2015年09月09日

人工ふ化の「ウッティー」、鵜飼いデビュー=京都府宇治市〔地域〕【時事ドットコム2015年9月9日】(既報多数)

 京都府宇治市にある宇治川で、日本で初めて人工ふ化に成功したウミウの「ウッティー」が鵜飼(うか)いデビューした。「先輩」のウミウたちと一緒に次々に魚をのむ姿に、成長を見守ってきた鵜匠(うしょう)らは「ほっとした」と笑顔を見せた。
 宇治川の鵜飼いは平安時代から行われていたとされる。現在の鵜飼いは1926年に再興され、夏の風物詩として親しまれている。
 ウッティーは昨年6月に日本で初めて人工ふ化で誕生。昨秋から川に入り、鵜匠の澤木万理子さん(41)らと特訓を続けてきた。練習中は、かがり火が怖くて近寄れなかったり、疲れてすぐ舟に上がってしまったりすることもあったという。
 黄色い綱に初心者マークを付けて臨んだデビュー戦では、時折バランスを崩してひっくり返りながらも、他の5羽に負けないパフォーマンス。鵜匠たちも「80点!」と評価した。
 同市では、今年新たに2羽の人工ふ化に成功。来年のデビューを目指して特訓に励むという。澤木さんは「人に育てられたという面も個性。それぞれの個性を大事に育てていきたい」と話した。今年の宇治川の鵜飼いは23日まで。(2015/09/09-10:35)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015090900247&g=soc

いじめ克服、鵜飼デビュー秘話 京都・宇治の人工ふ化ウミウ【京都新聞2015年9月7日】
鵜飼デビューを果たし、鵜匠が投げ入れた魚を飲み込むウッティー(手前)=5日、宇治市宇治・府立宇治公園
 「ウッ!」。一声鳴いてから「うみうのウッティー」は5日、宇治川にもぐり、鵜飼デビューを果たした。ウッティーは宇治川の鵜飼で昨夏、日本の鵜飼で初めて人工ふ化で誕生したウミウ2世。鵜匠を親代わりに育ち、膝に乗って甘えるなど人間のような行動をする。漁に必要な野性を取り戻すため、鵜匠と二人三脚の努力を続けてきた。

 「ほら、入らなあかん」。9月3日、鵜飼デビューを前に、母親代わりの澤木万理子鵜匠(41)がすぐに膝に乗ろうとするウッティーを川に向かって強く押す。「ここに生まれたからには鵜飼の鵜にしてあげないと」。鵜匠にもウッティーにも厳しい試練だ。

■何度も危機

 ウッティーは昨年6月、鵜小屋で初めて見つかった卵5個の中で唯一、ふ化した。60年近く鵜飼に携わる松阪善勝鵜匠(77)は「奇跡や。鵜飼の鵜は卵すら産まないもの。ふ化して育つなんて」と驚く。危機は何度もあった。生後すぐ、気温が低すぎて硬直したり、カルシウム不足から足やくちばしの形に異変が起きたり。そのたびに鵜匠3人が本を読み、専門家の助言を受け、乗り越えてきた。

■野性の序列分からず

 成長してからの大きな課題が漁だった。鵜飼は餌を捕獲するという鵜の野性の力を借りて行う。しかしウッティーは人間に近すぎて、泳ぎも漁もしたがらない。群れで暮らす野生の鵜を知らないため、序列が分からずほかの鵜にいじめられた。

 「かわいそう」と迷う澤木鵜匠に、松阪鵜匠の提案で仲間に慣れさせるため昨年末ごろからウッティーをほかの鵜とともに徐々に鵜小屋で過ごさせるようにした。今夏にはウッティーも鵜小屋の中で居場所を見つけた。同時にたらいで金魚を捕獲したり、川に放たれた餌を食べたりする練習を繰り返した。

 5日、ウッティーは、ほかの鵜とともに澤木鵜匠らの手綱で漁に参加した。漁の後、鵜匠を見る表情が「『どや、やったで』という感じだった」と3人は笑う。ほかの鵜にはない愛らしさがあるウッティーのデビューには多くの観客が集まった。

 今夏生まれたウッティーのきょうだい2羽は、ウッティーよりも泳ぎも漁も得意。来夏の鵜飼も期待できそうだ。鵜匠の目標は、かつて和歌山県で行われた「放ち鵜飼(手綱を使わない鵜飼)」の復活。江崎洋子鵜匠(37)は「ウッティーが生まれて初めてのことばかり。これからも新しい鵜飼を創り出していく」とわくわくしている。未知の大きな挑戦が続いていく。

■記録的な出来事

 鵜飼を研究する卯田宗平東京大東洋文化研究所講師(生態人類学)の話 ウッティーのデビューは日本の鵜飼漁の歴史で記録的なこと。前例がない状況でよく育った。成し遂げた鵜匠の観察眼と聞く耳、創意工夫が素晴らしかった。ウッティーは人間だけを見て育ったが、今年生まれた2羽は至近距離で互いを見ながら成長し、特に2羽目は目を開いた瞬間に1羽目を見ている可能性が高い。この点が人間に対して甘えん坊ではない今年のひなの行動に結びついているのだろう。現在は文献上でしか見ることができない「放ち鵜飼」の復活、2年後の「お相手」探しなど、今後もウッティーから目が離せない。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150907000030

「臆病な性格だけど、それも個性」人工孵化のウッティー、上々の鵜飼デビュー 苦難の子育て℃タる【産経WEST2015年9月6日】
ウッティーの追い網をたぐる鵜匠の沢木万理子さんは「80点」と笑顔=5日夕、京都府宇治市
 京都・宇治川の鵜飼(うかい)で5日、無事に鵜飼デビューを果たした「うみうのウッティー」。観光客ら約200人に見守られ、勢いよく川に飛び込んで獲物の川魚を捕えると、大きな歓声と拍手に包まれた。母親代わりとなって育ててきた鵜匠(うしょう)の沢木万理子さん(41)は初舞台を終えてひと言、「ああ、やっぱり鵜飼の鵜やったんや」。冗談めかした言葉の奥には、人工孵化(ふか)で生まれた海鵜(うみう)ならではの、苦難の子育て≠ェあった。(永山準)

人間と思い込む?

 ウッティーは昨年6月、海鵜のペアが生んだ唯一の有精卵を、全国で初めて人工孵化させて育てられた。

 海鵜は「人間に育てられると、産卵どころか交尾さえしない」のが定説とされる渡り鳥。各地で行われている鵜飼では、すべて捕獲した海鵜を用いている。

 生態に不明な点も多く、ウッティーの飼育は、中国で鵜飼に使われる川鵜の専門家の意見を参考にしながら、多くの人間の手によって行われてきた。その中で母親役の沢木さんが立てた仮説は、こうだ。

 「自分のことを人間と思っているのかもしれない」

 人間には慣れているものの、当初は川に入ることを嫌がったりほかの鵜を避けたりと、怖がりな一面を見せていたという。

 今年6月からは実際に舟の上に乗せて魚を捕る訓練を始めたが、かがり火を見て体をこわばらせるなど、一つ一つ慣れるまでに時間がかかった。連日の特訓を重ね、ついにつかんだデビューがこの日だったのだ。

初心者マーク

 太陽が徐々に沈みだし、かがり火が川面を照らして火の粉を散らす中、紺の烏帽子(えぼし)に腰みの姿の沢木さんら鵜匠と、ウッティーを含む鵜6羽が、舟に乗って川岸を出発した。

 ウッティーには、初心者マークをあしらった専用の追い綱がついている。カゴが開くと、水しぶきを上げながら勢いよく飛び込んだ。懸命に潜るが、体がひっくり返ってしまったり、狙った獲物を先輩≠フ鵜に取られたりしてしまう。

 「あんた、もっと泳ぎ上手やろ」「頑張れ!」。追い綱を握る沢木さんが励ます。ようやく獲物を飲み込み、舟に上がって吐きだすと、観光客からは「おお、すごい」と大きな歓声が上がった。

得意げな顔

 ウッティーはその後も元気に川を泳ぎ周り、獲物を追いかけ続けた。そして15分ほどたったころ、先輩たちより早く自分から漁をやめて舟に飛び乗り、沢木さんの前に戻った。まるで成果を自慢するかのような、得意げな顔だった。

 乗合船から観覧していた大阪府茨木市の中学1年、蔭久葵(かげひさ・あおい)さん(13)は「鵜の中で1羽だけ小柄だったけど、一生懸命水に潜って魚を捕っているのが、初々しくて可愛らしかった」と喜んだ。

 どうにか念願の鵜飼デビューを果たした相棒≠腕に乗せ、沢木さんは「やっぱり鵜飼の鵜やったんや、と感動しました。初めてのわりに良くできたし、80点あげたい」と笑顔。「最初は死んでしまうのでは、と心配もしましたが、この日を迎えられてほっとしています」と感慨深そうに話した。

 今回もウッティーは最初、ややかがり火を怖がっていたが、徐々に慣れていった。「臆病な性格だけど、それも個性。これからもウッティーらしく頑張ってほしい」と沢木さん。二人三脚の日々は続く。
http://www.sankei.com/west/news/150906/wst1509060021-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/150906/wst1509060021-n2.html

宇治川の「ウッティー」 鵜飼い初仕事【YOMIURI ONLINE2015年9月6日】
鵜飼いデビューを果たした「うみうのウッティー」(手前左)(5日午後、京都府宇治市で)=吉野拓也撮影
 国内初の人工孵化ふかで誕生した鵜う「うみうのウッティー」が5日、京都府宇治市の鵜飼いでデビューを果たした。

 昨年6月に宇治川の鵜のつがいから生まれ、今年6月中旬、鵜匠の沢木万理子さん(41)らが鵜飼いの訓練を開始。臆病な性格で、他の鵜や船のかがり火を恐れ、慣らすのに時間がかかったという。

 この日は、車の初心者マークがついた専用の綱につながれて登場。初めは緊張気味で川に潜ろうとしなかったが、次第に調子を上げ、魚を次々とくわえると、観客から拍手が起きた。

 約15分間の初仕事を終えたウッティーが船べりに上がると、沢木さんは「やったで、という顔で私たちを見てました。80点かな」とホッとした表情。今年5月には同じ親から2羽が人工孵化で誕生しており、来季は3きょうだいの共演が実現しそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150906-OYO1T50000.html

人工ふ化ウミウ、鵜飼デビュー 京都・宇治川のウッティー【京都新聞2015年9月5日】
鵜飼にデビューし、先輩の鵜とともに魚を追うウッティー(左から2羽目)。目印として綱の先を黄色くしている=5日午後5時7分、宇治市宇治・宇治川
 全国で例のない人工ふ化で誕生した宇治川の鵜飼(京都府宇治市)のウミウ2世「ウッティー」が5日、初めて鵜飼に登場した。初心者マーク付きの綱をつけて先輩の鵜と泳ぎ、悠然と魚を捕まえた。2カ月間の「見習い」期間を経て、堂々のデビューを飾った。

 鵜匠がウッティーをほかの5羽とともに操った。日没前の報道向け鵜飼では開始直後にひっくり返るなど立ち上がりにつまづいたが、徐々にペースをつかむと投げ込まれた小魚を次々のみ込んだ。15分ほどで鵜飼に疲れると自ら舟のへりに飛び移り、「降板」をアピールした。続く本番の鵜飼でも後半から途中出場し、大勢の観客に勇姿を披露した。

 育ての親の澤木万理子鵜匠は「正直不安だったが、80点はあげられる内容でほっとした。レギュラーメンバーに加えます」と宣言。今後は課題の持久力を伸ばし、綱をつけない「放ち鵜飼」にも挑戦する。

 ウッティーはウミウのつがいが産んだ卵から昨年6月末にかえった。今季の鵜飼は23日までで、期間中は状態をみて登板させる。
http://kyoto-np.co.jp/top/article/20150905000127

人工孵化ウミウ「ウッティー」デビュー 宇治川の鵜飼【朝日新聞デジタル2015年9月5日】
デビュー後の会見で、高く掲げられるウッティー=5日午後5時36分、京都府宇治市の宇治川、戸村登撮影

 京都府宇治市の「宇治川の鵜飼(うかい)」で、国内初の人工孵化(ふか)によって昨年6月に生まれたウミウの若鳥「ウッティー」が5日、鵜飼いデビューした。

 初めて川に入った昨年秋以降、鵜匠(うしょう)の澤木万理子さんらが先生となり、水に潜ったり、投げ込まれた魚を捕ったりする訓練を続けてきた。人間に育てられたため、先輩のウミウになかなかなじめなかったが、春から鵜小屋で共同生活を始めて克服し、デビューにこぎつけた。

 この日は、鵜匠とつなぐ綱に初心者マークを付け、ほかの5羽と一緒に鵜舟から川に入った。最初は水面でひっくり返るなど勝手が違う様子だったが徐々に調子をあげ、何匹もの魚をのみ込んだ。

 澤木さんは「昨晩からすごく心配でしたが、80点ぐらいの出来。ほっとしました。ウッティー、やっぱり鵜だったんだ」と笑顔を見せた。

 宇治川では今年も人工孵化で2羽の「2代目ウッティー」が生まれ、順調に育っている。(小山琢)
http://www.asahi.com/articles/ASH954QN9H95PLZB00C.html

鵜飼い:人工ふ化のウミウがデビュー 京都・宇治川【毎日新聞2015年9月5日】
綱に初心者マークを付けて、鵜飼いデビューしたウミウの「ウッティー」=京都府宇治市で2015年9月5日午後7時33分、川平愛撮影

 国内初の人工ふ化で昨年6月に誕生したウミウの「ウッティー」が5日、京都府宇治市の宇治川の鵜(う)飼いでデビューを果たした。先輩の鵜5羽に交じり、「初心者マーク」付きの綱を着けて伝統漁法に挑んだ。

 野生のウミウを人にならして使う通常の鵜飼いと異なり、親代わりの鵜匠が泳ぎや魚取りを一から教えて達成した快挙。ウッティーが機敏な動きでアユなどを取ると、観光客から拍手と歓声が送られた。

 ウッティーは6月17日の鵜飼い開幕から舟に乗って先輩の鵜の動きを間近に見たり、1羽だけで魚を取ったりしてトレーニング。怖がっていたかがり火にもようやく慣れた。

 鵜匠の澤木万理子さん(41)は「初めての割には上出来。よくここまで育った。今年生まれた2羽も続いてほしい」と話した。鵜飼いは23日まで。問い合わせは市観光協会(0774・23・3334)。【富永浩三】
http://mainichi.jp/select/news/20150906k0000m040036000c.html

ttps://archive.is/ydSdg
ttps://archive.is/hS9Hc
ttps://archive.is/6fO5K
ttps://archive.is/Io5Dq
ttps://archive.is/nXiOr
ttps://archive.is/l2d3M
ttps://archive.is/PmfGT
ttps://archive.is/XP1z4
苦手の「火」克服「うみうのウッティー」9月3日デビュー 女性鵜匠の愛鵜【産経WEST2015年8月30日】

posted by BNJ at 11:32 | Comment(0) | 鳥獣狩猟ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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