2015年06月09日

地域発見:滋賀の博物館・美術館巡り/38 守山市ほたるの森資料館 研究の苦労伝える遺品 /滋賀【毎日新聞2015年6月9日】(カワセミ/コゲラ)

 ◇願いはゲンジボタルの自然発生 一見小さな山小屋、建物外観は個性的

 守山市ほたるの森資料館です。三宅町の市民運動公園の中にあります。指定管理者制度の導入により、2006年度から認定特定非営利活動法人「びわこ豊穣(ほうじょう)の郷」が運営しています。

 蛍をテーマにした環境学習の場で、外観は小さな山小屋、もしくは準ログハウス風です。完成して20年以上が経過し、老朽化は進んでいますが、ゲンジボタルの幼虫飼育もしています。館内は狭く、展示室のとなりに飼育室兼研究室があるという構造になっています。

 展示物としては、ゲンジボタルの研究史に偉大な足跡をのこされた南喜一郎氏の遺品があります。これらを見ることで、現在のような飼育道具が無い時代にどれほどの苦労があったかを想像することができます。また、なぜゲンジボタルをそこまでして増やさなければならなかったのかも学べます。職員は幼虫飼育に、公園の整備に、展示室の掃除にと明け暮れています。

 ◇公園にやってくる珍しい生き物たち

 公園にはたまに、どこからともなく珍しい生き物がやってきます。最近ではヒラタクワガタをつかまえたり、カワセミ、コゲラ(キツツキのなかま)を追いかけたりしています。一方で、害虫退治も欠かせません。大きなムカデやオオスズメバチを見つけたらすぐ対処しています。

 資料館の横には「ほたるの森」という名の森があり、その中を「ほたる河川」という名の人工の川が流れています。この森は、市内に丘陵や山間部の無い守山市にとっては鎮守の森のような存在です。ここには、市内を流れる大河川・野洲川の旧南流の堤防から移された立派な木がたくさんあります。完成時は木がまばらだったほたるの森もいまや、うっそうと茂るりっぱな森になっています。手入れは大変ですが、夏は涼しく居心地がよいです。

 実はこの川に守山名産のゲンジボタルに居着いてもらおうと躍起になっているのですが、なかなか実現できません。ゲンジボタルの幼虫が好んで食べる巻貝のカワニナも、思ったように増えてくれません。ですが、樹木だけで数十種類が生え、いろんな鳥もいます。この森にゲンジボタルが自然に発生するようになると素晴らしいなと思っています。小さい施設ですが、入館は無料ですから気軽に足を運んでみてください。(びわこ豊穣の郷所属・守山市ほたるの森資料館副館長 古川道夫)<協力・滋賀県博物館協議会>

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所在地:守山市三宅町10(守山市民運動公園内)

電話:077・583・9680(ファクス兼用)

ホームページ:http://www.lake-biwa.net/hotarunomori/

開館時間:午前9時〜午後4時半

休館日:毎週火曜日、祝祭日の翌日、年末年始(12月28日〜1月4日)

入館料:無料
http://mainichi.jp/feature/news/20150609ddlk25040589000c.html

ttps://archive.is/2MlXt

posted by BNJ at 21:48 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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