2015年07月24日

【栃木】コウノトリ安住の地に 餌場環境づくり進める小山市【東京新聞2015年7月24日】

コウノトリが目撃された地域に設置された人工巣の塔=小山市で

 千葉県野田市が二十三日、国の特別天然記念物コウノトリを関東で初めて放鳥したことを受け、コウノトリと共生できる地域を目指している小山市では、「放鳥された個体が栃木県まで飛んできたとしても、無事に生息できる環境を育もう」と歓迎する声が上がった。餌場となる水辺を増やす取り組みを続けている小山市では、昨年から目撃例が相次いでおり、地域を挙げてコウノトリの定着を待ち望んでいる。 (大野暢子)
 ラムサール条約湿地の渡良瀬遊水地がある小山市では、登録地の地元に求められる「湿地の賢明な利用」の一環で、多様な生物が暮らせる環境づくりを目標に掲げる。
 餌となるドジョウやカエルが生息する水辺が必要だとして、冬も田に水を張る実証実験「ふゆみずたんぼ」を二〇一一年に開始。農家十一軒が計七ヘクタールで実践している。今年は「なつみずたんぼ」と称し、夏の休耕田に水を張る試みを計四十二ヘクタールで新たに始めた。
 田に水を張ると、残った稲の切り株が水中で分解され、微生物や藻が発生。雑草が生えにくくなり、肥料の効果も期待できる。農薬や化学肥料に頼らずに済むため、小山市は「水田の生物、それを食べる野鳥、コメを食べる人の全てにやさしい」とPR。収穫したコメはブランド米として市が販売し、人気を得ている。
 地元の努力が実を結んだのか、昨年十月、遊水地へ七羽のコウノトリが飛来。県内での確認は二十七年ぶりだった。四月には遊水地に近い小山市生井(なまい)地区で、水田に舞い降りる一羽が目撃された。
 小山市は七月、鉄製の人工巣を載せた高さ約十二メートルの塔を生井地区に設置。関東で人工巣の設置は初めてという。市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の岡部初夫課長は「コウノトリが生きられる環境を関東全域で守っていきたい」と語り、目撃情報も呼び掛けている。
 一二年には住民有志による「コウノトリ・トキの舞うふるさと おやま をめざす会」が発足。コウノトリの生態研究や、児童への環境教育を続けてきた。浅野正富会長は「コウノトリがすむ地域を夢物語で終わらせず、現実にしたい」と意欲を語った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150724/CK2015072402000174.html

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posted by BNJ at 23:54 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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