2015年10月30日

北に広がり 伊那でもブッポウソウ繁殖【長野日報2015年10月30日】

 県天然記念物で絶滅危惧種の渡り鳥ブッポウソウの営巣が今季、伊那市内で初めて確認された。県のブッポウソウ保護回復事業計画による巣箱かけの取り組み強化の成果とみられ、1990年に中川村で最初に確認された上伊那地方での繁殖が、北に広がっている。

 県上伊那地方事務所環境課のまとめだと、今年上伊那地方で営巣を確認したブッポウソウは15つがいで、昨年よりも5つがい増えた。市町村別では北から伊那市1、駒ケ根市2、飯島町1、中川村11だった。伊那谷全体(独自の保護活動を行う下伊那郡天龍村を除く)の確認数は前年を1つがい上回る18つがいで、記録がある90年以降では最多となった。

 中川村では今季、11つがいの営巣が確認された。同村で保護活動を行うブッポウソウの里の会によると、同会で設置した巣箱に8つがいが営巣。他に3つがいの自然繁殖を確認した。営巣した巣箱のうちの一つは電柱に設置したもので、同会が繁殖場所を広めるために2年前から取り組んできた電柱への巣箱かけに初めて成果が表れた。

 同会では今年、村内に31個の巣箱を取り付けて保護活動を進めた。設置場所は実績がある人工構造物や樹木のほか、広島や岡山で成果を挙げている電柱にも巣箱をかけ、本来の生息域とされる山や沢に誘導してきた。電柱への巣箱設置は県のブッポウソウ保護回復事業計画でも保護対策の検討項目として示されているが、先駆けて取り組んだ同村で誘導に成功した。

 同会の記録によると、今年の初飛来の確認は5月4日で、9月15日に最後の個体が南方に向かって飛び立った。同会副会長で県希少野生動植物保護監視員の初崎津釣(つつる)さんは「ほんの少しだが前年より多くの営巣と飛来を確認できた。来年は、今年巣立ったひなが少しでも多く帰ってきてくれることを楽しみにしたい」と話している。

 村内には11つがいの他に、つがいをつくらない1年目の若鳥4羽が飛来し、2カ所をねぐらにしたことも確認されている。長年ブッポウソウの保護監視活動を続けている県希少野生動植物保護監視員の小口泰人さん=駒ケ根市=は「若い鳥が集まって、そこにねぐらを持ったということは、中川村がブッポウソウにとって大事な場所になったということだ。来年ペアを連れてくればもっと営巣が増える」と予想している。
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=35497

ttps://archive.is/rxA0d

posted by BNJ at 23:50 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: