2015年06月30日

新潟)火打山でライチョウ13羽に減少 調査開始【朝日新聞デジタル2015年6月30日】

ライチョウを観察する調査隊員=火打山、国際自然環境アウトドア専門学校提供

 妙高市と糸魚川市にまたがる火打山(標高2462メートル)にすむ国の特別天然記念物のライチョウが、13羽にまで減っていることが、国際自然環境アウトドア専門学校(妙高市)の調べで分かった。13羽はこれまでの調査で最少。一方、減少の理由を突き止めるべく、同校は妙高市の委託を受け、新たな調査に乗りだした。

 ライチョウは北アルプスや南アルプス、日本最北限の火打山周辺が国内の生息地だ。火打山周辺は最少の生息地のため、最も絶滅の危機にあるという。

 同校は環境省の委託を受けて、2009年から調査を実施。特に繁殖期を迎え、縄張り争いをするオス同士の動きが活発になる5月末〜6月上旬の調査を重視し、データの基準にしている。

 今年は1日から5日間、同校自然ガイド・環境保全学科の長野康之主任(50)ら教員2人と学生17人、筑波大の教員と学生も加わり、総勢22人で実施した。

 今回、把握できたのは13羽。12年春は31羽、13年春は25羽、14年春は17羽だったことから、さらに減少した。調査は毎年、同じ時期に同じ手法で行われているが、長野さんは「今年は例年より、山の雪解けが早く進んだため、繁殖も1週間から10日ほど早まったようだ」と話す。

 昨年は17羽のうちメスは5羽。今年は13羽のうち、1羽だったことなどから、「巣の中で抱卵中のメスがいたのかも知れない。そうだとしても、依然、減少傾向にある」と長野さん。

 火打山のライチョウは、他の国内生息地のライチョウと異なる遺伝子を持つ。他の生息地では1回の産卵数が平均5・8個だが、火打山では同6・4個と、国内で一番多く産むと言われる。なのになぜ、火打山で減り続けているのか、原因はよく分からないという。

 妙高市は、3月の北陸新幹線上越妙高駅の開業、妙高戸隠連山国立公園の誕生を見込み、原因を突き止めようと初めて調査費を今年度当初予算に盛り込んだ。

 この原因究明の調査は、5月下旬から始まったばかり。同校OBの登山ガイドら数人が担当し、巣を探しだし、卵をいくつ産んで何羽育ったかなどの生態データを取る。1回5日間の日程の調査を秋口まで、断続的に続ける。

 長野さんは「減少する原因をつかむためには、少なくても3〜4年間のデータを集めて解析する必要がある」と話す。(河畑達雄)
http://www.asahi.com/articles/ASH6T72HYH6TUOHB00S.html

ttps://archive.is/0Q8SB

タグ:ライチョウ
posted by BNJ at 11:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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