2015年11月09日

(教えて)温暖化から生き物を守るには、どうすればいいの?【朝日新聞デジタル2015年11月9日】(ライチョウほか)

温暖化でエサのアザラシを狩るための氷が減ることで、絶滅が心配されるホッキョクグマ
 ■まずは影響をしっかり監視・観測。他の脅威を排除し絶滅リスク下げる方法も。

 Q 国連気候変動会議(COP21)が近付いてきたけど、地球温暖化が生き物に与える影響についても考えられているのかな。

 A 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、温暖化にともなって、生き物の生息域がログイン前の続き変わることなどが予想されている。特に、暖かい海のサンゴ礁や北極の生態系では、すでに後戻りができない変化を受けている可能性が高いとされている。

 Q 具体的には?

 A 海水温の上昇の影響とみられるサンゴの白化や、氷が溶けている期間が延びてホッキョクグマがエサを採りにくくなるなどの影響が知られている。日本にも、高山性のライチョウなど、温暖化で生息できる場所が狭まって数が減ることが心配されている生き物がいる。

 Q 生き物も大変だ。

 A 生き物だけの問題とは言えない。魚が減ったり、農作物が作りづらくなったりすれば経済的な打撃を受ける人がたくさんいる。桜の開花が早まったり紅葉が遅くなったりすることで、旅行業界なども経営の見通しを立てづらくなる。季節の移ろいに合わせた伝統行事やお祭りなどにも影響がありそうだ。

 Q 生き物を保護する必要があるね。

 A 温暖化で害虫や害獣が分布を広げる可能性もあるから、保護だけじゃなく、適切な管理も必要になる。日本では熱帯性の害虫や、農業や生態系に被害を与える恐れのあるニホンジカなどが生息地を広げるかもしれない。熱帯性の外来生物などが定着しやすくなるという懸念もある。

 Q どうすればいいの?

 A まずは温暖化の影響をしっかりと監視、観測することだ。たとえば、氷が減ってアザラシが狩りにくくなったホッキョクグマが、渡り鳥の卵を食べ始めているようだ。温暖化の影響が及ぶ範囲は広いので、データを集めてから対策を立て、また対策に伴うリスクも把握する必要がある。

 Q 対策はあるのかな。

 A 人の関与が強い農業や防災分野に比べると、生き物にできることは少ない。希少な動植物であれば、温暖化以外の天敵や病気、競合する生物など、他の脅威を取り除くことで、絶滅のリスクを減らせる可能性がある。将来は、予測される影響を評価した上で、新しい生息地への移住なども検討する必要が出てくるかもしれない。

 (小坪遊)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12058477.html

ttps://archive.is/qTEWJ

posted by BNJ at 21:50 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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