2015年09月15日

デスク日誌 夏の白鳥【河北新報オンラインニュース2015年9月16日】

 仙台市東部を流れる七北田川。河口から約4キロ上流の右岸の一角に、夏をこの地で過ごす白鳥がいる。
 中州で羽を休める白鳥ののんびりした風景にカメラを向けていた時、女性に声を掛けられた。その白鳥たちは、近くの高架橋に平行に渡る電線に触れて翼にけがを負い、春が過ぎても北に帰ることができない。今年はまだ小さいものを含め6羽、中には10年以上もとどまる白鳥もいるという。
 それほど広くない範囲を餌を求めながら移動し、川岸の緑に隠れるように暮らしている。長年見守ってきた女性は時折、パンくずなど餌を与え、いまでは声を掛けると集まってくる。
 仲間が飛来する晩秋が待ち遠しいでしょうねと話を向けると、「この鳥たちは飛来した鳥にねぐらを追い立てられ、行き場が無くなるんです」と長年見守ってきた白鳥の窮状を語った。
 厳しい自然の営みに思いが至らぬ能天気に写真を撮っている者を見て、女性は白鳥の境遇を伝えずにはいられなかったのだろう。
 仕事柄、机にへばりついてばかりの毎日。外に出ないと分からないことがたくさんあると、あらためて思った。
(整理部副部長 足利克寛)
http://www.kahoku.co.jp/column/desk/20150915_01.html

ttps://archive.is/lvxLj

posted by BNJ at 23:59 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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