2015年02月19日

癒やされ 心羽ばたく(記者推し!)【朝日新聞デジタル2015年2月19日】(猛禽類カフェ)

 タカやフクロウなどの猛禽(もうきん)類の人気が高まりつつあるという。こうした鳥たちを見ながら、お茶などを楽しめる「猛禽類カフェ」も出てきている。勇壮な姿にひかれるだけではない。よく見ると可愛い顔をしてると、女性客の姿も目立つ。

 

 徳川家康も鷹狩りで訪れた東京都三鷹市。井の頭公園西園近くに喫茶店「鷹匠(たかじょう)茶屋」はある。ある休日、午後1時の開店と同時に、次々と客がやって来た。

 店内は15畳ほど。普通の喫茶店と違うのは、店内の3分の1ほどがガラスで仕切られ、鳥たちの部屋となっていることだ。止まり木には、ハリスホークやオオタカなど10羽ほどの猛禽類。客たちは、食事やケーキなどを楽しみながら、鳥たちの様子を眺め、猛禽類談議に花を咲かせる。

 客の大半は女性客だが、怖がる様子はない。「癒やしを求めて来ました」と話すのは新潟市の川内綾子さん(35)。東京観光のついでに、立ち寄ったという。「目が大きくてかわいい」と、携帯電話で鳥たちを撮影していた。

 横浜市の金子麻子さんは、メガネフクロウのピノ(1歳)を連れて来店した。「この子と一緒に入れるのが魅力ですね」

 オープンは2011年。店主の佐々木薫さん(55)は小さい時から鳥が好きで、鷹匠のもとに通って、扱い方などを学んだ。当初は仲間が集まれる場所を考えていたが、開店すると仲間以外にも好評だった。

 ハリスホークのレイラ(メス、1歳)を連れて、佐々木さんと近くの広場へ。人の少ない場所で、足からリードをはずす。パッと数十メートル先の木に飛び移ったが、佐々木さんに呼ばれると、腕に戻ってきた。

 どこかに飛んで行ってしまうのでは、とちょっとハラハラしたが、佐々木さんは落ち着いた様子で「信頼関係があるからね」。短い距離から訓練し、徐々にならしていく。ひなのころからしつけるため、人や野鳥を襲わないという。

 「遠くから自分の手に戻ってくるのが魅力」とは三鷹市の会社員、増沢尚子さん(50)だ。4年ほど前から自分でもタカを飼い、休日は鷹匠でもある佐々木さんのもとで訓練を重ねる。「タカは素直で、つきあうほど魅力が増します」

 

 実際に飼うとなると色々な規制や、難しさがあるように思えるが。

 環境省によると、野生の猛禽類を勝手に捕獲することはもちろん厳禁。だが、合法的に海外から輸入したり、それらを繁殖したりしたヒナの購入は可能。イヌワシなどの特定の大型種は都道府県知事の許可が必要だが、特定種でないフクロウやタカは特別な許可がなくても飼育できるという。

 佐々木さんの店でも、ヒナを扱う。清潔に保てば室内でも飼えるため、マンションで飼う人もいる。以前は男性が中心だったが、最近では女性客や家族ぐるみで購入するケースが目立つという。

 購入希望者には、2〜3カ月かけてエサの裁き方やタカの扱い方を教える。飛ばせるようになるには半年ほどはかかるが、訓練すれば小学生でも飛ばせるようになるんだとか。

 ただ、佐々木さんは「しっかりと勉強した人にしか販売しない」。ハリスホークなど中型のタカの寿命は25〜30年。「ちゃんと面倒をみる覚悟がないと飼えません」と釘を刺す。

 目の前で飛ぶ姿を見て、ちょっと心が揺らいだが、私にはカフェで眺めて楽しむのがよさそうだ。(塩入彩)
http://www.asahi.com/articles/ASH2J4VLHH2JUTIL031.html

ttps://archive.today/xlIBf

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: