2015年04月08日

県の鳥カササギ、佐賀平野から飛び出した 長崎、熊本でも確認【産経ニュース2015年4月8日】

佐賀県の鳥カササギ。生息圏が拡大していた
 国内では佐賀平野を中心とする地域にだけ生息し、天然記念物にもなっている野鳥カササギが、福岡や長崎などに生息域を拡大していることが、佐賀県の調査で分かった。佐賀平野で数が減ったことから「カラスとの生存競争に敗れたのではないか」と危惧する声もあったが、密集状態になっていた佐賀から、周辺に勢力圏を拡大したようだ。

 カササギは人間の集落近くに生息することが多く、毎年3〜6月にかけて、樹木や電柱に巣を作り、ヒナを育てる。佐賀平野を中心とした「カササギ生息地」は国の天然記念物に指定されている。

 地元・佐賀では、なじみ深く、県の鳥にもなっているが、数年前から「カササギの姿を見なくなった」との声が県などに寄せられるようになった。民間の研究者からも「カラスが集団でカササギを襲い、巣を奪うケースも見られる」と指摘する意見があった。

 佐賀県は平成23年度から26年度までかけて、カササギの生息調査と検証を進めた。

 電柱を管理する九州電力も加わった調査の結果、佐賀県内の電柱に作られたカササギの巣は、平成5年度は約1万個あったが、25年度は約5200個だった。半減はしているが、昭和40年代と同程度の巣の数だったという。

 一方、かつてカササギが生息していなかった福岡県の玄界灘沿岸や長崎県東部、熊本県北部に拡散していることも判明した。

 こうしたデータから佐賀県は、電柱に巣作りするようになったカササギが、昭和後期から平成にかけて、人の目につきやすい市街地で爆発的に増加した。その後、エサ不足などから他の地域に拡散し、佐賀平野では以前の密度に戻ったと結論付けた。

 また、佐賀平野におけるカラスのねぐらと、カササギ減少率の間には相関関係はなく、カラスがカササギ減少の原因とは断定できなかったという。

 佐賀県教育庁文化財課の担当者は「渡り鳥と違い、カササギはあまり遠くまで飛べず、山を越えることは少なかった。ところが、佐賀平野周辺で開発が進み、障害だった山が減る一方、巣となる電柱が増えたことで、他の地域に進出したようだ」と語った。

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【用語解説】カササギ

 スズメ目カラス科。体長約40センチとカラスより一回り小さい。黒と白の鮮やかなツートンカラーが特徴で、非常に賢い鳥といわれる。中国から欧州まで北半球に広く分布するが、日本国内では佐賀、福岡の一部地域のみに生息。豊臣秀吉の朝鮮出兵に際し、「カチカチ」という鳴き声が「勝ち」に繋がり縁起がいいとして、佐賀藩主・鍋島直茂ら九州の大名が朝鮮半島から持ち帰って繁殖したともいわれる。カチガラスとも呼ばれる。
http://www.sankei.com/region/news/150408/rgn1504080048-n1.html

ttps://archive.today/W93SC

タグ:カササギ
posted by BNJ at 13:31 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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