2015年04月29日

もうひとつの動物園:守り・伝える/76 ライチョウ/22 /東京【毎日新聞2015年4月29日】

 ◇難しい生息環境の維持

 1961年、信州大学と連携し北アルプスの爺(じい)ケ岳でライチョウの実態調査を開始した長野県大町市の市立大町山岳博物館。同博物館の宮野典夫さん(63)は今年3月に館長を退いたが、指導員として40年の保全経験を伝え続ける。同博物館のライチョウ低地飼育の取り組みは、その後上野動物園など7施設に広がっている。

 ライチョウが住む北アルプスに降った雪や雨から、豊かな水が生まれる。11年の東京電力福島第1原発事故で、都内の浄水場の水から放射性ヨウ素が検出された。都は一部の自治体の都民に、乳児の水道水の飲用を控えるよう呼びかけた。大町市の職員は同年4月、姉妹都市提携を結ぶ立川市へ8リットルのペットボトル飲料水300本をトラックで送り届け、同市内の保育園に配布されるなどした。

 ただ、ライチョウの生息環境の維持は難しい。気象庁によると、日本の夏の平均気温は100年あたり約1・06度の割合で上昇している。ライチョウが暮らす高山の環境はわずかな変化でも影響を受ける。

 大町山岳博物館では6月にライチョウの新施設が完成予定で、04年から中断しているライチョウの飼育再開も遠くない。ライチョウが暮らすことができる山岳を、次の世代に残していきたいと思う。【斉藤三奈子】
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20150429ddlk13040038000c.html

ttps://archive.is/qPgI8

タグ:ライチョウ
posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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