2015年01月08日

黄身に東京も恋 名古屋コーチン卵人気【東京新聞2015年1月8日】

 高級鶏肉として知られる「名古屋コーチン」が人気だ。最近はとりわけ、濃厚なうま味が特長の卵に注目が集まっている。プチ贅沢(ぜいたく)趣向を映してか、コーチン卵を使ったメニューを売り物にする飲食店も増えており、2014年の卵用のヒナ鳥出荷数は過去最高になる見通し。業界は、肉と卵をセットにした販売促進も狙っている。
 炭火で焼いた香ばしい鶏肉に、まろやかな黄身が口の中で混ざり合う。東京・霞が関の鶏料理居酒屋「鳥開総本家」が提供する「究極の親子丼」。コーチン卵三個を使い、女性会社員らにもてはやされている。
 名古屋発祥の同店ではコーチンのだし巻き玉子やプリンも用意する。「コーチンの黄身は弾力があり色も鮮やか。味にこくがある」と杉山広樹料理長(42)はその魅力を語る。
 新宿区神楽坂の「風雅(ふうが)すたいるカフェ」はコーチン卵のお茶漬けを三年前から出し、人気メニューという。卵かけご飯に熱いだしをかける。マネジャーの井口玲奈(れな)さん(30)は「黄身の濃い黄色とご飯の白のコントラストがきれい。だしをかけても、卵のうま味がしっかりあります」。
 コーチン卵料理の歴史は実は浅く、愛知県が〇〇年に採卵用の品種をつくってから。一三年には県が産卵能力を高めた品種に改良したこともあり、一四年の出荷羽数は十一月末時点で九万八千羽に。一二年の十万一千羽を超え、過去最高となるのが確実だ。
 コーチン卵が魅力を集める秘訣(ひけつ)は卵黄の味のうまさと濃さにある。県農業総合試験場(長久手市)の調査では、一般的に流通している白色レグホンの卵と比べ、卵黄のうま味は一〜二割ほど、粘度は二倍ほど高かった。値段も三〜五倍ほどする。
 一方でコーチンは白色レグホンに比べ年間の産卵数が二割程度少なく、安定的な供給に弱みがある。このため、生産者がグループを組み、出荷する卵を融通し合う取り組みも始まっている。知多半島の農家四軒で協力し合う愛知県大府市の鶏卵農家、花井千治さん(53)は「高まる需要にも応えられる出荷体制にしていきたい」と意気込んでいる。
 <名古屋コーチン> 愛知県特産の鶏の品種で、日本三大地鶏の一つ。明治時代、旧尾張藩士の海部壮平・正秀兄弟が、尾張地方の地鶏と中国の輸入種を交配してつくり出した。戦後、海外品種に押されて陥った絶滅の危機を乗り越えブランド地鶏として定着。肉はブロイラーに比べて日数をかけて育てるため、こくと歯応えがある。卵は白色レグホンなどと比べやや小さめで、表面に「桜吹雪模様」といわれる白い斑点がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015010802000245.html


posted by BNJ at 23:30 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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