2015年11月15日

オーストラリア原産の鳥・エミュー 放牧で農地再生 佐賀県基山町【日本農業新聞e農ネット2015年11月15日】

 佐賀県基山町の稲作農家、吉田猛さん(62)は、エミューの飼育から加工・販売の一貫経営に乗り出した。放牧により、高齢化で急増する耕作放棄地の解消につなげる。加工では町や企業、大学と連携し、エミューキーマカレーなどの特産品を開発。エミューに地元の期待が高まっている。

 エミューの原産はオーストラリアで、ダチョウに次いで世界で2番目に背の高い鳥だ。国内では北海道で東京農業大学などが飼育している。

 吉田さんは、昨年11月に福岡県の企業から紹介され、3アールの休耕田に柵を設け4羽の放牧を始めた。「ダチョウより温厚な性格で、鶏を飼う感覚。草を食べて休耕田がきれいになる効果もある」と手応えをつかんだ。

 今年7月には農家の熊本富雄さん(66)らと、飼育から製品の販売までする「(株)きやまファーム」を設立。耕作放棄地の増加に頭を悩ませていた基山町も後押しして、9月には新たに、ひな25羽を増やした。

 思いがけない効果もあった。「去年はひっきりなしに荒らしていたイノシシが、エミューを放牧した周りではほとんど見られなくなった」と吉田さん。今後は、山間地に放牧し、エミューが雑草を食べながら走り回ることで、耕作できる環境の維持につなげる。

 エミューは、肉、脂、羽、卵と全て資源になり、吉田さんはその可能性に期待する。肉は、しっかりした赤身が特徴で、オーストラリアではカルパッチョなど火を通さない調理法も浸透しており、産学連携による需要開拓を狙う。

 14日には、エミュー肉を使った初の加工品「佐賀県基山のエミューキーマカレー」が九州自動車道基山PA(パーキングエリア)に登場した。きやまファーム、町、福岡県の食品企業が連携して開発した。

 今後は、羽を使ったアクセサリーや、脂を原料にした化粧品の開発を、九州大学などと連携して進めていく予定だ。

 エミューオイルは、保湿性や抗炎症作用の効果が期待される。その機能性成分を研究する九州大学農学研究院の清水邦義准教授は「基山町のエミューの脂成分は、オーストラリア産と一緒だった。エミューオイルを量産できれば、農家所得向上につながる」と見ている。

 吉田さんは「将来、エミューのふ卵技術を習得しながら、規模拡大を進めたい」と意気込む。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=35356

エミュー:佐賀・基山の街づくり「一石二鳥」 放棄地で飼育し獣害減少 肉やオイルで特産品開発【毎日新聞2015年11月12日】
 ダチョウに似た大型鳥エミューを使った街づくりに佐賀県基山町が力を入れている。耕作放棄地として使われなくなった土地を有効活用、エミューの肉やオイルを使った商品を名物として売り出す計画も進行中だ。全国でも珍しい取り組みで、関係者は「まさに一石二鳥」と期待している。

 ▽飛べない鳥

 エミューは体長約1・8メートル、体重約50キロ。オーストラリア原産で、飛ぶことはできない。温厚な性格で、順応性が高いため飼育に適しているという。北海道網走市では、東京農業大の学生らが起業した会社が1000羽を飼育している。

 地域活性化に利用できるとみた福岡県筑紫野市の節電器レンタル会社「日本エコシステム」が約2年前、網走で生まれたひなを購入。飼育先を探していたところ、基山町の農家が手を挙げ、昨年11月から飼い始めた。

 今年7月には地元の建設業、鳥飼善治さん(57)らが、加工から流通までを担う「きやまファーム」を設立。県の補助も受け、今は町全体で計約30羽を飼育している。

 町によると、農家の高齢化、後継者不足で町内の耕作放棄地は約10ヘクタールに拡大。エミューは放棄地で柵に囲って飼育しており、近くの田畑で深刻化していた獣害が減る効果も。鳥飼さんは「寒さにも暑さにも強く、飼育しやすい。イノシシも来なくなった」と手応えを語る。

 ▽名物

 今後は特産品の開発と販売で農家の所得向上を目指す。まずは、脂が少なく、高たんぱく質と赤身の牛肉に似ているといわれるエミュー肉を使った「エミューキーマカレー」を九州自動車道の基山パーキングエリアで売り出す予定だ。

 皮膚への浸透力が高いとされるオイルは、化粧品やせっけんとして開発する計画を進めている。

 全国の自治体同様、人口減少に悩む基山町。町産業振興課の毛利博司さんは「何もなかった町の名物として定着させ、観光振興にもつなげたい」と意気込んでいる。
http://mainichi.jp/area/news/20151112ddg041040008000c.html

佐賀・基山、エミューでまちおこし 耕作放棄地を活用、害獣除けの効果も【産経ニュース2015年11月12日】
佐賀県基山町で飼育されている大型鳥エミュー
 ダチョウに似た大型鳥エミューを使ったまちおこしに、佐賀県基山町が力を入れている。耕作放棄地として使われなくなった土地を有効活用し、エミューの肉やオイルを使った商品を名物として売り出す。全国でも珍しい取り組みで、関係者は「まさに一石二鳥」と期待している。

 エミューは体長約1・8メートル、体重約50キロ。オーストラリア原産の飛べない鳥だ。温厚な性格で順応性も高く、飼育に適しているという。北海道網走市では、東京農業大の学生らが起業した会社が、1千羽を飼育する。

 地域活性化に利用できるとみた福岡県筑紫野市の節電器レンタル会社「日本エコシステム」が2年ほど前、網走で生まれたひなを購入した。飼育先を探していたところ、基山町の農家が手を挙げ、昨年11月から飼い始めた。

 今年7月には地元の建設業、鳥飼善治氏(57)らが、加工から流通までを担う「きやまファーム」を設立した。県の補助も受け、今は町全体で計約30羽を飼育している。

 町によると、農家の高齢化、後継者不足で町内の耕作放棄地は約10ヘクタールに拡大している。エミューは放棄地で柵に囲って飼育しており、近くの田畑で深刻化していた獣害が減る効果もあるという。鳥飼氏は「寒さにも暑さにも強く、飼育しやすい。イノシシも来なくなった」と手応えを語る。

 今後は特産品の開発と販売で農家の所得向上を目指す。

 まずは、脂が少なく、高タンパク質と赤身の牛肉に似ているといわれるエミュー肉を使った「エミューキーマカレー」を開発した。今月14、15両日、九州道の基山パーキングエリア(上り線)で開催される「基山町物産展」で売り出す。

 皮膚への浸透力が高いとされるオイルを使った化粧品やせっけんの開発計画もある。

 基山町は、全国の自治体同様、人口減少に悩む。町産業振興課の毛利博司氏は「何もなかった町の名物として定着させ、観光振興にもつなげたい」と意気込んでいる。
http://www.sankei.com/region/news/151112/rgn1511120002-n1.html

ttps://archive.is/JKevK
ttps://archive.is/geV8R
ttps://archive.is/iIfT4
ピープル:きやまファーム取締役の農家、吉田猛さん /佐賀【毎日新聞2015年10月20日】(エミュー)
休耕田の救世主になるか エミュー飼育に熱視線 基山町 [佐賀県]【西日本新聞2015年6月9日】

タグ:エミュー
posted by BNJ at 23:30 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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