2015年07月14日

希少な鳥育む里山の味/寒暖差作物おいしく/サシバの里いちかい(市貝町)/【YOMIURI ONLINE2015年7月14日】

■営巣地 市貝町で営巣する猛禽もうきん類のサシバをシンボルに、昨年4月にオープンした。鳥の名前が入った道の駅は全国でも「芸能とトキの里」(新潟県佐渡市)など数少ない。

 道の駅を挟んで南北に水田が広がり、両側には森が続く。餌になるカエル、トカゲ、ヘビ、ゲンゴロウ、バッタなど多様な生物が豊富なため、渡り鳥のサシバの営巣地になっている。

 NPO法人「オオタカ保護基金」の調査では、周辺では100平方キロ・メートルに138つがいものサシバが生息しており、市貝町の入野正明町長は「サシバが日本一住みやすい所として市貝の里山を選んだ。サシバが生息できる環境から生まれた農産物と里山の素晴らしさを味わってほしい」と胸を張る。

■夏場はトマト 道の駅の目玉は、地域で生産された野菜や果物、加工品などが並ぶ「直売所」だ。市貝町は関東平野と八溝山地の境界部分にあるため、なだらかな丘陵などが広がっており、多様な作物を作ることができる。中でも、トマトは夏場の主力商品で、名物になっている。

 商品を納入する約200人で作る「直売部会」の関沢昭会長(68)は「作物は環境の良さが一番。寒暖の差も適度にあり、作物も身がしまっていて、おいしい」と話す。関沢さんたちが組織する続谷つづきや営農組合は、道の駅北側の農地約60アールで、町内の畜産農家が作った堆肥を使い、ナス、スイカ、レタス、メロンなどを栽培している。この農地は、幼稚園・保育園児や小中学生らが農作業を体験する拠点にもなっている。

■ウォーキング もう一つ、楽しめるのが、道の駅を起点にしたウォーキングだ。ショートコース(約6キロ)、基本コース(約8キロ)、チャレンジコース(約13・5キロ)が設定されており、周辺の豊かな自然の中を歩くことができる。将来は、自然環境について教えてくれる解説員と一緒に歩く、エコツーリズム型の散策を楽しめるようになるという。自転車で巡ることができるよう、サイクリングロードマップを作ることも構想中だ。

 市貝町の豊かな自然にほれ込み、今年夏に移住を計画しているオオタカ保護基金の遠藤孝一代表(56)は「宇都宮に近いし、都心からも日帰り圏内。都市と農村の交流拠点になる。人に癒やしを与える里山の素晴らしさを体験し、自然環境の大切さに目を向けてほしい」と、エコツーリズムの拠点となることに期待を寄せている。

(小堀日出春)
http://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/feature/CO017371/20150714-OYTAT50014.html

ttps://archive.is/YJFHD

posted by BNJ at 11:51 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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