おお)きい。

 専門家(せんもんか)の調査(ちょうさ)で、この森(もり)は世界的(せかいてき)にも価値(かち)が高(たか)いと認(みと)められている。でも自然(しぜん)を守(まも)り続(つづ)ける仕組(しく)みが整(ととの)っていないと、世界遺産(せかいいさん)には登録(とうろく)されないんだ。目標(もくひょう)にする2020年(ねん)の遺産登録(いさんとうろく)に向(む)けて、みんなで準備(じゅんび)を進(すす)めないといけないね。

 ■チャレンジクイズ!

 奄美大島沖(あまみおおしまおき)の海底(かいてい)に「ミステリーサークル」と呼(よ)ばれる円模様(えんもよう)を描(えが)く魚(さかな)は何(なに)かな?

    *

 <正解者(せいかいしゃ)にプレゼント> 答(こた)えをお寄(よ)せください。抽選(ちゅうせん)で5名様(めいさま)に、「しつもん!ドラえもん 教(おし)えて!スポーツ編(へん)」をプレゼントします。1面(めん)の「しつもん!ドラえもん」から問題(もんだい)を集(あつ)めた本(ほん)です。「応募(おうぼ)ページ」http://www.asahi33.com/quiz/別ウインドウで開きますからご応募(おうぼ)ください。当選発表(とうせんはっぴょう)は、賞品(しょうひん)の発送(はっそう)をもってかえさせていただきます。

    *

 <前回(ぜんかい)の問題(もんだい)> 歌人(かじん)の石川啄木(いしかわたくぼく)は朝日新聞(あさひしんぶん)で働(はたら)いていたことがあったんだ。どんな仕事(しごと)をしていたかな?

 《答(こた)え 校正係(こうせいがかり)》

 ◇「しつもん!ドラえもん 教(おし)えて!スポーツ編(へん)」 12月(がつ)4日(か)(火〈か〉)小学館(しょうがくかん)より発売(はつばい) 定価(ていか)864円(えん)(税込〈ぜいこ〉み)

 お求(もと)めは全国(ぜんこく)の朝日新聞販売所(あさひしんぶんはんばいじょ)(ASA)、書店(しょてん)など。

 ◆毎月(まいつき)第(だい)1日曜日(にちようび)に掲載(けいさい)します。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13794434.html

http://archive.is/yEOI2

posted by BNJ at 22:40 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

佐世保 イワシ5000匹群れなす 九十九島水族館【毎日新聞2018年12月2日】

5000匹が新たに加わり一層大きな群れを形成するイワシ=長崎県佐世保市の海きららで2018年12月1日午前9時58分、綿貫洋撮影
 長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」の大水槽に1日、イワシ5000匹が搬入された。既存のイワシと合わせて7000匹となり、群れをなして泳ぐ光景に迫力が増した。

 同水槽にはサメ、エイ、サバなど約120種、1万3000匹を展示。中でもイワシは最も数が多いが、全国でも珍しい屋外型水槽のため、イワシはアオサギやミサゴなどの野鳥に食べられるほか、水槽内の大型魚からも食べられる。減っていくため定期的にイワシを補充している。

 静岡県から取り寄せた5000匹のイワシは体長15センチ前後。トラックからクレーンを使って水槽に放たれると元気よく泳ぎだした。イワシは地味な魚だが、銀色に輝きながら群れの形をめまぐるしく変化させることから人気がある。【綿貫洋】
https://mainichi.jp/articles/20181202/k00/00e/040/166000c

http://archive.is/Ata9a

大学倶楽部・中央大 コウノトリ教育、高評価 鷲谷教授が島根・西小で“押しかけ授業”【毎日新聞2018年12月2日】

西小での授業を自ら希望した中央大の鷲谷いづみ教授

DNAを調べるため、ドジョウを採取した西小児童。コウノトリを教材とした教育が高く評価された
 コウノトリの繁殖地・島根県雲南市大東町の市立西小学校で10月、中央大の鷲谷いづみ教授(保全生態学)が「イースター島とコウノトリ」をテーマに授業をした。里山や水辺の生物多様性の保全と再生に関する幅広い研究で知られる鷲谷教授は、コウノトリを教材に生態系や環境について学ぶ西小の教育を高く評価した。

 「みなさんの学校でやっていることは、本当に素晴らしい。とても良いコウノトリの見守り活動をしている。これからも続けてほしい」。鷲谷教授は授業で、児童たちに語りかけた。東大大学院教授を経て現職。日本生態学会功労賞などを受賞、「保全生態学入門−−遺伝子から景観まで」「自然再生−−持続可能な生態系のために」の著書がある。

 恵まれた自然に支えられ、高度な文明が発達しても、健全な生態系を損なえば、文化や人心も荒廃する教訓として南太平洋の島・イースター島を授業で紹介。子や孫のことを考え、資源を使い尽くさないことや、生き物を絶滅させない重要性を説明し、「コウノトリがいる地域は、豊かな生態系がある証拠。雲南はコウノトリに選ばれた土地」とたたえた。

 雲南市大東町では、2年連続でコウノトリ4羽が誕生した。生態系保全にデータを役立てるため、餌になっている地元のドジョウのDNA調査に乗り出すなどの西小の活動を知った鷲谷教授は「授業をさせてください」と学校に連絡して今回の授業を実現させ、自ら“押しかけ授業”と名付けた。

 授業を終えて、6年の糸川涼さん(12)は「元々生息している生き物を大切にしないと、生態系が崩れると感じた。コウノトリが暮らす環境を守りたい」と感想を述べた。青木結菜さん(11)は「西小の取り組みが評価されて、うれしい。コウノトリのためになることをしたい」と感じた。上原大芽さん(12)は「周辺の他の学校にも呼びかけて、より良い環境をつくりたい」と話していた。【山田英之】
https://mainichi.jp/univ/articles/20181129/org/00m/100/003000c

追跡 コウノトリ教育、高評価 鷲谷・中央大教授、西小で“押しかけ授業” 繁殖地の雲南 /島根【毎日新聞2018年11月20日】
西小での授業を自ら希望した鷲谷いづみ・中央大教授=島根県雲南市の同校で、山田英之撮影
 コウノトリの繁殖地・雲南市大東町の市立西小学校で先月、鷲谷いづみ・中央大教授(保全生態学)が「イースター島とコウノトリ」をテーマに授業をした。里山や水辺の生物多様性の保全と再生に関する幅広い研究で知られる鷲谷教授は、コウノトリを教材に生態系や環境について学ぶ西小の教育を高く評価した。【山田英之】

 「みなさんの学校でやっていることは、本当に素晴らしい。とても良いコウノトリの見守り活動をしている。これからも続けてほしい」。鷲谷教授は授業で、児童たちに語りかけた。東大大学院教授を経て現職。日本生態学会功労賞などを受賞、「保全生態学入門−−遺伝子から景観まで」「自然再生−−持続可能な生態系のために」の著書がある。

 恵まれた自然に支えられ、高度な文明が発達しても、健全な生態系を損なえば、文化や人心も荒廃する教訓と…

雲南市大東町では、2年連続でコウノトリ4羽が誕生した。生態系保全にデータを役立てるため、餌になっている地元のドジョウのDNA調査に乗り出すなどの西小の活動を知った鷲谷教授は「授業をさせてください」と学校に連絡して今回の授業を実現させ、自ら“ …

https://mainichi.jp/articles/20181120/ddl/k32/100/374000c

http://archive.is/cvJmj
http://archive.is/fQIcp
posted by BNJ at 22:21 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宮沢賢治作品の息づかい感じる原画22点 絵本作家の個展【神戸新聞NEXT2018年12月2日】

舘野鴻さんが描いた原画と、標本を見比べながら楽しめる会場=三田市弥生が丘6、人と自然の博物館

フクロウ=三田市弥生が丘6、人と自然の博物館

かけす=三田市弥生が丘6、人と自然の博物館

トキ=三田市弥生が丘6、人と自然の博物館

ハチドリ=三田市弥生が丘6、人と自然の博物館

 昆虫をじっくり観察して細かに描く絵本作家・舘野鴻さん(50)=神奈川県=の作品展が、兵庫県三田市弥生が丘6の県立人と自然の博物館で開かれている。作家・宮沢賢治(1896〜1933年)の童話や詩に登場する鳥を描いた画文集「宮沢賢治の鳥」で手掛けた原画を展示。鳥の息づかいを感じさせる22点が並ぶ。来年1月6日まで。

 舘野さんは横浜市出身。子どもの頃から、細密画で知られる画家・故熊田千佳慕さんに師事した。一方で中学生の時、昆虫に興味を抱いた。とりわけ気候に合わせて生き抜くため、地域によって足の長さや触角に違いがあるオサムシに夢中になった。

 大学時代、珍しいオサムシを求めて訪れた北海道で奇妙な体験をした。106匹を捕まえた場所の近くが、江戸時代に幕府の弾圧で106人の隠れキリシタンが殺害されたと伝わる山だった。命について考えた。美しく描くことで生き物の供養になればと、目に見える部分は徹底的に細かく描く画風になった。

 画文集は2013年、賢治の作品を研究する文学作家・国松俊英さんとともに着手。フクロウやカワセミ、トキ…。本を読み込み、物語に出てくる鳥の標本を見たり、動物園に足を運んだりし、22枚の原画を書き上げた。

 妹を亡くした傷心の賢治が、樺太へ旅して作ったとされる詩「白い鳥」をモチーフにしたハクチョウは、体の部位によって異なる羽根の形や生え方を意識して描写した。醜いと嫌われたヨタカが星になる童話「よだかの星」では、くちばしの周りの毛まで一本一本、繊細に描いている。

 会場には、原画とともに鳥の標本を並べ、賢治の著書も置く。舘野さんは「賢治が愛した鳥は、今も生きている鳥と同じ。世界観を楽しみながら、どんな風に見ていたか考えてみて」と話している。

 9日午後1時からは舘野さんによるギャラリートーク、同1時半〜3時は一緒に絵を描く講座もある。いずれも参加無料。入館料は大人200円、大学生150円、高校生以下無料。月曜休館。同館TEL079・559・2001

(山脇未菜美)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sanda/201812/0011868466.shtml

http://archive.is/wwjjj
posted by BNJ at 22:13 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

和歌る?紀になる! コウノトリ、県内に飛来 市民も関心 自然保護、高まる意識 /和歌山【毎日新聞2018年12月2日】

和歌山市加太の森林公園上空を飛ぶコウノトリ=和歌山市加太で、土橋進さん撮影
 県内で今年、国特別天然記念物・コウノトリの飛来が多数確認されている。13年前から兵庫県で放鳥されている個体が数多く飛来するようになったことに加え、市民有志によるモニタリング体制が充実してきたことが背景にある。湿地生態系の食物連鎖の頂点に立つコウノトリは自然の豊かさのバロメーターとも言え、コウノトリを通じた住民の自然保護意識の高まりに期待が集まっている。【砂押健太】

 コウノトリは日本を含む極東に生息し、田や川、湿地でカエル、ヘビ、小魚などを捕食する。国内の野生種は…
https://mainichi.jp/articles/20181202/ddl/k30/040/213000c

http://archive.is/1YoUQ
タグ:コウノトリ
posted by BNJ at 22:09 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鹿児島)ペンギンのお散歩、初日は緊張?よちよち5分【朝日新聞デジタル2018年12月2日】

子どもたちに見守られながら歩くフンボルトペンギン=2018年12月1日、鹿児島市平川町

 よちよちと初日は約5分間――。鹿児島市の平川動物公園で1日、恒例のイベント「フンボルトペンギンのお散歩」が始まった。ペンギン舎で暮らす24羽のうち、「参加を希望した」という3羽が、ひと時の非日常を楽しんだ。

 運動不足の解消や脚の病気の予防などが目的。本来は、約80メートル離れたインドゾウ舎前の間を約15分かけて往復する予定だったが、3羽はペンギン舎近くで歩みを止めた。「初日で緊張したのかな」(担当飼育員)。それでも散歩を見守った大勢の入園客からは「かわいい」の声がとんだ。

 ペンギンの散歩は来年4月までの金・土・日曜と祝日の午後3時から。問い合わせは同園(099・261・2326)へ。(ライター・知覧哲郎)
https://www.asahi.com/articles/ASLD141DLLD1TLTB004.html

http://archive.is/3BJK4

1万4286羽観測 出水平野、4回目調査【読売新聞2018年12月2日】

朝日を浴びて一斉に飛び立つツルの群れ

 国内最大のツル越冬地・出水市の出水平野で1日早朝、今季4回目の羽数調査が行われ、計1万4286羽が観測された。昨年同期(1万4137羽)とほぼ同数で、内訳はナベヅル1万3696羽、マナヅル574羽、クロヅル10羽、カナダヅル4羽、ナベクロヅル2羽だった。

 調査は未明から行われ、地元の中学生や県ツル保護会の会員ら約80人が担当。市ツル観察センター周辺に広がる荒崎、東干拓の両地区で数えた。福岡県から夫婦で訪れた瀬木孝寿さん(89)は「初めて見たが、朝日を浴びて一斉に飛び立つ姿が美しい」と感激していた。

 過去最多は2015年度の計1万7005羽。次回調査は15日。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20181201-OYTNT50062.html

http://archive.is/qi5Sa
posted by BNJ at 10:46 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トキ放鳥10年 人との共生を実現できるか【読売新聞2018年12月2日】

 人と野生生物が、無理なく共生できる環境の整備を進めたい。

 新潟県の佐渡島で進められているトキの放鳥が10周年を迎えた。

 現在、約370羽が野生の下で生息する。放鳥されたトキが生んだ子供たちが過半数を占める。環境省は、2020年ごろに220羽を自然界に定着させる目標を掲げていたが、6月に達成した。

 順調な増加は、地元住民を始めとする関係者の協力の成果だ。

 淡い紅色の羽が特徴的なトキは、かつて東アジアに広く分布した。日本でも、あちこちで優雅な姿を見せていた。学名は「ニッポニア・ニッポン」だ。

 だが、羽毛を目的とする乱獲や、水田への農薬散布による餌の減少などで、生息数が激減した。水田を荒らす害鳥として、虐げられた時期もあった。佐渡島で03年に最後の野生のトキが死んだことで、日本産のトキは絶滅した。

 日本が発展する中で、あおりを食って消えた野生生物の代表だ。それだけに、復活事業は、自然環境再生の象徴的な取り組みとして注目されてきた。

 現在のトキは、中国から提供された5羽を元にする。人工繁殖を経て、放鳥を繰り返してきた。

 年1億円以上の国費が投じられているが、忘れてはならないのは、住民の手助けだ。農薬を減らし、冬も田に水を張って餌のドジョウなどを確保した。市民ボランティアも、トキの観察や餌をついばめる水辺の環境作りに携わった。

 絶滅した生き物を復活させるためには、多くの人々の力が必要であることを物語っている。

 生息数の増加で、トキの放鳥事業は、人との共生という新たな段階に入りつつあると言えよう。共生の実現に向けた工夫が、これまで以上に求められる。

 協力農家が栽培する米は、認証米として販売されている。そのブランド価値を高め、売り上げを増やすことが、生産者の意欲向上につながる。農家の高齢化が進む中、トキの増加に伴って水田の作付面積をどう増やすか、は難題だ。

 本州に飛来して定着するトキも、今後は現れるだろう。その際は、佐渡島でのノウハウを最大限に生かす必要がある。

 北海道鶴居村では、タンチョウの保全に力を注ぐ。兵庫県豊岡市でも、コウノトリを守る活動が盛んだ。個体数が回復するにつれて、生息地の確保や農作物への被害といった課題が顕在化している。

 情報を交換しながら、共生へのより良い方策を探りたい。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20181201-OYT1T50145.html

http://archive.is/RhOmz
posted by BNJ at 10:44 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする