Googleなどの出資により昨年2月から運転を開始したカリフォルニア州の世界最大の太陽熱発電所「Ivanpah Solar Power Facility」で自然環境に関わる大きな問題が生じていることがCalifornia Energy Commissionが公表した資料により判明した。
Ivanpah Solar Power Facilityは、3500エーカーもの広大な面積に、反射鏡を設置し、その反射鏡を使って集約した太陽熱を利用して蒸気を作ることでタービンを動かして発電を行うというものとなる。しかし、運転開始後、野生の鳥が敷地内に入り込むとほぼ瞬時に焼き鳥状態となり、これが原因となる野生の鳥類の死亡件数が看過しえない数字に達していることが判明したからとなる。
反射鏡による熱で敷地内の上空を飛行中の野生の鳥類が死亡に至る可能性は、これまでの太陽熱発電所の実験などでは報告されてことはなく、実用太陽熱発電所の運用を開始してから初めて明らかになったこととなる。
今のところ、Ivanpah Solar Power Facilityはまだ運用開始してから1年が経過していないこともあり、施設がどれだけ野生の鳥類に影響を及ぼすかについては、はっきりとは判っていない。
しかし、これまでに判っている数だけでも死亡した野生の鳥類は相当数に及んでいる可能性が指摘されており、今後、自然の生態系への影響度をどのようにすれば減少させることができるのかが、太陽熱発電所の大きな課題点ともなっている。
http://www.businessnewsline.com/news/201501150935420000.html
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