2015年06月08日

新型インフル薬:備蓄目標見直しへ 期限廃棄で無駄多く【毎日新聞2015年6月8日】(鳥インフルエンザ)

タミフル=石井尚撮影

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 厚生労働省は、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備えた抗ウイルス薬の備蓄方針を見直す検討を始めた。現在は国のガイドラインで国民の45%相当(5700万人分)の目標が定められ、国と都道府県が薬を備蓄しているが、来年度以降、有効期限切れで大量に廃棄されるため。専門家の間でも巨額の費用の割に無駄が多いと疑問の声があり、同省は夏までに備蓄量や薬の品目について結論をまとめる。

 備蓄は、鳥インフルエンザによる人の死亡例が海外で報告されたことを受け、2006年度に始まった。対象の薬はタミフルとリレンザ。備蓄目標は当初、国民の23%だったが、08年度に45%に引き上げられた。同省によると、現在は目標を大きく上回る計6840万人分を備蓄している。

 薬の有効期限は当初5年だったが、7年、10年と2回延長してきた。厚労省はこれ以上延ばせないとの見解で、来年度中に国と地方で計1677万人分が初めて廃棄対象となり、新たに購入しなければ備蓄目標を下回る。一方、備蓄にはこれまで、都道府県への購入補助も含め総額で約1560億円が投入されている。

 現在は、国民の25%が新型インフルにかかり、患者の治療や予防投与が必要になった上に、季節性インフルエンザも同時流行し、全患者に薬を投与するとの被害想定に基づいて備蓄している。しかし、09年に新型と季節性インフルが同時流行した際も備蓄分はわずかしか使われなかった。感染症の専門家からは「こんなに薬が必要になる状況は考えにくく、無駄が多い」との指摘が出ている。また、備蓄薬の8割を占めるタミフルには耐性ウイルスも報告され、有効性や副作用を懸念する声もある。

 厚労省は既にこの問題の作業班を設置し、有識者らと議論を始めた。備蓄目標は政府計画で決められており、見直しには内閣官房での検討も必要となる。厚労省新型インフル対策推進室は「有事に備えは必要だが、現行の考え方が妥当かどうか幅広く意見を聞きたい。新たに承認された薬もあり、国民を守る適切な備蓄方針を検討したい」としている。【千葉紀和】
http://mainichi.jp/select/news/20150608k0000m040118000c.html

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posted by BNJ at 23:59 | Comment(0) | 鳥類一般ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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