2015年05月10日

カラスの巣「いたちごっこ」悩んでます 除去数管内最多の7192個【山形新聞2015年5月10日】

撤去されたカラスの巣

 カラスの繁殖が盛んになる春先、県内各地の電柱に多くの巣が作られ、関係者たちは頭を悩ませている。東北電力山形支店が2014年度に除去した巣の数は7192個に上り、新潟県を含む同社管内で断トツ。専門家によると、背景には落葉樹に営巣する習性がある「ハシボソガラス」が他県に比べて多く生息していることが考えられるという。「カラスは頭がいいので…」。取り除いては作られる「いたちごっこ」に同支店は苦心している。

 同支店によると、カラスの営巣時期は3〜6月で、4月ごろがピークとなる。同電力の管内で除去した巣の数は14年度の比較で、新潟県は5655個、青森県は2500個となっており、本県の多さが際立っている。

 カラスの生態に詳しい山形大農学部の後藤三千代客員教授によると、この時期日本に生息しているカラスのうち、営巣するのは「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」の2種。電柱に巣を作るのは「ハシボソガラス」で、中国以北のユーラシア大陸で落葉樹に営巣する習性があり、葉に隠れる必要が無く、日本では電柱にも営巣するという。アメンボやタニシを餌とするため、水田面積が大きい本県に多く、結果、電柱上の営巣数が他県に比べて多いのではないか、と話している。

 営巣による停電は木の枝、ハンガーなどの針金、ビニールひもといった巣の材料が電線と電柱の間に挟まり、通電部に接触、漏電するなどして起こるという。本年度はこれまでに8回発生しており14年度の発生件数6回を既に上回った。先月11日に上山市で起きた停電では全面復旧まで約1時間50分を要し、最大1467戸(街路灯を含む契約数)に影響した。

 同支店は電柱にテグスを設置するなどしてカラスの接近防止を図っているものの「カラスは頭が良く、機材に慣れて外すなどしてしまう」という。県内各営業所がパトロールを行い1日平均20個ほどを除去しているが、早ければ1日で新たな巣を完成させるため、対応に追われている。


電柱上のカラスの巣を除去する職員=山形市立谷川3丁目

 先月17日には山形市立谷川3丁目で除去作業を公開。高所作業車に乗った職員2人が、地上約12メートルに作られた直径約40センチの巣を工具で挟んで取り除いた。県内には約28万本の電柱があり、同支店は「全ての営巣箇所を特定することは難しい。発見したら情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。
http://yamagata-np.jp/news/201505/10/kj_2015051000196.php

ttps://archive.is/7Yi5M

posted by BNJ at 22:28 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: