2015年09月15日

おかやまお仕事図鑑:水族館飼育員 渋川マリン水族館・住吉一樹さん(26)に聞く /岡山【毎日新聞2015年9月15日】(ペンギン)

アザラシに餌をやる飼育員の住吉一樹さん=岡山県玉野市渋川2の渋川マリン水族館で、原田悠自撮影

 ◇守るぞ健康 観察力が物を言う

 玉野市立玉野海洋博物館(愛称・渋川マリン水族館、同市渋川2)で、飼育員として約180種類、約2000匹の海洋生物の世話をしています。

 実家で犬や猫、熱帯魚を飼い、生き物とふれ合う機会が多かったので、幼い時から動物園か水族館で働きたいと思っていました。大学で水産関係の勉強をし、卒業後に今の職場を選びました。

 とはいえ、最初は魚の名前や分類を覚えるのに苦労しました。図鑑と見比べても、生息環境によって色や形が微妙に異なるからです。水槽を自由に泳ぎ回る魚を目で追いかけながら勉強したのが今ではいい思い出です。

 特に気を遣うのが、魚が病気にかかっていないか、です。当然ながら言葉が通じず、こちらが異変を察知してやらねばなりません。寄生虫などの影響で目が変色したり、縦方向に泳ぐなど動きに違いが出たりするので、日々の観察力が物を言います。

 治療の方法もさまざま。アザラシなどは餌をやる時に体を触ってやれば体調が分かり、治療もしやすいのですが、常に泳いでいる魚の場合、そうはいきません。病気とみられる個体をおびき寄せ、見た目では分からないように薬を餌に混ぜて与えるなどの工夫が必要です。

 近年、玉野でも海岸の埋め立てなどが進み、干潟を好むハゼの仲間の数が減っています。今の種を守るためにも、病気の予防や早期発見が大切です。それだけに、長生きしてくれたり、繁殖で生まれた子が成長していったりする様子を見ると、やりがいを感じます。

 「ママカリ」として郷土料理にも使われる小型の魚・サッパや瀬戸内海に春を告げるイカナゴなど、岡山特有の珍しい展示もあります。県内唯一の水族館にぜひ足を運んでみてください。【聞き手・原田悠自】

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 ◆住吉さんのある1日

午前8時半 出勤。魚の見回り、体調確認

午前9時  アザラシ、ペンギンに餌やり

午前11時  プール、水槽の掃除

正午    昼休み

午後1時  魚に餌やり

午後3時  魚の様子などについて会議

午後4時  アザラシ、ペンギンに餌やり

午後5時  業務終了

 ◆水族館の飼育員になるには

 特別な資格は必要ないが、飼育員に空きが出たら随時募集する場合が多い。多くの生き物の世話をするため、広い視野と手際の良さが求められる。
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20150915ddlk33040530000c.html

ttps://archive.is/QK8n3

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