2015年02月16日

富士市出身の画家 井上恒也の花鳥画が帰郷【YOMIURI ONLINE2015年2月16日】(エゾカケス)


これまで三井生命保険本社内に掲示されてきた井上恒也の花鳥画(三島市の佐野美術館で)
 ◆遺作6点 三島の美術館に

 近代花鳥画の先駆者で富士市出身の画家、井上恒也(1895〜1979年)の作品6点が先月30日、三島市中田町の佐野美術館に寄贈された。作品は、恒也の弟が社長を務めた三井生命保険が長く所有しており、一般公開は過去にほとんどないという「幻の恒也作品」だ。同社は「貴重な絵なので古里静岡で保存、公開してほしい」としている。

 同館によると、恒也は旧田子浦村(現富士市宮島)の大地主の家で生まれ育った。東京美術学校(現東京芸術大)では、川合玉堂などに日本画を学んだ。在学中、文展に入選し、以降、日本美術展覧会などで入選を重ねた。

 恒也は動植物を好んで描き、特に鳥を得意とした。精密な写生と鮮やかな彩色の作風は、古来の花鳥画と異なり、近代花鳥画の礎となった。同館の初代館長は親交があり、その縁で、作品をはじめ関係資料約150点を所蔵する。

 没後の85年には、七回忌にあわせ遺作展を開催。この時、出品協力を頼んで展示したのが、同社の所有する6点だった。

 恒也の弟・井上八三氏(故人)は、同社によると、47〜65年に社長、65〜68年に会長を務めた。作品は役員室や会議室などに飾られ、一部の社員しか見ることはできなかった。一昨年秋の本社移転に伴って、作品の帰郷≠決めたという。

 6点は縦約70〜50センチ、横約65〜50センチの大きさ。カケスを描いた「林中初夏」、湖面にカモが浮かぶ「湖心」のほか、「モロコシ畑のエゾカケス」「カモシカの子」など。円熟期の58〜78年に制作されており、いずれも精妙な筆遣いばかり。

 贈呈で同館を訪れた有末真哉社長は「ゆかりのある土地に戻し、大切に保存してもらうのが、作家にも、作品にとっても望ましいことと思う」と話した。同館は今後、30年ぶりとなる一般公開を検討するという。
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20150215-OYTNT50302.html

ttps://archive.today/rWkWs

posted by BNJ at 22:19 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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