2015年07月23日

コウノトリ:レンコン畑を餌場に ペア定住2カ月の鳴門、自然繁殖へ期待 /徳島【毎日新聞2015年7月23日】

 兵庫県から巣立った国の特別天然記念物コウノトリのペアが鳴門市に姿を現してから約2カ月が過ぎた。このまま定住しひなが生まれれば1971年に国内で野生種が絶滅して以来、近畿北部以外で初の野外繁殖。巣を吹き飛ばす台風の試練を乗り越え、全国的な野生復帰の足掛かりにできるか。

 ペアは5月上旬ごろから鳴門市の電柱に枝などを運んで営巣。個体識別用の足輪から、野生復帰の取り組みが進む兵庫県北部で生まれた4歳の雄と2歳の雌と分かった。

 周囲は土壌に水を張って育てるレンコン栽培が盛んなため、餌となるザリガニやカエルなどの水生生物が豊富にいる環境を好んだようだ。

 「幸せを運ぶ」とされる鳥の訪れに地元は歓迎一色。巣の周囲には見物客が県内外から連日集まり、近隣農家も有害生物を食べる益鳥として喜ぶ。鳴門市の泉理彦市長は「特産コウノトリレンコンを売り出せないか」と地域振興に活用するアイデアも提案する。

 繁殖に期待も高まるが、実現はしばらく先の見通しだ。兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、雌は4歳ごろからが繁殖適齢期で、産卵も2〜3月が一般的。

 まずは農業や行政、大学関係者らがコウノトリをめぐる生態系調査や営巣場所の確保を進める協議会を設立し定住への環境整備を図る。レンコン栽培地では葉が茂る夏の餌取りが難しいため、休耕地に水を張って餌場にする取り組みを始めた。

 それだけに、台風シーズンを無事に乗り切れるかは大きな課題。5月中旬の台風では巣の大半が飛ばされながらすぐに巣作りを再開したが、“安住”になお課題は多い。

 協議会のアドバイザーで兵庫県立大の江崎保男教授(動物生態学)は「これほど長期間の滞在は画期的。定着に最も大事な餌の確保を図りながら積極的に支援していくことが大事だ」と話す。
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20150723ddlk36040581000c.html

ttps://archive.is/BzyFv

posted by BNJ at 22:27 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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