2015年08月18日

金沢生まれのハヤブサ、新潟で子育て【YOMIURI ONLINE2015年8月18日】

 4年前に金沢市内の高層ビルで生まれた絶滅危惧種ハヤブサの雌1羽が、新潟県庁で子育てしていることが分かった。

 脚に付けられた標識リングで確認されたもので、ハヤブサを観察している新潟県野鳥愛護会顧問の本間隆平さん(81)は、「生まれた場所が分かるのは極めてまれ。貴重な発見だ。『加賀美人』だな」と話している。

 ハヤブサは環境省のレッドリストでタンチョウなどと並び「絶滅危惧2類」に登録されている。断崖に巣をつくる習性があり、石川県内では主に能登半島と加賀地方で繁殖している。1990年代後半以降、金沢市内の高層ビルや石川県庁でも営巣が確認されている。

 新潟県庁の地上70メートルのパラボラアンテナ周辺では、92年頃からハヤブサが生息している。ただ、どこから飛んできたのか、20年前のハヤブサと現在のハヤブサに親子関係があるかどうかなどは確認できていない。

 本間さんはつがいを観察するうちに、雌の右脚に環境省の標識リングが、左脚にはカラーリングが付けられているのを見つけた。リングは福井県自然保護センター(福井県大野市)の松村俊幸所長(56)が付けたもので、色などから、この雌は2011年5〜6月に金沢市内の高層ビルで生まれたひな3羽のうちの1羽であると判明した。

 この雌がどのビルで生まれたかはリングに記された数字を確認できないため、分からないという。だが、金沢市から直線距離で約250キロ離れた新潟県庁で見つかったことについて、松村さんは「これほど離れた場所で営巣しているのが確認された事例はない。ハヤブサの詳しい生態が分かるかもしれない」と話す。

 金沢生まれのハヤブサとの出会いについて、本間さんは「『加賀美人』ということになるかな。ビルで育ったので、岸壁よりビルの方が過ごしやすいと思ったのかもしれない。餌も豊富にあるのだろう」と目を細める。

 ハヤブサは卵からひながかえらないことがあり、他の種に比べて成鳥に育ちにくいとされるが、この雌は新潟県庁で昨年1羽を産んで、今年も2羽を育てている。ハトやムクドリをつかまえては幼鳥に与えているという。本間さんは「なかなかの子育て上手かもしれない」と、金沢から「嫁入り」した雌の奮闘ぶりを見守っている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150818-OYT1T50001.html

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posted by BNJ at 11:43 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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