2015年07月23日

栃木)16年観察したイヌワシ、ヒナが初めて巣立ち【朝日新聞デジタル2015年7月23日】

巣(左下)から飛び立つ練習をするイヌワシの幼鳥=日光市北部の山中、5月28日撮影、県野生動物研究会提供
 国の天然記念物イヌワシを調べている県野生動物研究会は、日光市北部の山中で16年間観察してきたつがいのヒナが初めて巣立つのを確認した。環境省レッドリストの絶滅危惧種で、県内では北西部にわずかしか生息していない。研究会は「台風でヒナが落ちるなど悔しい思いをしてきたが、ようやく幼鳥が大空に舞った」と喜んでいる。

 研究会は1977年に発足。イヌワシは全国に500羽前後と推計され、メンバーの県職員らは92年に本格的な調査を始め、これまでに五つのつがいを確認してきた。09年と11年に岩壁に営巣した別のつがいのヒナが巣立つのを確認。99年から観察してきた今回のつがいのヒナの巣立ちは初めてで、県内で3例目の確認となった。

 この冬は岩壁で巣づくりをしたものの、1月末にまとまった積雪があり、樹上に巣をつくった。2月上旬に産卵、3月下旬に孵化(ふか)したとみられ、5月31日に巣立ちを確認したという。

 2002年に初めて抱卵するのを発見。しかし、3月の渓流釣り解禁日を境に親鳥が消えた。03年は大雪で巣もろとも卵が落下。07年は孵化して間もなくヒナへのエサやりを放棄した。11年には初めて樹上に巣をつくり、ヒナがすくすく成長したが、5月末に台風でヒナが巣から落ち、しばらく聞こえたヒナの鳴き声も10日ほど後に途絶えた。

 研究会会長の根本久さん(63)は「16年間、失敗続きのペアだった。やっと成功したので本当にうれしい」と話す。幼鳥は親にエサをもらいながら巣の近くを飛んでいるといい、「将来、ペアをつくり、さらにヒナを育ててほしい。イヌワシが生息できる環境がいつまでも残るよう研究を続けたい」と見すえる。(坂田達郎)
http://digital.asahi.com/articles/ASH7B6RMKH7BUUHB00Q.html

ttps://archive.is/Zbg6A

タグ:イヌワシ
posted by BNJ at 11:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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