2014年10月29日

もうひとつの動物園:守り・伝える/58 ライチョウ/4 /東京【毎日新聞2014年10月29日】

毎日新聞 2014年10月29日 地方版

 ◇生活実態を調査

 ニホンライチョウ(以下ライチョウ)を富士山に放鳥した翌年の1961年、長野県大町市の市立大町山岳博物館と信州大学は北アルプスの爺(じい)ケ岳でライチョウの生活実態を記録した。5〜10月の毎日、夜明けから日没までライチョウの行動を至近距離で観察。63年には3〜4月の40日間にわたって連続調査を実施した。冬季以外の基本的な生活が明らかになった。

 春分の頃、雪化粧した爺ケ岳の稜線(りょうせん)は黒い部分が目に付くようになる。山頂に夜明けが訪れると、ライチョウはねぐらから餌場に飛来し、コメバツガザクラやミネズオウなどツツジ科の植物をついばむ。

 冬の間、群れで暮らしていた雄たちは順位を争って縄張りを確立する。日増しに赤みを増す目の上の「肉冠(にくかん)」を開き、頭を突き出して威嚇し合う。4月下旬、雌も高山に姿を現す。純白だった羽に黒褐色の羽毛が交じり始め、頭や首、背が黒くなる。

 大学生の時、同博物館の調査に参加した宮野典夫館長(63)は「ライチョウはチャボほどの大きさ。ずんぐりした体形と体の割に短い翼は飛ばないイメージだったが、鋭い羽ばたきで一気に飛び去った時は自分にも羽があればと思った」。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20141029ddlk13040139000c.html

ttps://archive.today/babrq

タグ:ライチョウ
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