2015年03月04日

もうひとつの動物園:守り・伝える/70 ライチョウ/16 /東京【毎日新聞2015年3月4日】

 ◇単独飼育で争い防止

 上野動物園では2009年7月、スバールバルライチョウのひなが2日間で50羽ふ化した。当時、飼育ケージを作製中で、一つの木箱でひなを管理していた。ふ化7日後、ひなが争い始めた。同園の高橋幸裕さん(49)は「集団飼育が原因。42日後までに全羽を単独で飼育した」と振り返る。

 その後完成したアルマイト製ケージは幅55センチ、高さ55センチ、奥行き80センチ。床面積は新聞紙1枚分だ。床面は金網で排せつ物や食べかすは下に落ちる。ケージはステンレス製ラックに2段3列で収納。単独飼育を基本に、交配させる場合は側面の仕切り板を外すと同居が可能になる。

 同年11月、第10回ライチョウ会議を都内で開いた。スバールバルライチョウで飼育技術の確立を目指す趣旨に賛同した多摩動物公園、富山市ファミリーパーク(富山県)、いしかわ動物園(石川県)、長野市茶臼山動物園(長野県)が参加を表明。13年には横浜市繁殖センターも加わった。14年3月末現在、6施設で86羽(雄49、雌37)を飼育している。

 高橋さんは「参加施設が多いほど飼育や疾病などの知見は集まる。情報を共有し、日本中の動物園などに広め、ニホンライチョウの保全につなげたい」と話した。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20150304ddlk13040007000c.html

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ttps://archive.today/Ykxay

タグ:ライチョウ
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