2015年05月02日

和歌山公園動物園100年 多彩イベント予定【YOMIURI ONLINE2015年5月2日】(フラミンゴ/水禽舎)

 和歌山城(和歌山市)の南の丸にある和歌山公園動物園が今年で100周年を迎えた。この機会に改めて市民に親しんでもらおうと、市はこの1年間、様々な記念イベントを開く。(梨木美花)

 現在、動物園で飼育されているのは33種107頭(匹、羽)。園内は、フラミンゴなど主に鳥類が暮らす「水禽すいきん園」と、ペンギンやリスザルがいる「童話園」の二つのゾーンに分かれている。

 動物園の一番の人気者は1994年から飼育されているツキノワグマのベニー(メス、推定21歳)だろう。水禽園の向かいの熊園舎で過ごすが、おっとりした性格で知られる。来園者から「ベニーちゃ〜ん」と呼ばれると、のっそりと振り向き、愛嬌あいきょうたっぷりの表情を見せる。

 最近は和歌山城を訪れた外国人旅行者が目立つほか、地元の家族連れやカップルもよく足を運ぶ。小さい二人の子どもを連れ、月に1度は訪れるという和歌山市の主婦、武内朋香さん(30)は「お金もかからず、散歩がてら気楽に訪れられるのが魅力。子どもも大好きな場所です」と笑顔だ。

 100年の歴史を刻んできたが、なぜか細かい記録は残っていない。リニューアルされた1970年から記され始めた動物の飼育台帳がほとんど唯一、参考にできる文献だ。

 過去の新聞記事などを参照すると、同園の歩みは1915年、大正天皇の即位の儀式に合わせた記念事業として市が整備に着手したことが起源という。日本で古い歴史を誇る動物園は、上野動物園(1882年)、京都市動物園(1903年)、天王寺動物園(1915年)だ。これらに次ぐ歴史と見られ、和歌山市の担当者は「市の進取の精神の一端が見て取れる」と胸を張る。

 官の力だけでなく、民も動物園の運営を支えてきた。現在、ベニーが暮らす熊園舎は、72年にメリカという熊の飼育が始まる際にアメリカと県在住の2人の篤志家の寄付で建てられたものだ。景気の低迷で市の財政が悪化する中、2011年からは個人は一口300円、団体は一口1万円のサポーター制度を導入。餌代やスタッフの人件費などで年間約7000万円の経費がかかるが、このうち数十万円は市民らの寄付が充当されている。

 飼育する動物は専門業者から購入したり、他の動物園と交換したりして調達する。みさき公園(大阪府岬町)から交換でビーバーの提供を受け、福井県の動物園からはリスザルのペアを借りるなどしている。

 5月5日の100周年記念イベントでは、動物園の新しいロゴデザインやキャッチフレーズの人気投票を実施する。ベニーのお部屋公開(午後に2回)やミニホースのブラッシング体験(同)などもある。

 これ以外にも記念イベントとして夏には動物の中から代表の園長を来場者で決める“選挙”や、秋には夜の動物観察会などが予定されている。

 動物園は年中無休。問い合わせは、市和歌山城整備企画課(073・435・1044)へ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20150501-OYTNT50263.html

ttps://archive.is/0LRS5

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