2015年08月21日

コウノトリ:営巣大作戦 小山市が人工巣塔 農家と協力し野生復帰へ /栃木【毎日新聞2015年8月21日】

 ラムサール条約登録湿地の渡良瀬遊水地に多様な生物が暮らせる環境作りを目指して、小山市が国の特別天然記念物コウノトリの野生復帰をはかるさまざまな取り組みを進めている。

 市は7月上旬、同市下生井に人工巣塔(高さ約12・5メートル)を設置した。昨秋から遊水地やその周辺でコウノトリが飛来しているとの目撃情報が寄せられたのを受け、営巣する場所として誘導し、定着させるのが狙い。同市渡良瀬遊水地ラムサール推進課によると、関東地方で人工巣塔が設置されたのは初めてという。

 設置されたのは、同市上生井の生井ゆりかご幼稚園から南西約300メートルの農道沿い。建物一つない田園風景の中に、遠方からでもすぐに気付く存在感で直立している。コンクリート製の支柱の頂部に金属製の巣台(直径約160センチ)を設けたもので、構造はコウノトリの野生復帰事業を成功させている兵庫県豊岡市の人工巣塔をモデルとした。

 市は野生復帰の条件として、餌となるドジョウやカエル、小魚などが田んぼに生息する環境が必要なことに注目。農家11軒の協力を得て、遊水地周辺の水田計7ヘクタールで、冬の田んぼに水を張って稲を植え付ける「ふゆみずたんぼ」を2011年冬から開始。今年7月からは、夏季の休耕田に水を張る「なつみずたんぼ」も計42ヘクタールで新たにスタートした。

 水田に水を張ると、稲の切り株やわらなどが水中で分解され微生物が育ち、それを餌とするカエルや小魚などが集まる。生き物のフンがたまることで雑草が生えにくくなり、農薬や化学肥料に頼らない稲作ができる。市は収穫した米をブランド米として販売。豊かな土壌作りと野鳥のための環境整備を同時に実現できる一石二鳥の取り組みとして、水田の環境作りを進めてきた。

 昨年10月には遊水地でコウノトリ7羽の飛来を確認。今年4月にも遊水地近くの同市下生井で、田んぼから飛び立つコウノトリが目撃された。市は、今後も遊水地への飛来が予想されるとして、人工巣塔の設置を決めたという。

 7月23日には関東地方で初めて千葉県野田市の飼育施設からコウノトリ3羽が放鳥された。うち1羽は30日、高根沢町に飛来していることが確認されている。豊岡市のケースでも、放鳥後は数カ月から半年は移動を続け、定着場所を探すとみられるという。

 同市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の担当者は「塔に巣を作るその日まで、辛抱強く様子を見守っていきたい。今後も地域住民と協力し、小山市の空にコウノトリが飛び交うような環境作りを目指していく」と話した。

 コウノトリの目撃情報は同課(電話0285・22・9354)へ。【加藤佑輔】
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20150821ddlk09040027000c.html

コウノトリ:「わが町のたんぼにおいで」小山に人工巣塔【毎日新聞2015年8月2日】
栃木県小山市がコウノトリを呼ぼうと設置した人工巣塔=栃木県小山市で、鬼木浩文撮影

 国の特別天然記念物コウノトリに営巣してもらおうと、栃木県小山市は、ラムサール条約登録湿地の渡良瀬遊水地近くの水田地帯に高さ12.5メートルの人工巣塔(すとう)1基を設置した。関東では初めて。

 野鳥が飛来する環境づくりのため、市は収穫後の麦畑に水を張る「なつみずたんぼ」、稲刈り後の田に水を張る「ふゆみずたんぼ」への協力も農家に呼び掛け、コウノトリは昨年10月と今年4月に飛来した。

 赤ちゃんや幸福を運ぶとされるコウノトリ。市の担当者は「縁起のいい鳥が市内にすみ着いてくれれば、子育て世代の移住のPRにも弾みがつくはず」と期待を膨らませている。【加藤佑輔】
http://mainichi.jp/select/news/20150803k0000m040009000c.html

https://archive.is/ddeJN
https://archive.is/ey5Y1

posted by BNJ at 11:58 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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