2015年04月04日

コウノトリ50羽縄張り争い 兵庫・豊岡【YOMIURI ONLINE2015年4月4日】

縄張り争いを繰り広げるコウノトリ。侵入する鳥を追い払うシーンも(兵庫県豊岡市で)=松田聡撮影

 兵庫県豊岡市で、国の特別天然記念物コウノトリの縄張り争いが激化している。一時は国内で絶滅したが、県がまちおこしのために人工飼育し、生育環境を整えたところ、国内の野生の7割に当たる約50羽がすみ着く予想外の過密状態に。このままでは、伝染病などで再び絶滅の道に突き進む懸念もあり、繁殖に関わった専門家は頭を悩ませる。(松田聡)

 コウノトリは、国内では1971年に絶滅。同県が「自然豊かなまちをアピールできる」と、85年に旧ソ連から譲り受けた幼鳥を県立コウノトリの郷さと公園(豊岡市)で育て、2005年に5羽を初放鳥した。同県の朝来あさご市と養父やぶ市でも放鳥に次々と成功し、2世、3世も含めて現在、全国で約70羽が確認されている。

 同公園によると、そのうちの約50羽が豊岡市内の川沿いを中心に生息。田んぼを持つ住民が、コウノトリの餌場を確保するため、ドジョウやカエルなどがすみやすい農薬を減らした農法を導入し、冬場も田んぼに水を満たすなどして住環境を整えているためだ。市や県も、巣作りに適した巣塔を建てて、繁殖を見守る。

 だが、親鳥の縄張りは半径2キロで、活動範囲が重複。ここ数年、春先の繁殖期に入ると、ペアが餌場に侵入した他のコウノトリを威嚇したり、巣を奪い合ったりするようになった。09年には1羽、14年には3羽のヒナが、他のコウノトリに襲われて死んでいる。

 コウノトリは仲間と暮らす習性があり、冒険心のある若い鳥が遠出することがあるが、多くが豊岡に戻る。餌が豊富な湿地作りが全国で進めば生息地は広がるが、現時点で豊岡市の約50羽が分散する可能性は低く、鳥インフルエンザに感染すると激減する恐れもある。

 同公園の山岸哲園長は「1か所にこれほど多くのコウノトリが居着くとは想定できなかった。このままでは巣や餌場が足りなくなる。豊岡のノウハウを全国に広げ、少しでも生息地を増やさなければ」と話す。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150404-OYO1T50015.html

ttps://archive.today/eU9Ff

posted by BNJ at 21:30 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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